ntbtail(指定ファイル内容のコンソール出力)
形式
ntbtail 〔-i 更新チェック間隔〕 -t p ntbtail 〔-i 更新チェック間隔〕 リダイレクトファイル名
機能
ファイル名に指定されたファイルに出力された内容を一定間隔で読み取り,コンソールに出力します。指定されたファイルが世代管理ファイルの場合は,ファイル名の末尾に1,または2の世代通番を持つファイルに出力された内容を一定間隔で読み取り,コンソールに出力します。
このコマンドはシステム環境定義のredirect_file_nameオペランドに指定したファイルにだけ実行できます。redirect_file_nameオペランドの詳細については,「5.3 システム定義の詳細」の「システム環境定義」を参照してください。
オプション
●-i 更新チェック間隔 〜〈符号なし整数〉((1〜60))《1》(単位:秒)
ファイルの更新内容をチェックする間隔を指定します。
●-t p
標準出力リダイレクトファイルに出力された内容を一定間隔で読み取り,コンソールに出力します。このオプションは,tp1consoleコマンドと同じ機能を提供します。tp1consoleコマンドについては,「tp1console(標準出力リダイレクトファイルのコンソール出力)」を参照してください。
コマンド引数
●リダイレクトファイル名 〜〈1〜260文字のパス名〉
更新されたファイルの内容を出力するファイル名を指定します。OpenTP1が出力するファイルのうち,標準出力リダイレクトファイルだけを指定できます。メッセージログファイルは指定できません。
指定するファイルは次に示す条件に従い世代管理されている必要があります。
-
ファイル名に拡張子がない。
-
2世代管理されていてファイル名の末尾に1または2の世代通番を持つ。
-
世代スワップ時に現用ファイルおよび待機ファイルが削除されない。
このコマンドで出力対象としている世代管理ファイルは,コマンドを終了させるまで削除できません。
指定するファイル名には,ファイル名末尾の世代通番を除いたファイル名称を指定してください。例えば,%DCDIR%\spool\prclog1,%DCDIR%\spool\prclog2を出力対象にする場合は次のとおりに指定してください。
ntbtail %DCDIR%\spool\prclog
出力メッセージ
メッセージID |
内容 |
出力先 |
---|---|---|
KFCA26526-E |
コマンドの実行に失敗しました |
標準エラー出力 |
KFCA26527-I |
ヘルプメッセージ |
標準出力 |
注意事項
-
OpenTP1のセットアップ(インストール,アンインストール,マルチOpenTP1のセットアップ)を実施する場合は,必ずこのコマンドを終了させてください。
-
dc_adm_call_command関数によるUAPからのこのコマンドの実行はできません。また,システム環境定義のuser_commandオペランド,およびuser_command_onlineオペランドにこのコマンドは指定できません。
-
このコマンドは,引数に指定されたファイルの更新日付を基に,出力するファイル世代を決定しています。引数に指定した現用ファイルのデータを更新する場合は,_commit()関数や,FlushFileBuffers()関数を使用するか,ファイルをクローズするかして,データをディスクに書き込み,ファイルの更新日付を最新にしてください。現用ファイルの更新日付が最新になっていない場合,現用ファイルを正確に選択できないため,コマンドが正常に動作しないおそれがあります。
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このコマンドの実行前に指定したファイルに書き込まれている内容については,コンソールへの出力対象としません。このコマンド実行後に書き込まれた内容を順次コンソールに出力します。
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リダイレクトファイル名に指定したファイルが世代管理ファイルの場合に,ファイル世代が切り替わったときは,世代切り替え後の最新世代のファイルを出力対象ファイルとします。
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マルチOpenTP1システムでこのコマンドを実行する場合は,dcmakeconコマンドで作成したコンソールのコマンドプロンプトから実行してください。詳細については,「dcmakecon(マルチOpenTP1操作コンソールの作成)」を参照してください。
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このコマンドを停止する場合は,コンソールに対し[Ctrl]キーと[C]キーを同時に入力するか,コンソールのクローズ操作を行ってください。