JP1/Advanced Shell
形式
cd [ディレクトリパス] cd old new
機能
カレントディレクトリを移動します。移動先を指定する方法として2つの形式が使用できます。
1つ目の形式は,移動先のディレクトリパスを指定する方法です。CDPATH変数が定義されている場合は,定義された位置から移動するディレクトリを特定します。CDPATH変数が定義されていない場合は,カレントのディレクトリから移動するディレクトリを特定します。
2つ目の形式は,カレントディレクトリパス名に含まれる文字列の中で,oldと一致する文字列をnewに置き換えたディレクトリパスに移動します。
引数
- ディレクトリパス
- 移動するディレクトリパスを指定します。
- ディレクトリパスを指定しなかった場合は,ユーザーのホームディレクトリ(HOME変数)に移動します。ディレクトリパスにハイフン(-)を指定した場合は,直前の作業ディレクトリ(OLDPWD変数)に移動します。
- old
- カレントディレクトリパス名に含まれる文字列の中で,置換対象となる文字列を指定します。
- new
- カレントディレクトリパス名に含まれる文字列oldに対して置換する文字列を指定します。
戻り値
戻り値 意味 0 正常終了 1 エラー終了
注意事項
- Windowsの場合,cdコマンドを実行するとディレクトリ区切り文字は「/」から「\」に変換されます。
- この正規組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤ってもコマンドを実行しているシェルは終了しません。
- HOMEが定義されていない場合,引数を指定しないでcdコマンドを実行するとエラーになります。
使用例
- /var/logから/var/libに移動します。
ジョブ定義スクリプトの内容
実行ジョブのSTDOUTファイルの内容
pwd cd log lib pwd
******** JOB SCOPE STDOUT ******** /var/log /var/lib /var/lib
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