JP1 Version 8 JP1/Script(UNIX(R)用)

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6.1 基本コマンド一覧

スクリプトを作成する場合に使用できる,基本コマンドの一覧を表6-1に示します。

表6-1 基本コマンド一覧

分類 コマンド名 意味
変数操作 Dim 変数を宣言してメモリ領域を割り当てます。
Dim(配列) 配列変数を宣言してメモリ領域を割り当てます。
SetEnvironmentまたはSetEnv 環境変数を設定します。
GetEnvironmentまたはGetEnv 環境変数を取得します。
SetGV グローバル変数を設定します。
GetGV グローバル変数を取得します。
DeleteGV グローバル変数を削除します。
GetArrayCount 配列変数の要素数(二次元配列の場合は行数または列数)を取得します。
文字列操作 InStr 文字列の中から指定した文字列を検索し,最初に検索した文字の文字位置(先頭からその位置までの文字数)を返します。
InArray 配列変数の要素の中から指定した文字列を検索し,最初に検索したインデックス番号を返します。
Len 文字列の文字数を返します。
LCase 文字列の半角英字の大文字を小文字に変換します。
UCase 文字列の半角英字の小文字を大文字に変換します。
Left 文字列の左端から指定した文字数分の文字列を返します。
Mid 文字列から指定した文字数分の文字列を返します。
Right 文字列の右端から指定した文字数分の文字列を返します。
Space 指定した数の半角スペースから成る文字列を返します。
LTrim 文字列の左からスペースを削除した文字列を返します。
RTrim 文字列の右からスペースを削除した文字列を返します。
Trim 文字列の左右からスペースを削除した文字列を返します。
+(文字列連結) 二つの式に対して文字列の連結を行います。
&(文字列連結) 二つの式に対して文字列の連結を行います。
&=(文字列連結) 変数と式の値に対して文字列の連結を行い,連結した文字列を変数に代入します。
AddStr 指定した二つ以上の文字列に対して,指定した区切り文字を挿入し連結した文字列を返します。
SeparateStrCount 指定した区切り文字によって分割された文字列の数を返します。
SeparateStr 指定した区切り文字によって分割された文字列を返します。
Str 指定した値を文字列で返します。
Format 指定した値を書式化した文字列で返します。
IsLower 文字列が半角英字の小文字かどうかを調べて,結果を真(True)または偽(False)で返します。
IsUpper 文字列が半角英字の大文字かどうかを調べて,結果を真(True),または偽(False)で返します。
IsSingleChar 文字列が半角文字かどうかを調べて,結果を真(True),または偽(False)で返します。
IsMultiChar 文字列が全角文字かどうかを調べて,結果を真(True),または偽(False)で返します。
日付操作 Date 現在の日付を返します。
Time 現在の時刻を返します。
Year 指定した日付の年を表す値を,4けたの数値で返します。
Month 指定した日付の月を表す値を,1〜12の範囲の2けたの数値で返します。
Day 指定した日付の日を表す値を,1〜31の範囲の2けたの数値で返します。
Weekday 指定した日付の曜日を表す値を,1(日曜)〜7(土曜)の範囲の1けたの数値,または曜日を表す文字列で返します。
Hour 指定した時刻の時を表す値を,0〜23の範囲の2けたの数値で返します。
Minute 指定した時刻の分を表す値を,0〜59の範囲の2けたの数値で返します。
Second 指定した時刻の秒を表す値を,0〜59の範囲の2けたの数値で返します。
CalcDate 指定した日付に,指定した値を加算,または減算した結果(日付)を返します。
CompDate 指定した二つの日付を比較し,結果を真(True),または偽(False)で返します。
GetDateCount 指定した二つの日付の経過日数を返します。
CalcTime 指定した時刻に,指定した値を加算,および減算した結果(時刻)を返します。
CompTime 指定した二つの時刻を比較し,結果を真(True),または偽(False)で返します。
GetTimeCount 指定した二つの時刻の経過時間を返します。
IsLeapYear 指定した西暦がうるう年かどうかを調べて,結果を真(True),または偽(False)で返します。
ファイル・ディレクトリ操作 TextFileReplace テキストファイルの中の,特定の文字列を置き換えます。
TextOpen テキスト形式ファイルをオープンします。
TextClose テキスト形式ファイルをクローズします。
TextRead テキスト形式ファイルの1行分のデータを読み込みます。
TextWrite テキスト形式ファイルにデータを書き込みます。
TextSeek テキスト形式ファイルのデータの読み書き開始位置を移動します。
GetTextPosition テキスト形式ファイルの現在の読み書き開始位置を返します。
MakeDir ディレクトリを作成します。
DeleteDir ディレクトリを削除します。
DeleteFile ファイルを削除します。
Rename ファイル名を変更します。
TempDir 一時ディレクトリを取得します。
TempFile 一時ファイル名を取得します。
SetFileTime ファイルに日付と時刻を設定します。
GetFileTime ファイルの日付と時刻を取得します。
GetFileSize ファイルの容量を取得します。
SplitFile 指定したサイズでファイルを分割します。
CatFiles 複数のファイルを一つに統合します。
SetStandardFileまたはSetStdFile Execコマンドで呼び出すプロセスの標準入力,標準出力,および標準エラーファイルを設定します。
ResetStandardFileまたはResetStdFile Execコマンドで呼び出すプロセスの標準入力,標準出力,および標準エラーファイルを解除します。
SplitPath フルパスを解析します。
MakePath フルパスを作成します。
SetPath 実行ディレクトリのパスを設定します。
GetPath 実行ディレクトリのパスを取得します。
GetDiskFreeSpace ディスクの空き容量を取得します。
Copy ファイルをコピーします。
メッセージ出力 Message ファイル,またはコンソール画面へ指定したテキストを出力します。また,テキストを出力したコンソール画面を消去します。
InputLine コマンドラインメッセージを出力して,コマンドライン上からテキスト入力できるようにして,入力された値を変数へ格納します。
演算処理 +演算子(加算) 二つの数値の和を求めます。
+=演算子(加算) 変数と式の値の和を求め,結果を変数に代入します。
-演算子(減算) 二つの数値の差を求めます。数式の符号を反転した値を指定します。
-=演算子(減算) 変数と式の値の差を求め,結果を変数に代入します。
Mod演算子(剰余演算) 二つの数値の除算を行い,その剰余を返します。
Mod=演算子(剰余演算) 変数と式の値の除算を行い,その剰余を変数に代入します。
*演算子(乗算) 二つの数値の積を求めます。
*=演算子(乗算) 変数と式の値の積を求め,結果を変数に代入します。
/演算子(除算) 二つの数値の商を計算し,結果を整数で返します。
/=演算子(除算) 変数と式の値の商を計算し,結果を整数で変数に代入します。
演算子(整数除算) 二つの数値の商を計算し,結果を整数で返します。
¥=演算子(整数除算) 変数と式の値の商を計算し,結果を整数で変数に代入します。
^演算子(べき乗) 二つの数値のべき乗を求めます。
^=演算子(べき乗) 変数と式の値のべき乗を求め,結果を変数に代入します。
比較演算子(=,<>,<,<=,>,>=) 二つの式を比較します。
論理積(And) 二つの式の論理積を求めます。
論理和(Or) 二つの式の論理和を求めます。
論理否定(Not) 式の論理否定を求めます。
チェック処理 IsEmpty 変数がEmpty値かどうかを調べて,結果を真(True),または偽(False)で返します。
IsDefineまたはIsDef 変数が定義されているかどうかを調べて,結果を真(True),または偽(False)で返します。
IsNumeric 値が数値として評価できるかどうかを調べて,結果を真(True),または偽(False)で返します。
IsEmptyDir ディレクトリの中身が空かどうかを調べて,結果を真(True),または偽(False)で返します。
IsExistDir ディレクトリが存在するかどうかを調べて,結果を真(True),または偽(False)で返します。
IsExistFile ファイルが存在するかどうかを調べて,結果を真(True),または偽(False)で返します。
IsWriteableDir ディレクトリが書き込みできるかどうかを調べて,結果を真(True),または偽(False)で返します。
IsNew 二つのファイルの日付の新旧を比較し,結果を真(True),または偽(False)で返します。
CheckDirName ディレクトリの末尾(¥)かどうかを調べます。
外部プログラム呼び出し Exec 実行ファイルを呼び出します。複数パラメタを指定できます。
コメント Remまたは' プログラム内にコメントを記述する場合に指定します。
その他 Sleep 指定した時間中,処理を中断します。
Beep スピーカからビープ音を鳴らします。
Exit スクリプトの実行を終了します。
GetErrorMessage 指定したエラー詳細コードのエラーメッセージを返します。