JP1/Advanced Shell
形式
print [-n|-p|-r][-u[num]][--][args]
機能
引数で指定した内容を標準出力に出力します。出力の最後に改行します。
出力する場合は,\で始まるエスケープ文字を置き換えます。エスケープ文字を置き換えたときの意味を次の表に示します。
エスケープ文字 意味 \a アラート文字(ベル) \b バックスペース文字 \c 行末の改行を抑止する(\cの後ろに指定した文字は出力されない) \f フォームフィード文字(改ページ) \n 改行文字 \r 復帰文字 \t タブ文字 \v 垂直タブ文字 \0nnn アスキーコードがnnn(8進数)の文字 \\ 1つのバックスラッシュ文字 -rオプションを指定した場合,エスケープ文字を無視します。
引数
- -n
- 出力の最後で改行しないで,標準出力に出力します。
- -p
- 標準出力ではなく,パイプを使ってバックグラウンドプロセスの標準入力に出力します。
- -r
- エスケープ文字を無視します。
- -u[num]
- ファイル識別子numに出力します。numを指定しない場合,1が指定されたものとします。
- numでは,出力先のファイル識別子またはpを指定します。numにpを指定した場合,-pオプションを指定したときと同じになります。
- --
- オプション終端文字です。このオプション以降に指定したオプションは,argsとして解釈します。
- args
- 引数(出力する内容)を指定します。
戻り値
戻り値 意味 0 正常終了 1 エラー終了
注意事項
- この正規組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤ってもコマンドを実行しているシェルは終了しません。
使用例
- 改行文字の付いた文字列abcを出力します。
ジョブ定義スクリプトの内容
実行ジョブのSTDOUTファイルの内容
$ print "abc\n"
******** JOB SCOPE STDOUT ******** abc- コプロセス(coproc.sh)の標準入力に文字列abcを出力します。
coproc.sh |& print -p abc
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