2.3 インシデント管理のユースケース

インシデントの調査や管理、またインシデントへの迅速な対応には、FAQおよびチケットの関連付けが有効です。
本節では、インシデントに関連するFAQ記事や構成アイテムとチケットのリンク、およびチケット同士のリンクのユースケースについて以下の項目の説明をします。

(1)FAQ記事の作成とチケットへのリンク
(2)チケットに構成アイテムをリンクする
(3)関連するチケット同士をリンクする


(1)FAQ記事の作成とチケットへのリンク

インシデントの調査のためにはナレッジとなるFAQ記事を作成、または既存のFAQ記事を確認し、インシデント対応に活用したFAQ記事とインシデントを管理するチケットをリンクさせます。
FAQ記事の作成、確認、およびチケットへのリンクの詳細については「FAQ記事(ナレッジ)のユースケース」を参照してください。


(2)チケットに構成アイテムをリンクする

インシデントのチケットに構成アイテムをリンクさせることで、インシデントに直接影響する構成アイテムを明確にし、インシデントの影響範囲を確認することができます。以下にその方法を示します。

1. チケット詳細画面で[その他]-[リンク]を選択します。
チケット詳細画面の表示については、「チケット詳細画面」を参照してください。
2. 表示されたダイアログの[新しいリンクを作成]-[リンク先]フィールドをクリックするとプルダウンメニューが表示されます。[構成アイテム]の配下から対象のクラスを選択し、[検索]ボタンをクリックします。
3. [検索結果]から、関連付ける構成アイテムのチェックボックスをチェックし(複数選択可)、[検索結果]左下の選択フィールドで[関連項目:]を選択して、[リンクを追加]ボタンをクリックします。

これにより、チケット詳細画面からインシデントに関連する構成アイテムをリンクすることができます。また、その構成アイテムを開き、そこからリンクされている構成アイテムを確認することで、インシデントの影響範囲を確認することができます。

注意事項

  • [関連項目:]以外のリンクの種類は非サポートです。


(3)関連するチケット同士をリンクする

類似のチケット同士や、あるチケットのインシデントが別のチケットのインシデントの原因となる場合、それぞれのチケット同士にリンクを設定することで、チケット同士の関連が明確になり管理しやすくなります。以下にその方法を示します。

1. チケット詳細画面で[その他]-[リンク]を選択します。
2. 表示されたダイアログの[新しいリンクを作成]-[リンク先]フィールドをクリックするとプルダウンメニューが表示されます。[チケット]を選択し、[検索]ボタンをクリックします。
3. [検索結果]から、関連付けるチケットのチェックボックスをチェックし(複数選択可)、[検索結果]左下の選択フィールドで[標準]を選択して、[リンクを追加]ボタンをクリックします。

これにより、チケット同士をリンクすることができます。また、チケット詳細画面から関連付けたチケットを確認でき、チケット同士の関連を管理することができます。

注意事項

  • [親]、[子]のリンクをOTOBOの画面上から作成する操作は非サポートです。このリンクの種類はOps Iで管理します。詳細については「JP1 Cloud Service 運用統合 利用ガイド」の「お客様での運用設計・構築>業務設計>チケット管理>チケット間の関連」を参照してください。