4.3.1 データモデルの設計
データモデルの設計では、サービスカタログの作成とデータモデルの定義を行います。
項目 | 定義手段 | 設計のポイント |
---|---|---|
・Catalog ・Datamodel |
YAMLによる定義 (GitLab) |
・必要となるカタログを洗い出した上で、申請やデータレコード呼び出しなどのパターンで分類します。 ・申請などワークフローにひもづく随時作業で、管理しておくデータレコードを整理し、テーブル、カラムなどのデータモデルを設計します。 |
【サービスカタログ】
CatalogのYAML定義を登録しておくことで、ユーザーは登録されたサービスカタログからワークフローを表示し、ワークフローの開始を実行することができます。またワークフローから、YAML定義したUIを画面表示し、データレコードなどの作成や編集が行えます。
このように、サービスカタログによってユーザーは任意のタスクを管理することができます。サービスカタログのYAML定義の詳細は「Catalog」を参照してください。
【データモデル】
データモデルでは、一つのデータモデルの枠組みの中で複数のテーブルをまとめて管理することができます。そのためには複数の申請で共有するデータ項目をYAMLで定義する必要があります。申請対応に必要な情報を各カラムで定義し、それをテーブルとして管理します。
データモデルのYAML定義の詳細は「Datamodel」を参照してください。
VM貸出申請業務でVM貸出台帳をデータモデル設計する場合、VM貸出申請のカタログを作成し、申請に必要な情報を洗い出し、VM貸出台帳としてデータモデルのYAML定義をします。申請に必要な情報としては、申請の通し番号やVMを利用するシステム名、また、貸出したVM名などがあります。
以下に情報とカラムの一覧を例として示します。
テーブル | カラム | 説明 | データ形式 | デフォルト値 | NULL入力 | enumリスト |
---|---|---|---|---|---|---|
VM貸出台帳 | 申請番号 | 申請の通し番号 | 文字列 varchar(32) |
- | 可 | - |
システム名 | VMを利用するシステム名 | リスト enum |
- | 可 | 受注管理システム 顧客管理システム 生産管理システム |
|
VM名 | 貸出したVM名 | 文字列 varchar(32) |
- | 可 | - | |
OS種別 | WindowsまたはLinuxを選択 | リスト enum |
- | 可 | Windows Linux |
|
CPU | VMで利用するvCPUコア数 | 数値 integer |
- | 可 | - | |
メモリ | VMで利用するメモリ容量 | 数値 integer |
- | 可 | - | |
ストレージ | VMで利用するストレージ容量 | 数値 integer |
- | 可 | - | |
利用申請者 | VM貸出の申請者名 | 文字列 varchar(256) |
- | 可 | - | |
利用開始日 | VMの利用開始日 | 日付 date |
- | 可 | - | |
申し送り事項 | 申し送り事項 | 文字列 text |
- | 可 | - | |
チェックリスト(ファイル) | 記入済みのチェックリスト | ファイル document |
- | 可 | - | |
チェックリスト(URL) | 記入済みのチェックリストのURL | 文字列 text |
- | 可 | - |
上記一覧で定義された内容が画面上どのように表現されるかについては、「UI設計」のVM貸出の申請を例に説明している個所を参照してください。