JP1/Advanced Shell
シェル標準コマンドとは,組み込みコマンドのことです。
組み込みコマンドは,シェル本体に組み込まれたコマンドであり,シェル自身によって実行できます。JP1/Advanced Shellは,組み込みコマンドとして次の2つの種類があります。
- 特殊組み込みコマンド
コマンドの構文を誤るとコマンドを実行しているシェルが終了します。
- 正規組み込みコマンド
コマンドの構文を誤ってもコマンドを実行しているシェルは終了しません。
- <この節の構成>
- .コマンド(シェルスクリプトを実行する)
- :コマンド(引数を展開する)
- aliasコマンド(エイリアスを定義する)
- breakコマンド(繰り返し処理を抜ける)
- builtinコマンド(組み込みコマンドを実行する)
- cdコマンド(カレントディレクトリを移動する)
- commandコマンド(コマンドを実行する)
- continueコマンド(繰り返し処理を中断して繰り返し処理の先頭に戻る)
- echoコマンド(引数で指定した内容を標準出力に出力する)
- evalコマンド(引数を1つにまとめてコマンドとして実行する)
- execコマンド(コマンドを実行して終了する)
- exitコマンド(シェルを終了する)
- exportコマンド(シェル変数をエクスポートする)
- falseコマンド(終了コード1を返す)
- getoptsコマンド(引数を解析する)
- killコマンド(シグナルを送信する)
- letコマンド(数値計算を行って評価する)
- printコマンド(標準出力に出力する)
- pwdコマンド(カレントディレクトリのパスを出力する)
- readコマンド(標準入力から読み込んで変数に格納する)
- readonlyコマンド(変数の属性を読み込み専用に変更する,または読み込み専用の変数を表示する)
- returnコマンド(関数または外部スクリプトから復帰する)
- setコマンド(シェルオプションを設定する,配列を作成する,または変数の値を表示する)
- shiftコマンド(実行時パラメーターをシフトする)
- testコマンド(条件式を判定する)
- timesコマンド(シェルが消費したCPU時間を出力する)
- trapコマンド(シグナルを受け取ったときの動作を設定する)【UNIX限定】
- trueコマンド(終了コード0を返す)
- typesetコマンド(変数や関数の属性と値を明示的に宣言する)
- ulimitコマンド(システムリソースの上限を設定する)【UNIX限定】
- umaskコマンド(新規ファイル作成時のアクセス権を設定する)【UNIX限定】
- unaliasコマンド(エイリアス定義を無効にする)
- unsetコマンド(変数の値と属性の設定を解除する)
- waitコマンド(子プロセスの完了を待つ)
- whenceコマンド(文字列をコマンドとした場合の解釈を表示する)
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