JP1/Advanced Shell
形式
【UNIX】
command [-p][command [args ...]] command [-v|-V][-p][command [command ...]]【Windows】
command [-w][command [args ...]] command [-v|-V][command [command ...]]
機能
コマンドや組み込みコマンドを実行します。
argsを引数としてcommandに指定されたコマンドを実行します。
-vオプションを指定した場合,whenceコマンドと同じコマンドのパス名を標準出力に出力します。-Vオプションを指定した場合,whence -vコマンドと同じコマンドの解釈を標準出力に出力します。-vオプションと-Vオプションを同時に指定した場合は,-Vオプションが有効になります。
出力形式については,whenceコマンドを参照してください。
引数
- -p【UNIX限定】
- commandに指定されたコマンドを標準パスで検索します。
- -w【Windows限定】
- Windowsで外部コマンドを実行する場合に次の処理をスキップします。
- 引数内の"(ダブルクォーテーション)の前の「\」を「\\」に変換する処理
- 引数内の"(ダブルクォーテーション)の前の「\」を付与する処理
- 引数を"(ダブルクォーテーション)で囲む処理
- ただし,commandに指定した文字列については,このオプションを指定した場合でも上記の処理を実施します。
- -v
- commandに指定された文字列をコマンドとして扱った場合のコマンドパスを出力します。
- -V
- commandに指定された文字列がコマンド,予約語,エイリアス,組み込みコマンドおよび関数かどうかを出力します。出力形式はwhenceコマンドを参照してください。
- command
- 実行するコマンド名またはコマンドとして扱う文字列を指定します。引数commandを指定しなかった場合,何も実行しないで正常終了します。
- args
- commandに指定したコマンドの引数を指定します。
戻り値
-v,または-Vを指定しなかった場合
戻り値 意味 0 正常終了 127 エラー終了
- コマンドを特定できません。
上記以外 エラー終了
- コマンドの形式が不正か,またはコマンドがエラーで終了しました。
-v,または-Vを指定した場合
戻り値 意味 0 正常終了 1 エラー終了。またはcommandに指定したコマンドのどれかが見つかりませんでした。
注意事項
- このコマンドが正常終了した場合,コマンドの実行結果はJOBLOGファイルに出力されません。また,ジョブやジョブステップの正常終了またはエラー終了の判定にも使用されません。標準出力および呼び出したコマンドの実行結果を参照してください。
- この正規組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤ってもコマンドを実行しているシェルは終了しません。
使用例
- commandコマンドでpwdコマンドを実行します。
ジョブ定義スクリプトの内容
実行ジョブのSTDOUTファイルの内容
command -p pwd
******** JOB SCOPE STDOUT ******** /tmp
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