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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド


10.8.6 トランザクションの設定

[トランザクションの設定]画面を次の図に示します。

図10‒21 [トランザクションの設定]画面

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) 機能概要

トランザクションの情報を設定します。

(2) 表示手順

  1. 運用管理ポータルで[論理サーバの環境設定]アンカーをクリックします。

  2. 次のどちらか一方の操作をします。

    J2EEサーバの場合

    [サーバビュー]タブ−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[<J2EEサーバ名>]をクリックします。

    J2EEサーバクラスタの場合

    [サーバビュー]タブ−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバクラスタ]−[<J2EEサーバクラスタ名>]−[<J2EEサーバ名>]をクリックします。

  3. [サービス]タブをクリックします。

  4. [トランザクション]タブをクリックします。

(3) 操作手順

画面での操作手順を次に示します。

  1. ライトトランザクション機能を有効にするかどうかや,利用するスマートエージェントなどを指定します。

  2. [適用]ボタンをクリックします。

    指定した情報が反映されます。

    エラーが表示された場合は,エラーの内容を確認して[戻る]アンカーをクリックします。指定した内容を見直し,再度[適用]ボタンをクリックします。

(4) 画面詳細

画面に表示される項目およびボタンについて説明します。

トランザクションに関する設定
ライトトランザクション機能

ライトトランザクション機能を有効にするか無効にするか(usrconf.propertiesファイルのejbserver.distributedtx.XATransaction.enabledキー)を選択します。デフォルトは,「有効」です。

「有効」を選択した場合は,XAリソースがあるとJ2EEサーバ起動時にエラーとなります。

インプロセスOTSのステータスファイルの格納先

インプロセスOTSのステータスファイル,および保守資料としてのステータスファイルのバックアップを格納するディレクトリ(usrconf.propertiesファイルのejbserver.distributedtx.ots.status.directory1キー)を指定します。デフォルトは,「otsstatus」です。

相対パスを指定した場合は,<作業ディレクトリ>/ejb/<サーバ名称>からのパスとなります。

未決着トランザクションが残っている状態で,次に示す操作をした場合,トランザクションの一貫性が失われるおそれがあります。

トランザクションの一貫性が失われるおそれのある操作

  1. ステータスファイル格納先を変更します。

  2. [設定情報の配布]画面から,各論理サーバに設定情報を配布します。

  3. J2EEサーバを起動します。

また,ライトトランザクション機能を無効にしている場合,この項目の値を変更して[適用]ボタンをクリックすると,メッセージが表示されます。なお,変更内容は反映されます。メッセージの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ メッセージ(構築/運用/開発用)」を参照してください。

インプロセスOTSのステータスファイルの格納先(予備)

インプロセスOTSのステータスファイル,および保守資料としてのステータスファイルのバックアップを格納するディレクトリ(usrconf.propertiesファイルのejbserver.distributedtx.ots.status.directory2キー)を指定します。

このディレクトリを指定した場合,予備ステータスファイルが作成され二重化されます。指定しない場合には,予備ステータスファイルが作成されないため二重化されません。

デフォルトでは,ステータスファイルは二重化されません。

未決着トランザクションが残っている状態で,次に示す操作をした場合,トランザクションの一貫性が失われるおそれがあります。

トランザクションの一貫性が失われるおそれのある操作

  1. ステータスファイル格納先を変更します。

  2. [設定情報の配布]画面から,各論理サーバに設定情報を配布します。

  3. J2EEサーバを起動します。

また,ライトトランザクション機能を無効にしている場合,この項目の値を変更して[適用]ボタンをクリックすると,メッセージが表示されます。なお,変更内容は反映されます。メッセージの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ メッセージ(構築/運用/開発用)」を参照してください。

利用するスマートエージェント

利用するスマートエージェント(usrconf.propertiesファイルのvbroker.agent.portキー)を選択します。デフォルトは,「設定しない」です。

タイムアウト時間

J2EEサーバ上で開始されるトランザクションのトランザクションタイムアウト時間(usrconf.propertiesファイルのejbserver.jta.TransactionManager.defaultTimeOutキー)を指定します。指定できる値は1〜2147483647の整数です。単位は「秒」です。デフォルトは,「180秒」です。

コネクションアソシエーション機能

分散トランザクション環境下でコネクションアソシエーション機能を有効にするかどうか(usrconf.propertiesファイルのejbserver.connectionpool.association.enabledキー)を指定します。デフォルトは,「無効」です。

JTAリカバリの固定ポート番号

JTAリカバリを実行するために使用する固定ポート番号(usrconf.propertiesファイルのejbserver.distributedtx.recovery.portキー)を指定します。デフォルトは,「20302」です。同一マシン内でライトトランザクション機能が無効のJ2EEサーバを複数起動する場合,このポートが重複しないようにする必要があります。ここで指定したポートの割り当てができない場合,J2EEサーバは起動されません。

未決着トランザクションが残っている状態で,JTAリカバリの固定ポートを変更すると,未決着トランザクションが解消されないおそれがあります。

また,ライトトランザクション機能を無効にしている場合,この項目の値を変更して[適用]ボタンをクリックすると,メッセージが表示されます。なお,変更内容は反映されます。メッセージの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ メッセージ(構築/運用/開発用)」を参照してください。

XIDの再利用

XIDの再利用の設定は無効になります。

システム例外発生時の挙動

サーバトランザクションでのシステム例外発生時のクライアントトランザクションの挙動(usrconf.propertiesファイルのejbserver.distributedtx.rollbackClientTxOnSystemExceptionキー)を指定します。デフォルトは「ロールバックしない」です。

[適用]ボタン

指定した情報を反映します。

[リセット]ボタン

指定した情報をリセットします。