JP1/Advanced Shell
形式
exec [command [args]...]
機能
指定されたコマンドを実行し,終了します。
入出力リダイレクト記号とリダイレクト先だけを指定すると,入出力リダイレクト記号に従って,入出力先を切り替えます。リダイレクトについては,「5.1.5(8) 入出力リダイレクト」を参照してください。
引数
- command
- 実行するコマンドのコマンド名を指定します。commandに引数を指定しなかった場合,execコマンドは何もしないで,ジョブ定義スクリプトの実行を継続します。
- args
- 実行するコマンドの引数を指定します。
戻り値
戻り値 意味 0 正常終了 127 エラー終了
- コマンドを特定できません。
上記以外 エラー終了
- コマンドがエラーで終了しました。
注意事項
- Windowsの場合,このコマンドで外部コマンドを実行するとプロセスIDが変わります。
- このコマンドの実行結果および呼び出した外部コマンドの実行結果は,JOBLOGファイルに出力されません。また,ジョブやジョブステップの正常終了またはエラー終了の判定にも使用されません。
- この特殊組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤るとコマンドを実行しているシェルが終了します。
- execコマンドは,引数に指定した外部コマンドでadshexecコマンドのプロセスを置き換えて実行します。したがって,終了コードには次に示す値が設定されます。
- KNAX0098-IおよびKNAX7999-Iに表示される終了コードは,execコマンドの実行直前のバッチジョブの終了コードになります。
- プロセスの終了コードは,引数に指定した外部コマンドの終了コードとなります。
- JP1/AJSからadshexecコマンドを起動していた場合は,JP1/AJSのジョブの終了コードも,引数に指定した外部コマンドの終了コードとなります。
- execコマンドの引数に外部コマンド名を指定して,ジョブステップエラーブロック内で実行すると,プロセスの終了コードはエラーとなったジョブステップの終了コードではなく,execコマンドの引数に指定した外部コマンドの終了コードとなります。
エラーとなったジョブステップの終了コードをプロセスの終了コードとしたい場合は,ジョブステップエラーブロック内で,execコマンドの引数に外部コマンドを指定して実行しないでください。
使用例
- pwdコマンドを実行します。
exec pwd- 標準出力先をfile01に切り替えます。
exec > file01
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