JP1 Version 8 JP1/Script(UNIX(R)用)
(1) コンソール画面から直接実行ファイル名(sptxe)を指定する場合の記述規則
- 実行形式は小文字でsptxeと指定します。また,スクリプトファイルの拡張子を省略した場合は,".SPT"(大文字)を仮定します。
- 複数のパラメタを指定する場合は,半角スペースで区切ります。
- 区切りではない半角スペースを含むパラメタを指定する場合は,パラメタ全体を引用符(“)または\"で囲む必要があります。パラメタに含ませる文字とその実行例を表4-6に示します。
表4-6 パラメタに含ませる文字とその実行例
パラメタに含ませる文字 |
実行例 |
%1に渡る文字列 |
半角スペース |
sptxe△abc.SPT△"ABC△DEF" |
ABC△DEF |
sptxe△abc.SPT△\"ABC△DEF\" |
引用符(') |
sptxe△abc.SPT△"ABC'DEF"※1 |
ABC'DEF |
sptxe△abc.SPT△\"ABC'DEF\"※2 |
- (凡例)
- △:半角スペース
- 注※1
- 位置変数を引用符(')で囲む場合で,文字列に引用符(')を含んだ値を指定する場合は,値の引用符(')の前に「'\'」を付けます。
- 注※2
- 位置変数を\"で囲む場合で,文字列に引用符(')(または引用符("))を含んだ値を指定する場合は,引用符(')を\'(引用符(")を\")とします。
- n個の引用符(")を文字としてそのまま表す場合は,文字列中に(n×2)個の引用符(")を指定します。
- 一つのスクリプトファイルで使用できる位置変数は,最大255個(%254まで)です。それ以降の指定は無視されます。
- 位置変数に格納できる文字数は半角文字で1,024文字以内です。それ以降のデータは無視されます。
- "-SPT:SPALV=n"などのパラメタが同種で複数指定されている場合は,あとに指定されているパラメタが有効になります。
- 指定したパラメタの値はスクリプトファイル単位で有効です。実行コンピュータのすべてのスクリプトに対して有効にしたい場合は,システム環境ファイル(/opt/jp1script/conf/jp1script.cf)のCommandLineにパラメタの値を設定します。
注意
- 実行時のコマンドラインとシステム環境ファイルの両方にパラメタを指定している場合は,両方の指定が有効になります。ただし,コマンドラインに"-SPT:SPXLV=3",システム環境ファイルに"-SPT:SPXLV=0"のように,同種で異なる指定が両方にある場合はコマンドラインの指定が優先されます。
- 位置変数,および-SPT:GRMは有効になりません。
- スクリプトファイルの先頭に「実行ファイル指定:#!△/opt/jp1script/bin/sptxe」を記述しておくことで,コンソール画面からの直接実行では,ファイル名(sptxe)の記述を省略できます。
(2) Execコマンドでパラメタを指定してスクリプトファイル,実行可能ファイルおよびシェルスクリプトファイルを呼び出す場合の記述規則
- 複数のパラメタを指定する場合は,半角スペースで区切ります。
- 空白を含む文字列を渡す場合は,引用符(”)で空白を含む文字列を囲ってください。JP1/Scriptで引用符(”)を記述する場合は,引用符(”)を二つ連続して記述します。ただし,囲んだ引用符(”)は呼び出した実行可能ファイルまたはシェルスクリプトファイルには渡されないので注意してください。なお,Execコマンドにスクリプトファイル(.SPT)を指定した場合は,囲んだ引用符(”)が呼び出したスクリプトファイルに渡されます。引用符(”)文字が不要な場合は,文字列操作コマンドによって(”)文字を削除する処理を組み込んでください。パラメタの指定方法と呼び出し先のファイルに渡される文字列の例を表4-7に示します。
表4-7 パラメタの指定とその実行例
パラメタの指定方法 |
実行可能ファイル,シェルスクリプトファイルに渡る文字列 |
スクリプトファイルに渡るる文字列 |
“ABC" |
ABC |
ABC |
“””ABC""" |
ABC |
"ABC" |
“””A△B△C””” |
A△B△C |
“A△B△C” |
“ABC""DEF" |
ABC"DEF |
ABC"DEF |
“ABC'DEF" |
ABC'DEF |
ABC'DEF |
- (凡例)
- △:半角スペース
- Execコマンドで実行可能ファイル,およびシェルスクリプトファイルを指定する場合は,パラメタの「”」から「”△」(△は半角スペースを意味しています)までを一つのパラメタと認識します。文字列中に「”△」を含む文字列を渡すことはできません(引数が分解されます)ので一つの文字列中に「”△」を含めないでください。
- 一つのスクリプトファイルで使用できる位置変数は,最大255個(%254まで)です。それ以降の指定は無視されます。
- 位置変数に格納できる文字数は半角文字で1,024文字以内です。それ以降のデータは無視されます。
- "-SPT:SPALV=n"などのパラメタが同種で複数指定されている場合は,あとに指定されているパラメタが有効になります。
指定したパラメタの値はスクリプトファイル単位で有効です。実行コンピュータのすべてのスクリプトに対して有効にしたい場合は,システム環境ファイル(/opt/jp1script/conf/jp1script.cf)のCommandLineにパラメタの値を指定します。
- 注意
- 実行時のコマンドラインとシステム環境ファイルの両方にパラメタを指定している場合は,両方の指定が有効になります。ただし,コマンドラインに"-SPT:SPXLV=3",システム環境ファイルに"-SPT:SPXLV=0"のように,同種で異なる指定が両方にある場合はコマンドラインの指定が優先されます。
- 位置変数,および-SPT:GRMは有効になりません。
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