ntbstart(OpenTP1の起動)
形式
ntbstart 〔-n〕〔-U〕
機能
コマンド実行環境の環境変数DCDIRに対応したOpenTP1サービスを起動します。
オプション
●-n
前回の終了モードに関係なく,強制的に正常開始します。このオプションの指定を省略すると,前回の終了モードの指定内容から開始モードを選択します。
前回の終了モードが正常終了の場合:正常開始
前回の終了モードが正常終了以外の場合:再開始
OpenTP1サービスの正常開始の場合,このオプションの指定は無視されます。
●-U
開始モードが再開始の場合に,ユーザサーバの起動を抑止します。
障害が発生し,OpenTP1の状態を回復するためにOpenTP1をオンラインにして作業する場合など,ユーザサーバを起動する必要がないときに使用してください。
出力メッセージ
メッセージID |
内容 |
出力先 |
---|---|---|
KFCA26560-I |
OpenTP1は開始中です |
標準出力 |
KFCA26561-I |
OpenTP1が開始しました |
標準出力 |
KFCA26562-E |
OpenTP1の開始中に障害が発生しました |
標準エラー出力 |
KFCA26563-E |
オプションの指定に誤りがあります |
標準エラー出力 |
KFCA26565-E |
コマンド引数の指定に誤りがあります |
標準エラー出力 |
KFCA26567-E |
メモリの確保に失敗しました |
標準エラー出力 |
KFCA26569-E |
OpenTP1サービスが登録されていません |
標準エラー出力 |
KFCA26570-E |
OpenTP1サービスを起動する権限がありません |
標準エラー出力 |
KFCA26571-E |
サービス制御マネージャへの接続に失敗しました |
標準エラー出力 |
KFCA26572-E |
OpenTP1サービスの状態取得に失敗しました |
標準エラー出力 |
KFCA26573-E |
OpenTP1サービスが停止中ではありません |
標準エラー出力 |
KFCA26574-E |
OpenTP1サービスが無効化されています |
標準エラー出力 |
KFCA26575-E |
レジストリへのアクセスに失敗しました |
標準エラー出力 |
KFCA26578-I |
ヘルプメッセージ |
標準エラー出力 |
注意事項
このコマンドに-Uオプションを指定して実行する場合は,次に示す項目に注意してください。
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オンライン開始後にユーザサーバを起動したい場合は,dcsvstartコマンドを使用してください。
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オンライン開始後に,ユーザサーバの構成を回復したい場合には,正常終了および強制正常終了以外でシステムを停止し,-Uオプションを指定しないでこのコマンドを実行し,オンラインを開始してください。
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前回のオンラインで,リモートAPI機能を使用したあとのリラン時に-Uオプションを指定した場合,リモートAPIの構成までは回復できません。-Uオプションを指定したあとにリモートAPI機能を使用する場合は,次のどちらかの対処をしてください。
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オンライン開始後にdcsvstartコマンドでrapリスナーを手動で起動する。
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正常終了および強制正常終了以外でシステムを停止してから,-Uオプションを指定しないでこのコマンドを実行し,オンラインを開始する。
-
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サーバ閉塞引き継ぎ機能を使用すると,次の問題が発生します。
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スケジュールの閉塞状態は,このコマンドに-Uオプションを指定して実行したリランによるオンラインでは引き継がれません。
-
次の条件を満たす場合,このコマンドに-Uオプションを指定して実行する以前のオンラインのスケジュール閉塞状態が,SPPに引き継がれます。
・スケジュール閉塞状態のSPPが存在する。
・このコマンドに-Uオプションを指定して実行したリランによるオンラインを,計画停止または強制停止してから,再度このコマンドを使用して起動している。
これを防ぐには,次のような対策が必要です。
・このコマンドに-Uオプションを指定して実行したリランによるオンラインは,正常停止するか強制正常開始する。
・すべてのユーザサービス定義にhold_recovery=Nを指定する。
・スケジュールサービス定義にscd_hold_recovery_count=0を指定する。
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系切り替え機能を使用している場合,待機系のOpenTP1では-nオプションの指定は無視されます。