2.5.1 RPMパッケージ
RPMパッケージでは、中継サーバの設定に必要なファイル一式であるRPMパッケージついて以下の項目を記載します。
中継サーバの設定については「中継サーバの設定」、RPMパッケージのダウンロードについては「コントロールプレーン管理」を参照してください。
(1)RPMパッケージインストール前提条件
RPMパッケージをインストールするサーバの前提条件を以下に記載します。
項目 | 条件 | |
---|---|---|
OS | ||
Linuxディストリビューション | RHEL 8.8/9.2, Oracle Linux 8.8/9.2 | |
SELinux | disableモード、または permissiveモード | |
Swap | off | |
Kernel Params | N/A | |
Kernel Modules | N/A | |
Package | tarパッケージがインストールされていること。 | |
System Services |
|
|
Network |
|
|
ハードウェア | ||
メモリ | 4GB+ | |
CPU | 2+ cores | |
Disk | 20GB+ | |
HTTP Proxy | ||
認証 | 認証なし、または基本認証 | |
CONNECT method | Ops IのテナントURLのドメインに対し許可される | |
バージョンskew | エージェントのバージョンがコントロールプレーンのバージョンより新しくなく、マイナーバージョン差が2以下であること。 例:コントロールプレーンのバージョン v1.29.x-k3s1-x.x.xに対し、エージェントのバージョンv1.27.x-k3s1-x.x.x、v1.28.x-k3s1-x.x.x、v1.29.x-k3s1-x.x.xが接続可能 |
|
エージェントサポートポリシー | Ops Iのリリースにより提供されるエージェントのバージョンは、Ops Iを次バージョンにアップデートするまでサポートされる。 |
(2)RPMパッケージ内容
RPMパッケージの内容を以下に記載します。
インストールしたファイルは、「/etc/opsi/outpost/」下、「/opt/opsi/outpost/」下、および「/var/opt/opsi/outpost/」下に格納されます。
内容 | 説明 | |
---|---|---|
k3sバイナリデータ k3s用systemdユニットファイル |
- | |
chiselバイナリデータ chisel用systemdユニットファイル |
- | |
shimバイナリデータ | systemdがshimを経由してk3s、chiselを起動する。 エージェントを初めて起動する際、Shimによりユーザー設定ファイルの秘匿情報(Ops Iトークン、HTTP proxy URL、エージェントトークン)が暗号化される。 |
|
システム設定ファイル | エージェントの内部パラメーター。ユーザーは編集を行わない。 | |
ユーザー設定用テンプレートファイル | /etc/opsi/outpost/outpost-config.env.templateに格納されたテンプレートファイルを/etc/opsi/outpost/outpost-config.envとしてコピーし編集する。 | |
コンテナイメージ | - | |
コマンドスクリプト | エージェント管理やトラブルシュートの収集をするコマンドスクリプトファイル。 実行するためには、root権限が必要。 |
|
opsiopctl.sh | サブコマンドstart、stop、statusを用いて、起動、停止、状態監視を行う。詳細は「(3)RPMパッケージのコマンドスクリプト」参照。 | |
sysinfo.sh | トラブルシュートのため、ノードの情報を収集する。 | |
第三者ソフトウェア使用許諾条件書 | /etc/opt/opsi/outpost/license_set.zipに格納される。 ※エージェントを使う際は、内容について必ずお読みの上、ご使用条件についてご承諾ください。 |
(3)RPMパッケージのコマンドスクリプト
RPMパッケージのコマンドスクリプトの実行例について説明します。
インストールされたコマンドファイルは/opt/opsi/outpost/bin/ に格納されています。
【アウトポストエージェントの起動:opsiopctl.sh start】
chiselとk3sのsystemdを起動します。
- 返り値
- 0:成功
- 1:失敗
# ./opsiopctl.sh start
Are you sure to proceed? (y/n)
y
Starting Outpost Agent.
Starting chisel.service.
Starting k3s.service.
Started Outpost Agent successfully
【アウトポストエージェントの停止:opsiopctl.sh stop】
chiselとk3sのsystemdを停止します。
- 返り値
- 0:成功
- 1:失敗
# ./opsiopctl.sh stop
Are you sure to proceed? (y/n)
y
Stopping Outpost Agent.
Stopping k3s.service.
Stopping chisel.service.
Stopped Outpost Agent successfully
【アウトポストエージェントの状態監視:opsiopctl.sh status】
chiselとk3sのsystemdがアクティブか調べます。
- 返り値
- 0:chisel、k3s両方有効
- 1:少なくともどちらかが無効
# ./opsiopctl.sh status
Checking Outpost Agent status.
Checking chisel.service… active
Checking k3s.service… active.
Outpost Agent is active
【トラブルシュートを目的とした情報収集:sysinfo.sh】
実行ログ出力:/var/opt/opsi/outpost/logs/sysinfo.log
結果出力:/var/opt/opsi/troubleshoot/timestamp.tar.gz
- 返り値
- 0:成功
- 1:失敗
# ./sysinfo.sh
Collecting system info...
Archiving files into /var/opt/opsi/troubleshoot/20230518162009.tar.gz...
Completed.
(4)RPMパッケージのSignatureファイル
RPMパッケージの Signatureファイルは以下で構成されています。
- digest.bin
- pub.pem
以下のコマンドを実行することで、RPMパッケージを検証することができます。
【RPMパッケージの確認:openssl dgst】
# openssl dgst --sha256 -verify pub.pem -signature digest.bin opsi-outpost-RPMパッケージのバージョン.x86_64.rpm