2.2.2 構成アイテムの作成、参照、更新、および削除

テスト環境作成のリクエストを受けて、CMDBに作成したテスト環境を登録するユースケースについて説明します。


【構成アイテムの作成】

作成したクラスの構成アイテムを作成します。

1. メインメニュー から [CMDB]-[新規] を選択します。
2. [追加: 構成アイテム]画面が開くので、[リスト]から「構成アイテムのクラスと管理項目の定義」で作成した「TestEnvironment」クリックします。

注意事項
他のデフォルトのクラスとは違い、登録したクラスの英語名がそのまま表示されます。この表示を翻訳するためにはカスタム翻訳ファイルの開発が必要となりますが、非サポートです。

3. [編集: 構成アイテム: 新規]画面が開くので、以下の内容を入力し[保存]ボタンをクリックすることで構成アイテムが1つ作成されます。

(表)構成アイテムの作成の入力内容

フィールド 備考
名前 開発チームテスト環境001 -
デプロイ・ステータス 「生産」を指定します。 -
インシデントの状態 「通常運用」を指定します。 -
説明 新機能の性能テスト環境 -
顧客企業 「1234 DevTeam」を指定します。 顧客の中から選択します。登録されている顧客IDと名前が表示されます。
設定する提供先部署は顧客としてOTOBOに登録されている必要があります。
所有者 Hitachi Taro 顧客ユーザーの中から選択します。姓と名、メールアドレスが表示されます。
設定する顧客ユーザーは、Ops Iに顧客ユーザーとして登録され、所属する顧客も設定されている必要があります。
FQDN dev-test-001.dev.example.com -
IPアドレス 10.0.0.100 -
バージョン 3.1.4 -
エディション 「Premium」を指定します。 BasicとPremiumから選択します。
提供開始日 2023年1月1日 -
提供終了日 空欄にします。 提供が実際に終了した際に+ボタンで入力欄を表示して入力します。
サイズ 「Medium」を指定します。 Small、Medium、Largeから選択します。
メモ 空欄にします。 必要に応じて入力します。
添付ファイル 添付しません。 必要に応じてファイルを添付します。

【構成アイテムの参照】

作成した構成アイテムを参照するには、メインメニューから[CMDB]-[一覧]をクリックし、クラスの[TestEnvironment]を選択します。また、メインメニューから[CMDB]-[検索]をクリックし、[クラス]フィールドに「TestEnvironment」を指定し、[検索を実行]ボタンをクリックすることでも参照することができます。

注意事項
顧客情報センター、顧客ユーザー情報センターの「Assigned CIs」のテーブルに、ユーザーが作成したクラスの構成アイテムを表示することは非サポートです。


【構成アイテムの更新】

提供先からのリクエストで、提供したテスト環境のマシンサイズを大きくするなどの変更をすることがあります。このような運用作業では、実態に合わせて構成アイテムを更新する必要があります。以下に、「構成アイテムの作成」で作成した構成アイテムのサイズを「Medium」から「Large」へ更新する方法を示します。

1. メインメニューの [CMDB]-[一覧]もしくは[CMDB]-[検索]で「TestEnvironment」クラスの構成アイテムの一覧を表示します。
2. 「構成アイテムの作成」で作成した構成アイテムをクリックします。
3. 構成アイテムの詳細情報画面が開くので、[編集]をクリックすると、[編集: 構成アイテム]画面が表示されるので、[サイズ]で「Large」を指定し、[保存]ボタンをクリックします。

更新した内容は、構成アイテムの詳細情報画面の[履歴]をクリックすることで確認できます。


【構成アイテムの削除】

提供先から、テスト環境の利用が完了して利用終了処理の依頼があった場合、実際のテスト環境を終了する運用作業と共に構成アイテムにも適切な処理を行う必要があります。このような場合、構成アイテムを削除するのではなく、構成アイテムの状態を変更することを推奨します。

1. 構成アイテムの詳細情報画面の[編集]をクリックします。
2. [編集: 構成アイテム]画面の[デプロイ・ステータス]を「引退」に設定します。
3. 提供終了日の+をクリックし終了日時を入力し、[保存]ボタンをクリックします。

[デプロイ・ステータス]の変更により、構成アイテムは利用が完了したとみなされ、[一覧: 構成アイテム]画面に表示されなくなります。(メインメニューの[CMDB]-[検索]から検索すると表示されます。)

ただし、誤った操作により不要な構成アイテムを作成してしまった場合などは、構成アイテムを削除した方が適切な場合があります。その場合は、対象の構成アイテムの詳細情報画面の[削除]から構成アイテムを削除します。