JP1 Version 8 JP1/Script(UNIX(R)用)
Copy(ファイルをコピーする)
機能
ファイルをコピーします。JP1/Script 07-51以降では,ラージファイルが使用できます。
形式
Copy ( OldFileName , NewPathName , 〔Option1〕 , 〔Option2〕 , 〔Option3〕 , 〔Option4〕 , 〔Option5〕 , 〔ExceptFileName〕 〔, Option6〕 〔, Option7〕)
指定項目
OldFileName
コピー元(移動元)ファイル名を文字列,または値を格納した変数名で指定します。
指定したファイル名の最後の2文字が.Zの場合,COMPRESSコマンドで圧縮されたファイルとみなし,展開しながらコピーします。ただし,NewPathNameでコピー先ファイル名の指定がないかぎり,ファイル名は変更しません。ファイル名にワイルドカードを指定することもできます。
NewPathName
コピー先(移動先)ディレクトリ名,またはファイル名を,文字列,または値を格納した変数名で指定します。
Option1〜5
コピーオプションを次の値で指定します。オプションは五つまで複数指定できます。この値は省略できます。省略した場合は,Overwriteを仮定します。
値 | 意味 |
---|---|
VersionUp | 新しいファイルだけを上書きします。このオプションでは,ファイル日付だけを比較します。 |
Overwrite | すべて上書きします。 |
NoOverwrite | コピー先ディレクトリにすでに存在するファイルはコピーしません。 |
OverwriteOnly | コピー先ディレクトリに存在するファイルだけをコピーします。 |
Pile | 既存のファイルは拡張子を変更して残し,コピーします。 |
Move | ファイルを移動します。コピーしません。 これ以外のVersionup,Overwrite,NoOverwriteとともに指定でき,移動先ディレクトリにすでにファイルが存在する場合はともに指定したオプションに従って移動します。 |
SubDirToo | 下位のディレクトリまで,その構造を保ったままコピーします。 ファイルが存在しない下位のディレクトリはコピーしません。 これ以外のオプションとともに指定できます。 |
Trace | コピーしたファイル名を実行トレースファイルに出力します。これ以外のオプションと同時に指定できます。 |
ErrSkip | コピー元ファイルの排他エラーやアクセスエラーが発生しても無視してコピーを続行します。無視したファイルの数は_COPY_SKIP_CNT_予約変数に格納します。これ以外のオプションと同時に指定できます。 |
ExceptFileName
OldFileNameで指定したファイル名の中でコピー(または移動)の対象にしないファイルがある場合,そのファイル名を文字列,または値を格納した変数名で指定します。
複数のファイル名を指定する場合は,セミコロン(;)で区切った文字列,または値を格納した変数名で指定します。
複数のファイル名の文字列を一つずつ格納した一次元の配列変数を変数名で指定することもできます。ファイル名にワイルドカードを指定することもできます。
Option6〜7
コピーオプションを次の値で指定します。このオプションは省略できます。
値 | 意味 |
---|---|
ErrSkip2 | コピー先ファイルの排他エラーやアクセスエラーが発生しても無視してコピーを続行します。無視したファイルの数は_COPY_SKIP2_CNT_予約変数に格納します。これ以外のほかのオプションとともに指定できます。 |
説明
指定したコピーオプションでファイルをコピーします。コマンドが正常に実行された場合は真(True)を,エラーが発生した場合は偽(False)を,コマンドの実行結果として返します。
コマンドの実行結果が真(True)の場合,コピーの結果は_COPY_RTN_予約変数に格納されます。格納される値とその意味を次に示します。
値 | 意味 |
---|---|
Overwrite | ファイルのバージョンをチェックしないでコピーした。 |
VersionUp | ファイルのバージョンをチェックしてコピーした。 |
Pile | 既存ファイルの拡張子を変更して残し,コピーした。 |
Move | ファイルを移動した。 |
Skip | ファイルをコピーしなかった。 |
コピーしたファイルの数は_COPY_CNT_予約変数に格納されます。
コピーしなかったファイルの数は_COPY_SKIP_CNT_予約変数に格納されます。
例
Dim InDir ,OutDir InDir = _SCF_+"Inst/" OutDir = _SCF_+"Inst_Backup/" '_SCF_+Inst/CTL3D32が_SCF_+Inst_Backup/CTL3D32よりも新しい場合,コピーする Copy (InDir+"CTL3D32" ,OutDir+"CTL3D32" ,VersionUp) '_SCF_+Inst/SCRIPT.TXT.Zを展開しながら_SCF_+Inst_Backup/SCRIPT.TXTに上書きコピーする Copy (InDir+"SCRIPT.TXT.Z" ,OutDir+" SCRIPT.TXT" ,Overwrite) '_SCF_+Inst/SCR*.*を_SCF_+Inst_Backup/に上書きコピーする Copy (InDir+"SCR*.*" ,OutDir)
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