運用コマンドの一覧
Windows版OpenTP1は,UNIX版OpenTP1と比べて,使用できるコマンドが異なります。また,一部のコマンドでは,オプションや設定値をサポートしていないなどの制限事項があります。Windows版OpenTP1を初めて使用する場合は,ここで示す一覧表でUNIX版OpenTP1との差異があるかどうかを確認してください。
この一覧表の内容を確認した上で,UNIX版OpenTP1と共通のコマンドについては,マニュアル「OpenTP1 運用と操作」を参照してください。UNIX版OpenTP1と差異のあるコマンドについては,必要に応じて,この章の「UNIX版OpenTP1と共通のコマンドの詳細」の該当個所を参照してください。Windows版OpenTP1固有のコマンドについては,この章の「Windows版OpenTP1固有のコマンドの詳細」の該当個所を参照してください。
- 注意事項
-
この一覧表では,次のコマンドについて説明していません。
-
メッセージキューイング機能(TP1/Message Queue)のコマンド
コマンドの詳細については,マニュアル「TP1/Message Queue 使用の手引」を参照してください。
-
TP1/Extension for .NET Frameworkのコマンド
コマンドの詳細については,マニュアル「TP1/Extension for .NET Framework 使用の手引」を参照してください。
-
一覧表で使用している記号の凡例を次に示します。
- (凡例)
-
◎:UNIX版OpenTP1と同じ機能をサポートしています。
○:Windows版OpenTP1固有のコマンドです。
△:UNIX版OpenTP1との機能差異やWindows版OpenTP1での制限事項があります。
×:サポートしていません。
−:該当しません。
Windows版OpenTP1とUNIX版OpenTP1の運用コマンドの差異を,次に示します。
機能 |
運用コマンド |
Windows版OpenTP1でのサポートの有無 |
UNIX版OpenTP1との差異 |
|
---|---|---|---|---|
システム管理 |
× |
サポートしていません。 Windows版OpenTP1は,インストーラによってOSに登録されます。そのため,インストール後にこのコマンドを実行すると,OpenTP1環境が破壊されるおそれがあります。このコマンドを誤って実行した場合には,OpenTP1を再インストールしてください。 |
||
× |
サポートしていません。 システム定義の変更については,「4.3.2 定義の変更」を参照してください。 |
|||
× |
サポートしていません。 |
|||
× |
サポートしていません。 Windows版OpenTP1の開始方法については,「6.2 OpenTP1の開始」を参照してください。 |
|||
◎ |
Windows版OpenTP1の停止方法については,「6.3 OpenTP1の停止」を参照してください。 |
|||
△ |
-kオプションの指定値のうち,ist,xatはサポートしていません。 |
|||
× |
サポートしていません。 |
|||
× |
||||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
× |
サポートしていません。 |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
× |
サポートしていません。 システム環境定義のredirect_fileオペランドで出力形式を指定してください。 redirect_fileオペランドの詳細については,「5.3 システム定義の詳細」の「システム環境定義」を参照してください。 |
|||
× |
サポートしていません。 |
|||
△ |
次の差異があります。
詳細については,「dcrasget(保守資料の取得)」を参照してください。 |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
△ |
このコマンドによる論理チェックでは,NTFSレベルでのアクセス権はチェックしていません。そのため,アクセス権限のないフォルダをシステム定義に指定している場合,ファイルの作成などに失敗します。 |
|||
△ |
OpenTP1ディレクトリに構築した環境で動作している製品名の出力形式について差異があります。 詳細については,「dcpplist(製品情報の表示)」を参照してください。 |
|||
◎ |
コマンドの使用方法について注意事項があります。詳細については,「dcstatus(OpenTP1の状態表示)」を参照してください。 |
|||
サーバ管理 |
△ |
次に示す注意事項があります。
|
||
◎ |
− |
|||
△ |
-lオプションで指定するモジュール名には,ユーザサービス定義のmoduleオペランドで指定した値を指定してください。 |
|||
◎ |
− |
|||
△ |
ユーザサーバのパスを変更した場合でも,必ず先頭に%DCDIR%\binが付与されます。 |
|||
× |
サポートしていません。 |
|||
× |
サポートしていません。 |
|||
◎ |
このコマンドにUNIX版OpenTP1との差異はありませんが,強制停止時のシグナル番号としてユーザサービス定義のprc_abort_signalオペランドに指定できる値は,3,6,15のどれかです。 prc_abort_signalオペランドの詳細については,「5.3 システム定義の詳細」の「ユーザサービス定義」を参照してください。 |
|||
スケジュール管理 |
△ |
-bオプションは,サポートしていません。 |
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◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
トランザクション管理 |
△ |
-Rオプションに指定するリソースマネジャとして,OpenTP1_ISMは指定できません。 |
||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
× |
サポートしていません。 |
|||
XAリソース管理 |
◎ |
− |
||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
排他管理 |
◎ |
− |
||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
ネーム管理 |
◎ |
− |
||
× |
サポートしていません。 |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
△ |
システム共通定義のall_nodeオペランド,またはall_node_exオペランドに,アドレス解決のできないノード名が指定されていた場合,コマンドの実行に時間が掛かるおそれがあります。 |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
メッセージログ管理 |
◎ |
− |
||
◎ |
− |
|||
監査ログ管理 |
◎ |
− |
||
OpenTP1ファイル管理 |
◎ |
− |
||
△ |
-wオプションは,サポートしていません。 |
|||
△ |
-Hオプションと-Lオプションを同時に指定して実行した場合でも,ロックを掛けているプロセスのプロセスIDは表示できません。 詳細については,「fills(OpenTP1ファイルシステムの内容表示)」を参照してください。 |
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◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
× |
サポートしていません。 |
|||
× |
||||
× |
||||
ステータスファイル管理 |
◎ |
− |
||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
ジャーナル関係のファイル管理 |
◎ |
− |
||
△ |
次の内容はサポートしていません。
|
|||
◎ |
− |
|||
△ |
次の内容はサポートしていません。
|
|||
△ |
||||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
△ |
次の内容はサポートしていません。
|
|||
◎ |
− |
|||
△ |
次の内容はサポートしていません。
|
|||
△ |
-jオプションの指定値jarはサポートしていません。また,-oオプション(出力先ファイル名の指定)は,省略できません。 詳細については,「jnlunlfg(ジャーナル関係のファイルのアンロード)」を参照してください。 |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
△ |
Windows版OpenTP1固有の-zオプション(出力ファイル名の指定)は,省略できません。コマンド引数のファイル名の指定は省略できません。また,-kオプションの指定値iはサポートしていません。 詳細については,「jnlcolc(ファイル回復用ジャーナルの集積)」を参照してください。 |
|||
△ |
Windows版OpenTP1固有の-zオプション(出力ファイル名の指定)は,省略できません。コマンド引数のアンロードジャーナルファイル名の指定は省略できません。また,-oオプションはサポートしていません。 詳細については,「jnlcopy(アンロードジャーナルファイルの複写)」を参照してください。 |
|||
× |
サポートしていません。 |
|||
△ |
コマンド引数のファイル名の指定は省略できません。また,-oオプションはサポートしていません。 詳細については,「jnledit(アンロードジャーナルファイル,またはグローバルアーカイブアンロードジャーナルファイルの編集出力)」を参照してください。 |
|||
△ |
Windows版OpenTP1固有の-zオプション(出力ファイル名の指定)は,省略できません。また,コマンド引数のファイル名の指定も省略できません。-q _trnオプション,および-oオプションはサポートしていません。 詳細については,「jnlrput(アンロードジャーナルファイル,またはグローバルアーカイブアンロードジャーナルファイルのレコード出力)」を参照してください。 |
|||
△ |
Windows版OpenTP1固有の-zオプション(出力ファイル名の指定)は,省略できません。コマンド引数のファイル名の指定は省略できません。また,このコマンドは,-gオプションを指定した場合にだけ実行できます。 詳細については,「jnlsort(アンロードジャーナルファイル,およびグローバルアーカイブアンロードジャーナルファイルの時系列ソート,およびマージ)」を参照してください。 |
|||
△ |
コマンド引数のファイル名の指定は省略できません。 詳細については,「jnlstts(稼働統計情報の出力)」を参照してください。 |
|||
△ |
コマンド引数のファイル名の指定は省略できません。また,-oオプションはサポートしていません。 詳細については,「jnlmcst(MCF稼働統計情報の出力)」を参照してください。 |
|||
× |
サポートしていません。 |
|||
DAMファイル管理 |
◎ |
− |
||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
△ |
-sオプションは,サポートしていません。 |
|||
△ |
||||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
TAMファイル管理 |
◎ |
− |
||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
△ |
-sオプションは,サポートしていません。 |
|||
△ |
||||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
メッセージキューファイル管理 |
◎ |
− |
||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
リソースマネジャ管理 |
◎ |
− |
||
△ |
各オプションで指定するリソースマネジャとして, OpenTP1_ISM,およびOpenTP1_XATMIは指定できません。また,-Pオプションを指定する必要はありません。 詳細については,「trnlnkrm(リソースマネジャの登録)」を参照してください。 |
|||
△ |
-Rオプションに指定するリソースマネジャとして,OpenTP1_ISMは指定できません。また,-Pオプションはサポートしていません。 詳細については,「trnmkobj(トランザクション制御用オブジェクトファイルの作成)」を参照してください。 |
|||
トレース管理 |
△ |
デフォルトでUAPトレースファイルが出力されます。UAPトレースファイルの出力場所とファイル名については,マニュアル「OpenTP1 運用と操作」のOpenTP1が出力するファイル一覧についての説明を参照してください。 |
||
△ |
Windows版OpenTP1固有の-zオプション(出力ファイル名の指定)は,省略できません。 詳細については,「rpcmrg(RPCトレースのマージ)」を参照してください。 |
|||
△ |
-rオプションを指定した場合,必ず出力ファイル名を指定してください。 詳細については,「rpcdump(RPCトレースの出力)」を参照してください。 |
|||
◎ |
− |
|||
リモートAPI管理 |
◎ |
− |
||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
性能検証用トレース管理 |
◎ |
− |
||
◎ |
− |
|||
リアルタイム統計情報サービス管理 |
△ |
-vオプションで,サービス以外の処理単位で取得したリアルタイム統計情報だけを出力したい場合に,"****"は指定できません。 |
||
△ |
||||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
OpenTP1解析支援 |
◎ |
− |
||
コネクション管理 |
◎ |
− |
||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
アプリケーション管理 |
◎ |
− |
||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
アプリケーション運用支援 |
◎ |
− |
||
論理端末管理 |
◎ |
− |
||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
サービスグループ管理 |
◎ |
− |
||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
サービス管理 |
◎ |
− |
||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
セション管理 |
◎ |
− |
||
◎ |
− |
|||
バッファ管理 |
◎ |
− |
||
マップ管理 |
◎ |
− |
||
◎ |
− |
|||
キュー管理 |
◎ |
− |
||
MCFトレース取得管理 |
◎ |
− |
||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
MCF稼働統計情報管理 |
× |
サポートしていません。 |
||
× |
||||
MCF通信サービス管理 |
◎ |
− |
||
◎ |
− |
|||
◎ |
− |
|||
ユーザタイマ管理 |
◎ |
− |
||
マルチTP1管理 |
○ |
Windows版OpenTP1固有のコマンドです。 詳細については,「dcdls(マルチOpenTP1のセットアップ状態の確認)」を参照してください。 |
||
○ |
Windows版OpenTP1固有のコマンドです。 詳細については,「dcmakecon(マルチOpenTP1操作コンソールの作成)」を参照してください。 |
|||
○ |
Windows版OpenTP1固有のコマンドです。 詳細については,「dcsetupml(マルチOpenTP1のセットアップとアンセットアップ)」を参照してください。 |
|||
リソースマネジャ管理 |
○ |
Windows版OpenTP1固有のコマンドです。 詳細については,「njsmkdll(トランザクション制御用DLLの作成)」を参照してください。 |
||
システム管理 |
○ |
Windows版OpenTP1固有のコマンドです。 詳細については,「ntbstart(OpenTP1の起動)」を参照してください。 |
||
○ |
Windows版OpenTP1固有のコマンドです。 詳細については,「ntbtail(指定ファイル内容のコンソール出力)」を参照してください。 |
|||
○ |
Windows版OpenTP1固有のコマンドです。 詳細については,「tp1console(標準出力リダイレクトファイルのコンソール出力)」を参照してください。 |