5.3 Ops Iバージョンアップ対応

Ops Iのバージョンアップにともない、対応が必要な作業を以下に示します。

(表)Ops Iバージョンアップ時に対応する作業

項目 対応が必要な条件
カスタムしたOps Iの機能の維持 v02-50からv02-70または、v02-70からそれ以降へのバージョンアップ時
チケット通知機能の変更 v02-50からv02-70以降へのバージョンアップ時
  • v02-50で設定したメールサーバを利用した通知機能から、Ops Iの通知機能に変更したい場合
AWX実行環境の更新 v02-50からv02-70以降へのバージョンアップ時
ナレッジ記事の表示 v02-70以前からv02-80以降へのバージョンアップ時
  • バージョンアップ前にナレッジ記事のカテゴリーを作成している場合、かつそのカテゴリーに属するナレッジ記事をバージョンアップ後にナレッジアプリケーションで表示させる場合


【チケット通知機能の変更】

Ops Iではチケットの通知機能として以下が準備されています。

  • Ops Iの通知機能:Ops Iのv02-70以降でサポート
  • メールサーバを利用した通知機能:Ops Iのv02-00以降でサポート

詳細は「チケットの通知機能」を参照してください。

Ops Iバージョンアップにともない、以下の対応が必要です。

(表)Ops I導入時、バージョンアップ時に対応するチケット通知の作業

Ops Iバージョン 対応
v02-50からv02-70以降へのバージョンアップ v02-50で通知設定をしていない場合、Ops Iの通知機能が自動的に設定されます。v02-50でメールサーバを利用した通知機能を設定している場合、ひきつづきその設定が維持されます。通知の設定を変更したい場合のみ、追加で作業が必要です。

通知方法の設定については「JP1 Cloud Service 運用統合 利用ガイド(ITSM操作編)」の「ユースケース>通知とメールによるチケット作成のユースケース」を参照してください。



【ナレッジ記事の表示】

Ops Iではナレッジ記事、カテゴリーに対して、以下のアクセス制御ができます。

  • ナレッジ記事の有効/無効(ナレッジアプリケーションでの表示/非表示)
  • ナレッジ記事のステータス管理(顧客ユーザー、リクエスターユーザーへの公開/非公開)
  • カテゴリーの有効/無効(ナレッジアプリケーションでの表示/非表示)
  • カテゴリーの顧客分離
  • カテゴリーのグループ分離

詳細は「ナレッジ記事へのアクセス制御」を参照してください。

カテゴリーの顧客分離、グループ分離はv02-80以降で利用できる機能であり、v02-70以前からv02-80以降へOps Iをバージョンアップした際は設定がされていません。意図しないユーザーへのナレッジ記事の表示を防ぐため、バージョンアップ前に作成され「有効(表示)」が設定されているカテゴリーは、バージョンアップ時に自動的に「[無効-暫定](非表示)」に変更されます。ナレッジ記事の有効/無効とステータス管理はバージョンアップ前の設定を引継ぎます。

Ops Iをv02-70以前からv02-80以降へバージョンアップする場合、以下の対応が必要です。

(表)Ops Iバージョンアップ時に行うナレッジ管理の作業

Ops Iバージョン 対応
v02-70以前からv02-80以降へのバージョンアップ 必要に応じてカテゴリーの顧客分離、グループ分離を行い、公開したいナレッジ記事が属すカテゴリーの設定を、「有効(表示)」に変更してください。

カテゴリーを有効(表示)にする方法については、「JP1 Cloud Service 運用統合 利用ガイド(ITSM操作編)」の「[FAQ]>[カテゴリー管理]」を参照してください。


節構成

5.3.1 カスタムしたOps Iの機能の維持
5.3.2 AWX実行環境の更新