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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド


10.7.1 CTMの基本設定

[CTMの基本設定]画面を次の図に示します。

図10‒7 [CTMの基本設定]画面

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) 機能概要

CTMを稼働させるために必要な情報を設定します。

(2) 表示手順

  1. 運用管理ポータルで[論理サーバの環境設定]アンカーをクリックします。

  2. [サーバビュー]タブ−[論理CTM]−[CTM]−[<CTM名>]をクリックします。

  3. [基本設定]タブをクリックします。

(3) 操作手順

画面での操作手順を次に示します。

  1. 利用するCTMドメインマネジャや利用するネーミングサービスなどを指定します。

  2. [適用]ボタンをクリックします。

    指定した情報が反映されます。

    エラーが表示された場合は,エラーの内容を確認して[戻る]アンカーをクリックします。指定した内容を見直し,再度[適用]ボタンをクリックします。

環境変数,起動コマンドオプション,または停止コマンドオプションは,CTMの起動時または停止時に使用されます。

(4) 画面詳細

画面に表示される項目およびボタンについて説明します。

基本設定
利用するCTMドメインマネジャ(必須)

CTMと同じホストに定義されているCTMドメインマネジャから,利用するCTMドメインマネジャ(ctmstartコマンドの-CTMDomainオプションおよび-PRFIDオプション)を選択します。

CTM識別子

運用管理ドメイン内で一意となるCTMの識別子(ctmstartコマンドの-CTMIDオプション)を指定します。

識別子に指定できる文字は,1〜31文字の英数字,アンダースコア(_),およびピリオド(.)です。ただし,「CTM」または「ctm」で始まる文字列を指定した場合,エラーとなります。

CTM識別子を省略した場合は,<「運用管理ドメインの構成定義」の「運用管理エージェントのホスト名」に指定したホストのIPアドレス>_<CTMのポート番号>がCTM識別子の値として仮定されます。この際,IPアドレスのピリオド(.)はアンダースコア(_)に置き換えられます。

(例)

IPアドレスが10.10.10.10,CTMのポート番号が20138の場合,CTM識別子を省略すると,CTM識別子の値は次のようになります。

10_10_10_10_20138

また,「運用管理ドメインの構成定義」の「運用管理エージェントのホスト名」にループバックアドレスが指定されている場合は,mserver.propertiesのmngsvr.myhost.nameに指定されたホストのIPアドレスが使用されます。

なお,Management Serverが稼働するホストが複数個のIPアドレスを持っていて,mserver.propertiesのmngsvr.myhost.nameの値が省略されている場合,CTM識別子の仮定値に使用するIPアドレスが保証されません。

ポート番号

CTMが使用するポート番号(ctmstartコマンドの-CTMPortオプション)を指定します。5001〜65535の整数で指定します。デフォルトは,「20138」です。

同一ホスト内で複数のCTMを定義する場合は,各CTMで異なるポート番号を指定する必要があります。

ネーミングサービスのポート番号

CTMと対となるネーミングサービスのポート番号(ctmstartコマンドの-CTMINSRefオプション)を指定します。デフォルトは,「20348」です。

CTMの起動時(または停止時)に,指定したポート番号でネーミングサービスが起動(または停止)します。

ネーミングサービスのホスト固定

ネーミングサービスを配置したマシンに複数のIPアドレスが割り当てられている場合に,ネーミングサービスを特定のIPアドレスに割り当てるかどうか(nameservコマンドの-J-Dvbroker.se.iiop_tp.hostオプション)を指定します。デフォルトは,「しない」です。

  • する

    ネーミングサービスを配置したホストから参照できるネットワーク上のホスト名またはIPアドレスに対してだけ接続を受け付けます。

  • しない

    すべてのローカルアドレスに対する接続を受け付けます。

ログの設定
ファイル面数

CTMログファイルの面数(ctmstartコマンドの-CTMLogFileCountオプション)を指定します。2面,4面,8面,16面,24面,32面のうちからどれか一つを選択できます。デフォルトは,「2面」です。

ファイルサイズ

CTMログファイルの1ファイルの最大容量(ctmstartコマンドの-CTMLogFileSizeオプション)を指定します。1メガバイト,2メガバイト,3メガバイトのうちからどれか一つを選択できます。デフォルトは,「1メガバイト」です。

[適用]ボタン

指定した情報を反映します。

[リセット]ボタン

指定した情報をリセットします。

(5) 注意事項

CTM稼働中にCTM識別子が変更されると,CTMが正常に停止しないで強制停止します。次に示す操作をするときは,事前にCTMを停止する必要があります。

また,これらの操作をしたあとにJ2EEサーバの再配布が必要です。