dcrasget(保守資料の取得)
このマニュアルでは,UNIX版OpenTP1との差異についてだけ説明します。差異がない部分については,マニュアル「OpenTP1 運用と操作」を参照してください。
形式
dcrasget 〔-g〕 〔-l〕 取得先ディレクトリ
コマンド引数
●取得先ディレクトリ 〜<パス名>
指定したフォルダ下に,次に示すフォルダが生成されて,保守資料が格納されます。
dcrasget.HOSTNAME.mmddHHMMSS.AAA
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HOSTNAME:標準ホスト名
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mmddHHMMSS:月日時分秒
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AAA:取得される情報単位
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SAV:%DCDIR%\spool\saveフォルダ下の情報
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SPL:%DCDIR%\spoolフォルダ下の情報(saveを除く)
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TMP:%DCDIR%\tmpフォルダ下の情報
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CNF:%DCDIR%\confフォルダなど定義関係の情報
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INF:情報ファイルなどの情報
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これ以外に差異はありません。
注意事項
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dcrasgetコマンドの処理と,その他のOpenTP1プロセスの処理が重なった場合,OpenTP1プロセスがファイルのオープン処理に失敗してKFCA00107-Eメッセージを出力し,プロセスダウンするおそれがあります。したがって,dcrasgetコマンドは次の状態(条件)で実行してください。
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ユーザ業務が停止している状態
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OpenTP1の他の運用コマンドを実行していない状態
なお,UAPからdc_adm_call_command関数(CBLDCADM('COMMAND'))でdcrasgetコマンドを実行することもできません。
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dcrasgetコマンド内部では,OpenTP1がオンライン中にだけ実行できるコマンドも実行するため,イベントビューアにエラーメッセージが出力されることがあります。