Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド


10.3.1 パフォーマンストレーサの設定

[パフォーマンストレーサの設定]画面を次の図に示します。

図10‒2 [パフォーマンストレーサの設定]画面

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) 機能概要

パフォーマンストレーサを稼働させるために必要な情報を設定します。

(2) 表示手順

  1. 運用管理ポータルで[論理サーバの環境設定]アンカーをクリックします。

  2. [サーバビュー]タブ−[論理パフォーマンストレーサ]−[パフォーマンストレーサ]−[<パフォーマンストレーサ名>]をクリックします。

  3. [設定]タブをクリックします。

(3) 操作手順

画面での操作手順を次に示します。

  1. パフォーマンストレーサのPRF識別子やスプールディレクトリなどを指定します。

  2. [適用]ボタンをクリックします。

    指定した情報が反映されます。

    エラーが表示された場合は,エラーの内容を確認して[戻る]アンカーをクリックします。指定した内容を見直し,再度[適用]ボタンをクリックします。

指定した情報は,パフォーマンストレーサの起動時または停止時に反映されます。

(4) 画面詳細

画面に表示される項目およびボタンについて説明します。

基本設定
PRF識別子

PRF識別子(cprfstartコマンドの-PRFIDオプション)を指定します。デフォルトは,「PRF_ID」です。

識別子に指定できる文字は,0〜31文字(半角)の英数字,およびアンダースコア(_)です。ただし,「TSC」,「tsc」,「CTM」または「ctm」で始まる文字列を指定した場合,エラーとなります。

同一ホスト内で複数のパフォーマンストレーサを起動する場合,各パフォーマンストレーサで異なるPRF識別子を指定する必要があります。

スプールディレクトリ

PRFトレース出力ディレクトリ(環境変数PRFSPOOL)を絶対パスで指定します。ファイルセパレータには,「 / 」を使用します。デフォルトは,「<Application Serverのインストールディレクトリ>/PRF/spool」です。スプールディレクトリに,引用符(")は使用できません。

Windowsの場合,ここで指定する値は,システム環境変数PRFSPOOLで指定された値と一致している必要があります。

PRFトレースの設定
取得レベル

PRFトレースの取得レベル(cprfstartコマンドの-PrfTraceLevelオプション)を指定します。「標準」もしくは「詳細」を選択,またはラジオボタンを選択して,入力フィールドに4バイトの16進数(8けたの値)で指定します。デフォルトは,「標準」です。

  • 標準

    標準レベルのPRFトレースを取得します。

  • 詳細

    詳細レベルのPRFトレースを取得します。

PRFトレース取得レベルを16進数で指定する方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cprfstart(PRFデーモンの開始)」を参照してください。

ファイル面数

PRFトレースファイルの面数(cprfstartコマンドの-PrfTraceCountオプション)を指定します。4面,16面,32面,64面,128面,256面のうちからどれか一つを選択できます。デフォルトは,「4面」です。

ファイルサイズ

PRFトレースファイルの1ファイルの最大容量(cprfstartコマンドの-PrfTraceFileSizeオプション)を指定します。1メガバイト,4メガバイト,8メガバイト,16メガバイト,32メガバイト,64メガバイト,128メガバイト,256メガバイト,512メガバイト,1ギガバイトのうちからどれか一つを選択できます。デフォルトは,「32メガバイト」です。

バッファメモリサイズ

共有メモリに確保するバッファサイズ(cprfstartコマンドの-PrfTraceBufferSizeオプション)を512〜102400の整数で指定します。単位は「キロバイト」です。ファイルサイズよりも大きい値は指定できません。デフォルトは,「8192キロバイト」です。

[適用]ボタン

指定した情報を反映します。

[リセット]ボタン

指定した情報をリセットします。

(5) 注意事項

パフォーマンストレーサの起動中は,バッファメモリサイズを変更しないでください。障害が発生した場合,そのあと再起動したときに失敗します。