JP1 Version 8 JP1/Script(UNIX(R)用)
Exec(実行ファイルを呼び出す)
機能
複数パラメタ指定で実行ファイル(実行可能ファイル,JP1/Scriptファイル,シェルスクリプトファイル)を呼び出します。
形式
Exec ( FileName , Flag 〔, Param1 , Param2 , …Param31 〕 )
指定項目
FileName
呼び出す実行ファイル名を文字列,または値を格納した変数名で指定します。
実行ファイルに指定できるファイルの種類は次のとおりです。
Flag
真(True)を指定します。FileNameで指定した実行ファイルの終了を待ちます。
Param1〜31
FileNameで指定したファイルの実行に必要なパラメタがある場合,パラメタを文字列,数値,または値を格納した変数名で指定します。
複数のパラメタを指定できます。
複数のパラメタを一つずつ格納した1次元の配列変数を,変数名でも指定できます。
パラメタの記述規則の詳細は,「4.2.3 コマンドラインの記述規則」を参照してください。
説明
指定した実行ファイルを実行します。呼び出したアプリケーションが終了するまで待機します。
アプリケーションが正常終了した場合は真(True)を,それ以外の場合は偽(False)を,コマンドの実行結果として返します。
コマンドの実行結果が真(True)の場合は,実行ファイルの終了コードを_EXEC_RTN_予約変数に符号付きの数値で格納します。コマンドの実行結果が偽(False)の場合は,_EXEC_RTN_予約変数には何も格納されません。
補足
Execコマンドで実行可能ファイルを呼び出した場合,基本的には実行可能ファイルが設定した終了コードが返ります。しかし,実行可能ファイルが途中で異常終了などした場合,次の終了コードが返ることがあります。
値 | 意味 |
---|---|
4 | 不正な命令(illegal instruction(not reset when caught)) |
6 | プロセス中断(about process) |
9 | 強制終了(kill (cannot be caught or ignored)) |
11 | セグメンテーション違反(segmentation violation) |
12 | システムコールに対する無効な引数(不正システムコール) |
15 | ソフトウェア終了(killによる強制終了)(software termination signal) |
例1
' スクリプトファイル"ABC.SPT"を呼び出す。 rtn = Exec ( _SCF_+"ABC.SPT", True ) rtnCode = _RTN_ ' 実行結果を判定する。 If rtn = True Then If _EXEC_RTN_ = 0 Then Message( Target_DispOn, "実行結果", "正常終了しました。") Else Message( Target_DispOn, "実行結果", "異常終了しました。終了コード=" + _EXEC_RTN_) Exit (_EXEC_RTN_) End Else Message( Target_DispOn, "実行結果", "異常終了しました。エラーコード=" + rtnCode) Exit (rtnCode) End
例2
' シェルファイル"ABC.sh"を呼び出す(シェルファイルの拡張子を".sh"にして実行する方法)。 Rtn1 = Exec(_BIN_+"ABC.sh", True) :
例3
' シェルファイル"ABC"を呼び出す(シェルプログラムを起動して"ABC"を引き渡す方法)。 Rtn1 = Exec("/usr/bin/sh", True, "ABC") :
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