JP1 Version 8 JP1/Script(UNIX(R)用)

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付録C 用語解説

(英字)

Scriptエンジン
JP1/Scriptを構成しているプログラムの一つです。Scriptエンジンによって,作成したスクリプトファイルのコマンドの文法チェック(字句解析および構文解析)が行われます。
Script実行
JP1/Scriptを構成しているプログラムの一つです。スクリプトファイルの実行を行います。また,JP1/Scriptの各コマンドに対する処理も行います。

(ア行)

位置変数
コマンドラインからスクリプトを起動するときに指定するスクリプトファイル名,およびパラメタを格納する変数です。この位置変数は,「%0, %1, %2, %n …(nには数字が入る)」のように"%"と正の整数で構成され,コマンドラインに指定したスクリプトファイル名,およびパラメタが,%0から順番に格納されます。
コマンドラインに「/users/etc/test.spt ABC 123」と指定した場合,位置変数%0,%1,%2には次の値が代入されます。
%0=/users/etc/test.spt
%1=ABC
%2=123
このように位置変数を利用すると,スクリプトの起動時に変数の値を設定することができます。
インデックス番号
配列変数の要素(二次元配列の場合は,行要素および列要素)を表すための1から始まる数値のことです。

(カ行)

解析トレースファイル
スクリプトの構文解析結果が保存されているファイルです。
グローバル変数
一つのコンピュータ内で一つ定義でき,複数のスクリプトファイルから共通に使用できる変数です。SetGV,GetGV,DeleteGVコマンドを使用して扱うことができます。
また,ローカル変数に対してプロシージャ内でDimコマンドを使用して明示的に宣言していない変数で,同じ名前の変数がスクリプトレベルで定義されている変数も,グローバル変数と呼ぶことがあります。
グローバル変数ファイル
スクリプトの実行時に設定されたグローバル変数が保存されているファイルです。

(サ行)

サブルーチン
「プロシージャ」と同意語です。
システム情報ファイル
システム情報を格納したファイルです。
実行環境ファイル
スクリプトファイルを実行するときの環境設定が保存されているファイルです。
実行トレースファイル
スクリプトの実行結果が保存されているファイルです。
スクリプトスクリプト文
用意されたコマンドを使用して,命令文などを記述したものを指しています。
スクリプトファイル
作成したスクリプトを保存したファイルです。

(タ行)

トレース管理ファイル
トレースファイルを管理するファイルです。
トレースファイル
JP1/Scriptを構成しているプログラムの一つです。トレースファイルを起動すると,スクリプトファイルの実行時に出力されるトレース情報,スクリプトファイルの実行状態を見ることができます。

(ハ行)

バッチジョブ
バッチ処理で実現するジョブのことをいいます。
バッチ処理
ジョブを一括して実行する処理のことです。対話操作を必要としない業務や,多量のデータを処理する業務に適しています。
パブリックプロシージャ
一つのスクリプトファイル内で,すべてのプロシージャから参照できるプロシージャです。
プロシージャ
実行時に一つの単位として処理されるコマンドの集まりのことをいいます。JP1/Scriptでは,FunctionステートメントとSubステートメントで定義された一連の処理をプロシージャといいます。「サブルーチン」と同意語です。

(ヤ行)

ユーザトレースファイルトレースファイル
スクリプトのコマンドによって出力されたトレースを保存するファイルです。
予約語ルールファイル
スクリプトファイルを解析・実行するために必要となる予約語に関する規則を格納したファイルです。

(ラ行)

ローカル変数
一つのスクリプトファイル内,またはプロシージャ内で有効な変数です。

(ワ行)

ワークファイル
JP1/Script内部で利用するワークファイルです。
ワイルドカード
ワイルドカードは* と ? で記述します。* は任意の文字列を,? は任意の1文字を表します。
JP1/Scriptでは,ワイルドカードをディレクトリ名,およびファイル名中のどこに記述してもかまいません。ただし,複数ディレクトリにわたって指定する場合は,ワイルドカードを指定文字列の末尾に記述してください。
(例)ディレクトリ"_TEMP_"の下のファイル"ABCDE.TXT"が該当する記述の例
_TEMP_+"*"
_TEMP_+"*.*"
_TEMP_+"ABC*"
_TEMP_+"*.TXT"
_TEMP_+"*E*"