7.4.3 インポート・エクスポート

構成アイテムの一覧はCSVファイルのエクスポート、インポートができます。
ある時点での構成アイテムの一覧をファイルに保存することや、複数の構成アイテムを一括で作成、編集することが可能です。

ここでは次の項目について説明します。
(1)インポート/エクスポート テンプレートを作成
(2)構成アイテムのエクスポート
(3)構成アイテムのインポート


(1)インポート/エクスポート テンプレートを作成

テンプレートとは、OTOBOのオブジェクトの種類やそのフィールドと入出力ファイルの情報の対応付けや、ファイルの書式などを定めたルールです。以下の方法でテンプレートを作成します。

メインメニューから[管理]を選択し、[管理]-[インポート/エクスポート]をクリックします。[インポート/エクスポートの管理]画面で[テンプレートを追加]ボタンをクリックします。 遷移する表示に従い、以下のフィールドを入力します。


1. [Step 1 of 5 - 基本情報の設定:]

(表)基本情報の設定

フィールド 必須 説明
名前 Yes テンプレートの名前
対象 Yes 「構成アイテム」を選択します。
書式 Yes 「CSV」を選択します。
有効 Yes 「有効」を選択します。
コメント No 任意のコメントを入力します。

2. [Step 2 of 5 - オブジェクト情報の設定:]

(表)オブジェクト情報の設定

フィールド 必須 説明
クラス Yes インポート/エクスポートの対象となる構成アイテムのクラス
一エレメントあたりの最大数 Yes 構成アイテムで複数の値を設定できるフィールドについて、その要素数の最大を設定します。
空欄の項目は現在の値が保持されること意味します Yes チェックを外します。

3. [Step 3 of 5 - フォーマット情報の設定:]

(表)フォーマット情報の設定

フィールド 必須 説明
桁のセパレータ Yes CSVファイルの区切り文字
キャラクタセット Yes 「UTF-8」を選択します。
ヘッダ情報を含む Yes 「はい」を選択します。

4. [Step 4 of 5 - マッピング情報の設定:]

CSVファイルの各列と構成アイテムのフィールドのマッピングを設定します。
[マッピング要素の追加]をクリックし、[CSV]の列に対応するフィールドを追加します。テーブルの各列の意味は以下のとおりです。

(表)マッピング情報の設定

フィールド 説明
※1 構成アイテムのフィールド名
「Number」は構成アイテム全体で一意となる自動で割り振られる番号で、クラス定義に含まれていなくても選択できます。
識別子※2、※3 構成アイテムの識別子として扱う場合、チェックを入れます。識別子は、インポートしたCSVファイルの各行の情報が、OTOBOに保存されているどの構成アイテムのものかの対応づけに使用されます。インポート時に既存の構成アイテムの情報を上書きする場合は識別子にチェックを入れてください。チェックを入れない場合、新規の構成アイテムとして登録されます。
CSVファイルの何列目かを表します。0から自動で付与されます。
昇順 マッピング要素の位置を1つ上にずらします。
降順 マッピング要素の位置を1つ下にずらします。
削除 マッピング要素を削除します。
※1:構成アイテムの作成/編集の際のフィールド名は主に日本語表記ですが、マッピング情報の設定画面で鍵に表示される選択肢は英語表記となります。出力されるCSVファイルのヘッダー行の値も英語表記になります。
また、テンプレートをインポートに使用する際は、「(表)インポートに必要なマッピング要素」のフィールド(鍵)を必ず登録してください。
※2:識別子として設定する構成アイテムの属性はユニークである必要があります。CSVファイル内に識別子として選択した列に同じ値を持つ行が複数ある場合、意図しない上書きが発生する可能性があります。
※3:識別子として「Number」を選択する場合、CSVファイルのインポートで新しい構成アイテムを作成することは非サポートです。Numberの値はOTOBOによって自動で割り当てられる値であるため、ユーザーが自身で採番することはできません。新しい構成アイテムを作成したい場合、Numberとは異なる別の列を識別子に設定し、インポートするCSVファイルを、該当する列の値がユニークになるように作成する必要があります。

5. [Step 5 of 5 - 検索情報の設定:]

エクスポートする構成アイテムを一部に制限する設定を行います。
エクスポート対象を制限したい場合は、[検索あたりの出力を制限:]にチェックを入れ、残りのフィールドで検索条件を設定します。



(2)構成アイテムのエクスポート

メインメニューから[管理]を選択し、[管理]-[インポート/エクスポート]をクリックすると、[インポート/エクスポートの管理]画面に遷移し、テンプレートの一覧が表示されます。
エクスポート対象のテンプレートの[エクスポート開始]カラムにある[エクスポート]をクリックすると、テンプレートの設定内容に基づいたCSVファイルがダウンロードできます。

注意事項

  • エクスポートすると、BOM無しのUTF-8でエンコードしたファイル(CSV形式)がダウンロードされます。このファイルをテキストエディタで開いた場合は正常に表示されます。Excelで開いた場合は文字化けするので、ファイルをBOM付きのUTF-8にエンコードして保存し直してください。


(3)構成アイテムのインポート

メインメニューから[管理]を選択し、[管理]-[インポート/エクスポート]をクリックすると、[インポート/エクスポートの管理]画面に遷移し、テンプレートの一覧が表示されます。
インポート対象のテンプレートの[インポート開始]カラムにある[インポート]をクリックし、インポートするCSVファイルを選択すると、テンプレートの設定内容に基づいてCSVファイルから構成アイテムの情報を取得しインポートします。

CSVファイルで新しい構成アイテムを作成するには、次の事項を記述している必要があります。

  • CSVファイルの該当列に適切な値を記述していること
  • 新規クラスの作成やクラスの編集によって必須のフィールドが存在する場合、そのフィールドのマッピング要素を含め、CSVファイルに適切な値を記述していること
  • フィールドのタイプが「GeneralCatalog」(選択式のフィールド)である場合、[CSV]には、日本語ではなく英語の選択肢の値で入力すること。各選択肢に対応する英語は「[新規]」(各クラスのフィールドの説明)参照。
  • マッピング要素に必ず以下を含めること

(表)インポートに必要なマッピング要素

フィールド(鍵) 説明
Name 構成アイテムの名前
Deployment State 構成アイテムのデプロイ・ステータス
以下の英語の値のうちから選択します。
  • Test/QA (日本語表記:テスト/QA)
  • Pilot (日本語表記:パイロット)
  • Maintenance (日本語表記:メンテナンス)
  • Review (日本語表記:レビュー)
  • Repair (日本語表記:修理)
  • Retired (日本語表記:引退)
  • Expired (日本語表記:期限切れ)
  • Inactive (日本語表記:無効)
  • Production (日本語表記:生産)
  • Planned (日本語表記:計画)
Incident State 構成アイテムのインシデントの状態
以下の英語の値のうちから選択します。
  • Incident (日本語表記:インシデント)
  • Operational (日本語表記:通常運用)

注意事項

次の内容はインポート、エクスポートができません。

  • 構成アイテム間のリンク
  • インポート/エクスポートの定義そのもの。OTOBOでエクスポートしたCSVファイルを別の環境のOTOBOにインポートする場合は、エクスポート時に利用したテンプレートと同等のものをインポートする環境でも作成する必要があります。
  • 添付ファイル

CSVファイルのインポートでは構成アイテムの削除はできません。