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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド


3.2.2 論理サーバの環境設定

論理サーバの環境設定では,運用管理ドメインの構成定義で追加した論理サーバを稼働させるために必要な設定をします。論理サーバを配置したホスト単位,および論理サーバ単位で環境を設定してください。例えば,ホスト単位では,ホストに配置した論理サーバの基本情報を設定します。論理サーバ単位では,論理J2EEサーバの場合はコンテナの動作やサービスの設定,論理Webサーバの場合はリバースプロキシの設定など,各論理サーバの詳細情報を設定します。

〈この項の構成〉

(1) 設定手順

運用管理ポータルの「論理サーバの環境設定」で,論理サーバの環境を設定する手順を次に示します。

  1. 運用管理ポータルにログインし,[運用管理ポータル]画面で「論理サーバの環境設定」をクリックします。

  2. ホスト内の論理サーバの基本情報を設定します。

    [ホスト内のサーバの設定]画面で,Webサーバのポート番号や利用するネーミングサービスなど,ホスト内に配置した論理サーバの基本情報を設定します。

  3. 各論理サーバの環境を設定します。

    「運用管理ドメインの構成定義」で追加した論理サーバの環境を設定します。

  4. J2EEサーバまたはWebサーバの場合は,設定情報をホストに配布します。

    [設定情報の配布]画面で,論理サーバの環境設定で設定した情報を各ホストに配布します。

    参考

    論理サーバの環境設定では,環境設定済みの別の論理サーバから設定情報を読み込むことができます。設定情報がほとんど同じ場合には,別の論理サーバから設定情報を読み込んで,設定の異なる個所だけ変更することで,効率良く環境を設定できます。また,J2EEサーバでは,接続先ホストで稼働するサーバの設定情報を読み込むこともできます。

(2) 操作する画面

運用管理ポータルの「論理サーバの環境設定」で設定できる内容と操作する画面を次の表に示します。使用する論理サーバごとに必要な操作を実施してください。

表3‒3 論理サーバの環境設定で設定できる内容と操作する画面

論理サーバ名

設定内容

操作

画面の参照先

論理パフォーマンストレーサ

論理サーバの基本情報の設定

10.2.1

パフォーマンストレーサの設定

10.3.1

パフォーマンストレーサのオプションの設定

※1

10.3.2

パフォーマンストレーサの環境変数の設定

※1

10.3.3

別の論理パフォーマンストレーサの設定読み込み

※1

10.3.4

論理スマートエージェント

論理サーバの基本情報の設定

10.2.1

スマートエージェントの設定

10.4.1

スマートエージェントのオプションの設定

※1

10.4.2

スマートエージェントの環境変数の設定

※1

10.4.3

別の論理スマートエージェントの設定読み込み

※1

10.4.4

論理ネーミングサービス

論理サーバの基本情報の設定

10.2.1

ネーミングサービスの設定

10.5.1

ネーミングサービスのオプションの設定

※1

10.5.2

ネーミングサービスの環境変数の設定

※1

10.5.3

別の論理ネーミングサービスの設定読み込み

※1

10.5.4

論理CTMドメインマネジャ

論理サーバの基本情報の設定

10.2.1

CTMドメインマネジャの基本設定

10.6.1

CTMドメインマネジャのネットワークの設定

10.6.2

CTMドメインマネジャのオプションの設定

※1

10.6.3

CTMドメインマネジャの環境変数の設定

※1

10.6.4

別の論理CTMドメインマネジャの設定読み込み

※1

10.6.5

論理CTM

論理サーバの基本情報の設定

10.2.1

CTMの基本設定

10.7.1

CTMのスケジューリングの設定

10.7.2

CTMのレギュレータの設定

10.7.3

CTM間通信の設定

10.7.4

CTMの稼働統計情報の設定

10.7.5

CTMのオプションの設定

※1

10.7.6

CTMの環境変数の設定

※1

10.7.7

別の論理CTMの設定読み込み

※1

10.7.8

論理J2EEサーバ

論理サーバの基本情報の設定

10.2.1

J2EEサーバの基本設定

10.8.1

J2EEサーバのJ2EEコンテナの設定

10.8.2

J2EEサーバのEJBコンテナの設定

10.8.3

J2EEサーバのWebコンテナの設定

10.8.4

J2EEサーバのネーミングの設定

10.8.5

J2EEサーバのトランザクションの設定

10.8.6

J2EEサーバのリソース枯渇監視の設定

10.8.7

J2EEサーバのログの設定

10.8.8

J2EEサーバのユーザログの設定

10.8.9

通信・スレッド制御の設定(インプロセスHTTPサーバ)(V9互換モードの場合)

10.8.10

通信・スレッド制御の設定(NIO HTTPサーバ)(V9互換モード以外の場合)

10.8.11

ログの設定(インプロセスHTTPサーバ)(V9互換モードの場合)

10.8.12

ログの設定(NIO HTTPサーバ)(V9互換モード以外の場合)

10.8.13

セキュリティの設定(インプロセスHTTPサーバ)(V9互換モードの場合)

10.8.14

セキュリティの設定(NIO HTTPサーバ)(V9互換モード以外の場合)

10.8.15

エラーページの設定(インプロセスHTTPサーバ)(V9互換モードの場合)

10.8.16

リダイレクトの設定(インプロセスHTTPサーバ)(V9互換モードの場合)

10.8.17

レスポンスヘッダ・ゲートウェイ指定機能の設定(インプロセスHTTPサーバ)(V9互換モードの場合)

10.8.18

レスポンスヘッダの設定(NIO HTTPサーバ)(V9互換モード以外の場合)

10.8.19

J2EEサーバでの稼働情報監視の設定

10.8.20

J2EEサーバでの稼働情報監視で発行するイベントの設定

10.8.21

J2EEサーバでの稼働情報監視で使用する通信の設定

10.8.22

J2EEサーバで使用するJavaVMの起動パラメタの設定

10.8.23

J2EEサーバで使用するJavaVMのシステムプロパティの設定

10.8.24

J2EEサーバのJP1連携の設定

※2

10.8.25

J2EEサーバのオプションの設定

※1

10.8.26

J2EEサーバの環境変数の設定

※1

10.8.27

論理J2EEサーバの設定読み込み

※1

10.8.28

設定情報の配布

10.10.1

論理Webサーバ

論理サーバの基本情報の設定

10.2.1

Webサーバの設定

10.9.1

リダイレクタの設定(リダイレクタを使用した場合)

10.9.2

マッピングの定義(リダイレクタを使用した場合)

10.9.3

ワーカの設定(リダイレクタを使用した場合)

10.9.4

リバースプロキシの設定(J2EEサーバとリバースプロキシで連携する場合)

10.9.5

Webサーバ環境のセットアップ

10.9.6

Webサーバのオプション設定

※1

10.9.8

Webサーバの環境変数の設定

※1

10.9.9

別の論理Webサーバの設定読み込み

※1

10.9.10

設定情報の配布

10.10.1

(凡例)

◎:必要。最低限必要な操作です。

○:任意。デフォルトの設定から変更する場合に操作します。

論理ユーザサーバには環境設定で設定できる内容はありません。

注※1

各論理サーバで共通の操作です。画面詳細および注意事項については,論理J2EEサーバの説明を参照してください。

注※2

JP1を使用する場合は設定が必要です。