3.2.4.3 リソース別スケジュール機能

リソース別スケジュール機能では、ユーザー起点としたスケジュールの追加を行えます。また、業務起点とした「作業項目管理機能」やワークフロータブで追加されたスケジュールが自動的に反映されます。これらのOps I上での業務やその他のスケジュールをユーザーごとに一覧で確認し、編集することができます。
リソース別スケジュール機能に表示されるスケジュールは、ユーザーグループ間の管理関係の設定によって、ユーザーごとに表示するグループやユーザーを制御することができます。

ここでは、以下について説明します。(2)~(4)はスケジュールを追加する方法について説明しています。
(1)リソース別スケジュール機能画面の構成
(2)リソース別スケジュール機能画面からスケジュールを追加
(3)作業項目管理機能で追加したスケジュール
(4)ワークフロータブで追加したスケジュール
(5)グループ間の管理関係の設定


(1)リソース別スケジュール機能画面の構成

以下に、[リソース別スケジュール機能]画面の構成について示します。

(図)リソース別スケジュール機能画面

(図)リソース別スケジュール機能画面 (図)リソース別スケジュール機能画面


(表)リソース別スケジュール機能画面の構成

構成要素 説明
操作ボタン スケジュールの追加や削除が行えます。
  • スケジュール追加:
    [スケジュールを追加]画面が表示され、スケジュールを追加できます。[スケジュールを追加]画面の詳細は「(表)スケジュールを追加画面とスケジュールを編集画面の入力項目」を参照してください。
  • スケジュール削除:
    [スケジュール削除]画面が表示され、スケジュールを削除できます。[リソース別スケジュール一覧]でリソース別スケジュールを選択すると活性化します。作業項目管理機能およびワークフロータブから追加されたスケジュールは削除できません。
リソース別スケジュール一覧 ユーザー、ユーザーの保有するスキル、およびスケジュールが表示されます。
  • スケジュールにカーソルを合わせると、[タイトル]、[時間]および[Id]が表示されます。
  • スケジュールをダブルクリックすると[スケジュールを編集]画面が表示され、スケジュールの編集が行えます。[スケジュールを編集]画面の内容は[スケジュールを追加]画面と同じです。詳細は「(表)スケジュールを追加画面とスケジュールを編集画面の入力項目」を参照してください。
  • スケジュールの時刻が重なる場合は、縦に積み上げて表示されます。
  • 名前の列は最大1,000件まで表示可能です。
  • ユーザーグループ間の管理関係を設定している場合、名前の列には設定したグループのユーザーが表示されます。
  • ユーザーグループ間の管理関係の設定に関係なく、自分自身のスケジュールが[リソース別スケジュール一覧]の一番上の行に表示されます。
スキルの詳細 各スキルにカーソルを合わせるとスキルの詳細が表示されます。
検索窓 ユーザー名やスキル名などのキーワードを入力し虫眼鏡アイコンをクリックすることで、該当するスケジュールをフィルタすることができます。
表示サイズの変更 ボタンをクリックすると、リソース別スケジュール一覧の行の高さが変わります。
表示切替ボタン 日、週、および月によってリソース別スケジュール一覧の表示を切り替えます。


(2)リソース別スケジュール機能画面からスケジュールを追加

[リソース別スケジュール機能]画面のスケジュール追加ボタンをクリックし、[スケジュールを追加]画面に必要な情報を入力してOKボタンをクリックすると、ユーザー起点としたスケジュールを追加できます。スケジュールをダブルクリックすると、[スケジュールを編集]画面が表示され編集することができます。
以下に[スケジュールを追加]画面と[スケジュールを編集]画面の入力項目について示します。

(表)スケジュールを追加画面とスケジュールを編集画面の入力項目

項目 必須 説明
名前 No スケジュールの名前
使用できる字数は、1~256文字です。
ステータス No スケジュールのステータス
スケジュールの追加時は参照のみ可能な項目で、デフォルトで[未着手]が表示されます。編集時に以下のステータスを指定できます。
ステータス:未着手、進行中、保留、クローズ
作業項目名 No 作業項目の名前
作業項目管理機能で追加されたスケジュールの場合、作業項目の[名前]が表示されます。[スケジュールを編集]画面にのみ表示され、参照のみ可能な項目です。
説明 No スケジュールの説明
予定開始日 Yes 予定の開始日
1901/01/01~2098/12/31の間で指定します。
予定終了日 Yes 予定の終了日
1901/01/01~2098/12/31の間で指定します。予定開始日から1年以内でのみ指定可能です。
予定開始時刻 No 予定の開始時刻
00:00~23:59の間で指定します。
予定終了時刻 No 予定の終了時刻
00:00~23:59の間で指定します。
実際の開始日 No 実際に予定を開始した日
1901/01/01~2098/12/31の間で指定します。
実際の終了日 No 実際に予定を終了した日
1901/01/01~2098/12/31の間で指定します。実際の開始日から1年以内でのみ指定可能です。
実際の開始時刻 No 実際に予定を開始した時刻
00:00~23:59の間で指定します。
実際の終了時刻 No 実際に予定を終了した時刻
00:00~23:59の間で指定します。
進捗 No スケジュールの進捗度
0~100の間で指定します。
タイムゾーン No タイムゾーンを選択します。
担当グループ No 虫眼鏡アイコンをクリックし、表示された[担当グループ]画面でリソース別スケジュールの担当グループを選択します。
担当者 Yes 虫眼鏡アイコンをクリックし、表示された[候補者選択]画面でリソース別スケジュールの担当者を選択します。
作業時間 No 作業に要した時間を入力します。
[時間]と[分]の入力項目があり、[分]は0~60の間で指定します。60を指定した場合、[時間]に1が加算され[分]が0にリセットされます。

【担当グループの選択】

担当グループの割り当ては、[担当グループ]画面で行うことができます。[担当グループ]画面は、[スケジュールを追加]画面の[担当グループ]の 虫眼鏡 虫眼鏡 アイコンをクリックすると表示されます。
[担当グループ]画面に表示されたグループの一覧から業務を担当するグループを選択し、割当てボタンをクリックすることで担当グループが割り当てられます。[スケジュールを追加]画面で[担当者]を先に選択している場合は、選択した担当者が所属するグループのみが表示されます。


【担当者の選択】

担当者の割り当ては、[候補者選択]画面で行うことができます。[候補者選択]画面は、[スケジュールを追加]画面の[担当者]の 虫眼鏡 虫眼鏡 アイコンをクリックすると表示されます。
[候補者選択]画面には、ユーザー、ユーザーが所属するグループ、および各ユーザーのスケジュールが表示されます。
表示されたユーザーの一覧から業務を担当するユーザーをクリックし、割当てボタンをクリックすることで担当者が割り当てられます。
[候補者選択]画面にユーザーを表示させるためには、事前に「グループ間の管理関係の設定」を行う必要があります。それにより、[候補者選択]画面に自分が所属しているグループと、その管理下のグループに所属するユーザーが表示されます。
[担当グループ]を先に選択している場合は、選択した担当グループに所属し、かつ、管理関係が設定されているグループに所属しているユーザーが表示されます。



(3)作業項目管理機能で追加したスケジュール

作業項目管理機能」で作成したスケジュールは自動的にリソース別スケジュール機能に反映され、[リソース別スケジュール一覧]で[担当者]に該当するユーザーの行にスケジュールが表示されます。
リソース別スケジュールに反映されるスケジュールは以下の条件を満たしている必要があります。

  • [担当者]にユーザーが割り当てられている
  • [担当者]に割り当てられているユーザーが、ユーザーグループ間の管理関係が設定されているグループに所属している

スケジュールをダブルクリックすることで、「(表)スケジュールを追加画面とスケジュールを編集画面の入力項目」と同じ情報の確認と編集を行えます。編集は、スケジュールの[予定開始日]が現在から1週間以内の作業項目に対して行えます。
編集可能な項目は、作業項目管理機能の「(表)実績タブの項目」にある以下の項目です。

  • ステータス
  • 実際の開始日
  • 実際の終了日
  • 実際の開始時刻
  • 実際の終了時刻
  • 進捗
  • タイムゾーン
  • 作業時間

リソース別スケジュール機能と作業項目管理機能で項目名に違いがあります。以下に詳細を示します。

(表)作業項目管理機能で追加したスケジュールの項目名

リソース別スケジュール機能での項目名 作業項目管理機能での項目名
予定開始日 開始日
予定終了日 終了日
予定開始時刻 開始時刻
予定終了時刻 終了時刻

作業項目管理機能で追加したスケジュールは、リソース別スケジュール機能で削除することはできません。削除は作業項目管理機能で行ってください。

(4)ワークフロータブで追加したスケジュール

ワークフロータブからワークフローの各ステップに対して[担当割当]を設定することによって、自動的にリソース別スケジュール機能に反映され、リソース別スケジュール一覧で[担当者]に該当するユーザーの行にスケジュールが表示されます。
スケジュールをダブルクリックすることで、「(表)スケジュールを追加画面とスケジュールを編集画面の入力項目」と同じ情報の確認と編集を行えます。
ワークフロータブで追加されたスケジュールは、リソース別スケジュール機能で削除することはできません。
ワークフロータブからのスケジュール追加と削除については「ワークフロー」を参照してください。



(5)グループ間の管理関係の設定

[スケジュールを追加]画面で、[担当者]の[候補選択]画面にユーザーを表示させるためには、事前にグループ間の管理関係の設定を行う必要があります。この設定により、自分が所属するグループと、そのグループの管理下にあるグループに所属するユーザーを表示することができます。グループ間の管理関係の設定方法を以下に示します。

1. [システム管理]画面でユーザーをグループに割り当て、ユーザーをグループ化します。
2. [システム管理]画面で管理関係を設定するグループを選択し、[関連グループ]の[関連グループ設定]画面で、任意のグループを[関連タイプ]で[Manage]または[Managed]に設定します。
管理関係は[Manage/Managed]にすることも可能です。例えば、[Manage]を設定したグループに対して、[関連グループ設定]画面で[Managed]も設定することによって、管理関係を[Manage/Managed]にできます。または[関連グループ]のグループ一覧で、一度[Manage]、[Managed]を設定したグループの関係タイプ名をダブルクリックして[Manage/Managed]にする事も可能です。

設定方法1.のユーザーのグループ化の詳細については「ユーザーの追加」を参照してください。2.のグループの管理関係の詳細については「ユーザー管理」と「グループの追加」を参照してください。