JP1/Advanced Shell
形式
return [n]
機能
関数または外部スクリプトから復帰し,呼び出し元の処理を継続します。ただし,関数の外かつ外部スクリプトではない位置でこのコマンドを実行すると,シェルを終了します。
このコマンドは,終了コードの値とは関係なく,コマンドの構文が正しいかどうかでコマンドの正常終了およびエラー終了を決定します。
引数を指定しない場合は,最後に実行したコマンドの終了コードをこのコマンドの終了コードとして正常終了します。引数に適切な数値を指定して実行した場合は,正常終了します。引数に数字以外の文字など不適切な値を指定して実行した場合は,エラー終了します。エラー終了のとき,コマンドの終了コードは1を返します。
引数
- n 〜<符号なし整数>((0〜255))
- 復帰時の戻り値を指定します。nを指定しなかった場合,最後に実行したコマンドの終了コードを戻り値として復帰します。nに256以上の値を指定した場合,nの値を256で割った余りを戻り値として,正常終了します。nに負の値を指定した場合,指定した値の2の補数を戻り値として,正常終了します。
戻り値
戻り値 意味 0〜255 正常終了
- nまたは最後に実行したコマンドの終了コードを返します。
1 エラー終了
- nに数字以外を指定しました。
注意事項
- nにsigned int型の範囲を超える値を指定すると桁あふれが発生し,あふれた値で動作します。signed int型の範囲内の値を指定してください。
- この特殊組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤るとコマンドを実行しているシェルが終了します。
- 「5.1.6 別プロセスでの実行【UNIX限定】」に示す書式で,nに数字以外を指定してこのコマンドを実行した場合,戻り値1で正常終了します。
使用例
- 関数または外部スクリプトから戻り値2で復帰し,呼び出し元の処理を継続します。
return 2
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