dcsetupml(マルチOpenTP1のセットアップとアンセットアップ)
形式
dcsetupml 〔{-u|-d} 〕 マルチOpenTP1セットアップディレクトリ 識別子
機能
指定したフォルダに,マルチOpenTP1をセットアップします。OpenTP1識別子は,同一ノード内のOpenTP1を識別するために使用され,半角英数字1〜4文字でユーザが任意に指定します。このコマンドは,OpenTP1がオフラインの場合にだけ実行できます。
このコマンドは,オリジナルのOpenTP1のコンソールからだけ実行できます。
オプション
●-u
コマンド引数に対応するマルチOpenTP1を最新の状態に更新します。
●-d
コマンド引数に対応するマルチOpenTP1を削除します。
コマンド引数
●マルチOpenTP1セットアップディレクトリ 〜〈パス名〉
マルチOpenTP1をセットアップするフォルダを50文字以内で指定します。
●識別子 〜〈1〜4文字のアルファベット(A〜Z,a〜z),および数字(0〜9)〉
マルチOpenTP1を識別するための文字列を指定します。
出力メッセージ
メッセージID |
内容 |
出力先 |
---|---|---|
KFCA26551-E |
コマンドの実行に失敗しました |
標準エラー出力 |
KFCA26552-E |
コマンド引数の指定に誤りがあります |
標準エラー出力 |
KFCA26553-I |
ヘルプメッセージ |
標準出力,標準エラー出力 |
注意事項
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このコマンドは,オリジナルのOpenTP1およびセットアップ先のマルチOpenTP1が停止している状態で実行してください。
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このコマンドはAdministratorsグループの権限を持つユーザが実行してください。
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このコマンドは,OpenTP1インストールフォルダに存在するフォルダ(bin,etc,examples,include,lib,tools)をコピーします。ユーザがOpenTP1インストールフォルダ下の各フォルダのファイルを変更または追加した場合,そのままコピーされるため注意してください。
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このコマンドを実行すると,インストールされたすべてのプログラムプロダクトがマルチOpenTP1にコピーされます。TP1/Server Base以外のプログラムプロダクト(TP1/FS/Direct Access,TP1/FS/Table Access,TP1/Message Controlなど)もdcmakeconコマンドで作成したコンソール上で操作してください。
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このコマンドを-uオプションまたは-dオプションを指定して実行する場合,マルチOpenTP1のセットアップフォルダ下にあるフォルダ(bin,etc,examples,include,lib,spool,tmp,tools)に,ユーザが独自にファイルなどを作成している場合は,コマンドを実行する前にバックアップを取得してください。
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マルチOpenTP1に対して,個別に他社のリソースマネジャを接続していた場合,TP1/Server BaseのアンインストールやマルチOpenTP1の更新によってリソースマネジャの情報がリセットされます。マルチOpenTP1の再セットアップ時や更新時には,再度trnlnkrmコマンドで他社リソースマネジャを接続してください。
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このコマンドの実行時やアンインストール時に,OpenTP1のコマンドが実行中であったり,OpenTP1セットアップフォルダ下でコマンドプロンプトを開いていたりすると,フォルダやファイルが残ったり,コピーに失敗したりするおそれがあります。コマンドの実行やフォルダでの作業が完了してから,このコマンドやアンインストールを実行してください。
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マルチOpenTP1システムでは,OpenTP1ごとにネームサービスのポート番号を変えてください。また,そのほかの明示的に指定するポート番号も重複しないようにしてください。ポート番号が重複した場合,イベントビューアにKFCA00107-Eメッセージが出力され,OpenTP1が異常終了するおそれがあります。
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このコマンドの実行中に,[Ctrl]キーと[Break]キーを同時に入力したり,コンソールを閉じたりしてコマンドを停止させないでください。
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このコマンドの実行時に重大な障害が発生した場合,できるだけ速やかに次のデータを退避した上で,保守員に連絡してください。
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%TEMP%\dcsetupml.log
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%TEMP%\trnlnkrm.log
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%DCDIR%\spool\errlog\*.*(%DCDIR%は,オリジナルのOpenTP1のインストールフォルダ)
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