1. 概要

Ops IのITSMアプリケーションでは、OTOBOと連携して顧客およびチケットに関連した、さまざまな機能を提供します。
本書では、Ops IのITSMアプリケーションとしてサポートしているOTOBOの機能について、ユースケース別(2章)と機能別(3~9章)で説明します。また、ITSMアプリケーション以外で操作、設定するチケットやロールなどには「Ops I」をつけて表現します。(例:Ops Iのチケット)
各操作を行う前に、「前提知識」、「事前準備」を確認し必要な作業を実施してください。

Ops Iの中でのITSMアプリケーションの位置付けについて以下の図で説明します。本書で説明するユースケースを①~⑩、各機能を[]で囲って記載します。

(図)ITSMアプリケーションの機能

(図)ITSMアプリケーションの機能 (図)ITSMアプリケーションの機能

ユースケース①~⑩の詳細は以下の表を、サポート機能については「サポート対象」を参照してください。

(表)ユースケース一覧

ユースケース 参照先
  • インシデント対応や問題調査の結果をもとにしたFAQ記事を作成する
  • FAQ記事と関連するインシデントのチケットの関連付け、および確認をする
FAQ記事(ナレッジ)のユースケース
  • 管理項目最適化のために、構成アイテムのクラスと管理項目の定義をする
構成アイテムのクラスと管理項目の定義
  • 構成アイテムの作成、参照、更新、または削除をする
構成アイテムを作成、参照、更新、および削除
  • 棚卸のため構成アイテムの一覧をCSVファイルにエクスポートする
  • 棚卸結果を反映したCSVファイルをインポートし構成情報を更新する
構成アイテム一覧のエクスポートとインポートによる更新
  • 構成アイテム間の関連付けをする
構成アイテム間の関連付け
  • インシデントに関連するFAQ記事や構成アイテムとチケットをリンクする
  • インシデントに関連するチケット同士をリンクする
インシデント管理のユースケース
  • チケットの詳細な対応状況確認のため、担当のキュー(Ops Iでの担当窓口)別の保留状態のチケットの一覧を確認する
チケット一覧の統計
  • 過去2週間の完了チケットについて、担当のキュー(Ops Iでの担当窓口)ごとに件数推移の統計を作成する
集計の統計
  • 担当する顧客のインシデントの件数や内容を確認する
顧客管理のユースケース
  • チケットの作成・担当者変更などをメールで通知する
  • メールを用いて自動でチケットを作成する
メールによる通知とチケット作成のユースケース

他のアプリケーションと連携して実現できる機能について、以下で説明します。

【顧客関連】
システムアプリケーションではユーザーの作成、顧客ユーザーの設定を実施します。作成されたユーザーの中で、顧客ユーザーとOTOBOの担当者(ITSMアプリケーションにアクセスするために必要なロールを付与され、かつアクセスしたユーザー)は自動的にOTOBOのユーザーとして登録されます。
ITSMアプリケーションでは、顧客の登録や顧客別チケットの確認などを実施できます。

顧客ユーザー、OTOBOの担当者の定義については「ログイン・ログアウト」を、ユーザーの作成、およびユーザーと顧客とのひもづけについては「JP1 Cloud Service 運用統合 利用ガイド」の「機能>システム>ユーザー管理>概要」を参照してください。


【チケット関連】
タスクアプリケーションおよびリクエストアプリケーションのチケット機能では、チケットの作成、編集、閲覧などを行うことができます。作成されたチケットは、自動的にOTOBOのチケットとして作成されます。
ITSMアプリケーションでは、チケットの閲覧、FAQ記事(ナレッジ)や構成アイテムとの連携や、チケット件数などの集計などから、インシデント対応などチケットの運用・管理をより円滑に行うことができます。

タスクアプリケーションおよびリクエストアプリケーションでの操作の詳細は「JP1 Cloud Service 運用統合 利用ガイド」の「機能>タスク、リクエスト>チケット」、「お客様での運用設計・構築>業務設計>チケット管理」、および「お客様での運用設計・構築>その他運用Tips>チケット画面のカスタム」を参照してください




章構成

1.1 サポート対象
1.2 前提知識
1.3 事前準備
1.4 一時的制限事項