Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド


10.9.5 リバースプロキシの設定(J2EEサーバとリバースプロキシで連携する場合)

[リバースプロキシの設定]画面を次の図に示します。

図10‒50 [リバースプロキシの設定]画面

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) 機能概要

リバースプロキシの情報を設定します。

(2) 表示手順

  1. 運用管理ポータルで[論理サーバの環境設定]アンカーをクリックします。

  2. 次のどちらか一方の操作をします。

    Webサーバの場合

    [サーバビュー]タブ−[論理Webサーバ]−[Webサーバ]−[<Webサーバ名>]をクリックします。

    Webサーバクラスタの場合

    [サーバビュー]タブ−[論理Webサーバ]−[Webサーバクラスタ]−[<Webサーバクラスタ名>]−[<Webサーバ名>]をクリックします。

  3. [リバースプロキシ]タブをクリックします。

(3) 操作手順

画面での操作手順を次に示します。

  1. 利用するパフォーマンストレーサやエラーレスポンスのオーバーライドをするかどうかを指定します。

  2. リクエスト転送元パス名を追加または削除する場合,次の操作をします。

    • 追加する場合は,リクエスト転送元パス名を指定し,プロトコルとJ2EEサーバを選択して[追加]ボタンをクリックします。

    • 削除する場合は,削除したいリクエスト転送元パス名の[削除]ボタンをクリックします。

  3. [適用]ボタンをクリックします。

    指定した情報が反映されます。

    エラーが表示された場合は,エラーの内容を確認して[戻る]アンカーをクリックします。指定した内容を見直し,再度[適用]ボタンをクリックします。

(4) 画面詳細

画面に表示される項目およびボタンについて説明します。

パフォーマンストレーサに関する設定
利用するパフォーマンストレーサ(必須)

同一ホスト内に定義されたパフォーマンストレーサから,利用するパフォーマンストレーサ(httpsd_reverseproxy.confファイルのHWSPrfIdキー)を選択します。

エラーページに関する設定
エラーレスポンスのオーバーライド

J2EEサーバからのステータスコードが300番台,400番台または500番台の場合,レスポンスヘッダとレスポンスボディをオーバーライドするかどうか(httpsd_reverseproxy.confファイルのProxyErrorOverrideキー)を指定します。デフォルトは,「しない」です。

リクエストのマッピングに関する設定
リクエスト転送元パス名

J2EEサーバへ転送するリクエストのパス(httpsd_reverseproxy.confファイルのProxyPassキーのURLおよびHWSProxyPassReverseCookieキー)をスラッシュ(/)で始まるURLで指定します。同一のパスを複数指定することはできません。デフォルトは,追加時に指定した値です。

リクエスト転送先
  • プロトコル

    J2EEサーバにリクエストを転送する際のプロトコル(httpsd_reverseproxy.confファイルのProxyPassキー)を選択します。「HTTP」または「WebSocket」を選択します。

  • J2EEサーバ

    リクエスト転送先のJ2EEサーバ(httpsd_reverseproxy.confファイルのProxyPassキー)を指定します。V9互換モード以外のJ2EEサーバが選択肢として表示されます。

通信タイムアウト

J2EEサーバとの送受信時の待ち時間(httpsd_reverseproxy.confファイルのProxyPassディレクティブのtimeoutキー)を1〜65535の整数で指定します。単位は「秒」です。

通信タイムアウトは指定を省略できます。省略についての詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ Cosminexus HTTP Server」を参照してください。

[追加]ボタン

転送元と転送先のマッピングを追加します。

[削除]ボタン

転送元と転送先のマッピングを削除します。

[適用]ボタン

指定した情報を反映します。[リクエストのマッピングに関する設定]が一つも定義されていない場合,[適用]ボタンは非活性になります。

設定を配布すると,リバースプロキシ設定ファイル(httpsd_reverseproxy.conf)が,httpsd.confと同じディレクトリに生成され,リバースプロキシに関する設定が書き出されます。httpsd.confには,Includeディレクティブによってhttpsd_reverseproxy.confをインクルードする設定が追加されます。

リバースプロキシ設定ファイル(httpsd_reverseproxy.conf)に出力されるディレクティブの詳細を次に示します。

LoadModule proxy_module modules/mod_proxy.so (Windows版)
LoadModule proxy_http_module modules/mod_proxy_http.so (Windows版)
LoadModule proxy_wstunnel_module modules/mod_proxy_wstunnel.so (Windows版)
LoadModule proxy_module libexec/mod_proxy.so (UNIX版)
LoadModule proxy_http_module libexec/mod_proxy_http.so (UNIX版)
LoadModule proxy_wstunnel_module libexec/mod_proxy_wstunnel.so (UNIX版)
HWSPrfId <PRFID>
ProxyErrorOverride <On|Off>
ProxyPreserveHost On
ProxyPass <パス名> <URL> <通信タイムアウトの設定>
HWSProxyPassReverseCookie <パス名>

ProxyPass,HWSProxyPassReverseCookieは設定した[リクエスト転送元パス名]ごとに追加されます。これらのディレクティブは画面の順序どおりに出力され,リクエストのマッピングを複数定義する場合は順序に意味があります。ProxyPass,HWSProxyPassReverseCookieを分けて定義したい場合は,この画面では何も設定せず,次のどちらかの方法で設定してください。

  • [Webサーバの設定]画面の[追加ディレクティブ]にディレクティブを直接指定します。

  • [Webサーバの設定]画面の[設定ファイルの内容を直接設定します。]を選択し,[設定ファイルの内容]のhttpsd.confファイル(HTTP Server定義ファイル)の内容を直接設定します。

    ただし,設定ファイルの内容を直接設定するには,J2EEサーバとの連携方法をリダイレクタに変更する必要があります。J2EEサーバとの連携方法の変更方法については,「10.9.1 Webサーバの設定」を参照してください。詳細は,マニュアル「HTTP Server」を参照してください。

パス名,URL,および通信タイムアウトの設定は次のとおりです。

パス名

[リクエスト転送元パス名]で指定した値。

URL

<プロトコル>://<ホスト>:<ポート><パス>

プロトコル,ホスト,ポート,およびパスは次のとおりです。

  • プロトコル

    [リクエスト転送先]−[プロトコル]でHTTPを選択した場合は「http」,WebSocketを選択した場合は「ws」。

  • ホスト

    [リクエスト転送先]−[J2EEサーバ]で選択したJ2EEサーバのホスト(ホストの定義で指定したホスト名)。

  • ポート

    [リクエスト転送先]−[J2EEサーバ]で選択したJ2EEサーバのNIO HTTPサーバのポート番号。

  • パス

    [リクエスト転送元パス名]で指定した値。

通信タイムアウトの設定

timeout=<[通信タイムアウト]で指定した値>

[通信タイムアウト]の指定を省略した場合は,timeoutキーを出力しません。

[リセット]ボタン

指定した情報をリセットします。