JP1/Advanced Shell
形式
whence [-p][-v] name [name...]
機能
指定された文字列をコマンドとした場合の解釈を標準出力に出力します。オプションを指定しない場合,nameに指定された文字列がコマンドのときは,コマンドのパス名を出力します。エイリアスのときはエイリアスの値を出力します。予約語や組み込みコマンドおよび関数のときはnameを出力します。どれにも該当しない場合は,何も出力しないで戻り値1で終了します。
-pオプションと-vオプションを同時に指定した場合は,nameに指定された文字列をコマンドと解釈して出力します。引数nameを指定しなかった場合は,戻り値1でエラー終了します。
引数
- -p
- nameに指定された文字列をコマンドとした場合のコマンドパスを出力します。
- -v
- nameに指定された文字列がコマンド,予約語,エイリアス,組み込みコマンドおよび関数かどうかを出力します。
- 出力内容を次の表に示します。
出力内容 意味 name is a reserved word nameは予約語です。 name is a function nameは関数です。 name is a traced function nameはトレースされた関数です。 name is a shell builtin nameは組み込みコマンドです。 name is a special shell builtin nameは特殊組み込みコマンドです。 name is a shell builtin not supported nameはJP1/Advanced Shellで提供しないコマンドです。 name is パス名 nameはコマンドまたは実行できるファイルです。 name is an alias for ’エイリアスの値’ nameはエイリアスです。 name is an exported alias for ’エイリアスの値’ nameはエクスポートされたエイリアスです。 name not found nameはコマンド,予約語,エイリアス,組み込みコマンドまたは関数のどれも該当しません。
- name
- コマンドとして扱う文字列を指定します。引数nameを指定しなかった場合は,戻り値1でエラー終了します。
戻り値
戻り値 意味 0 正常終了 1 エラー終了。または,nameに指定したコマンドのどれかが見つかりません。
注意事項
- この正規組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤ってもコマンドを実行しているシェルは終了しません。
使用例
- pwdをコマンドとした場合のコマンドパスを出力します。
ジョブ定義スクリプトの内容
実行ジョブのSTDOUTファイルの内容
whence -p pwd
******** JOB SCOPE STDOUT ******** /bin/pwd
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