Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド
論理サーバの環境設定では,運用管理ドメインの構成定義で追加した論理サーバを稼働させるために必要な設定をします。論理サーバを配置したホスト単位,および論理サーバ単位で環境を設定してください。例えば,ホスト単位では,ホストに配置した論理サーバの基本情報を設定します。論理サーバ単位では,各論理サーバの詳細情報を設定します。
運用管理ポータルの「論理サーバの環境設定」で,論理サーバの環境を設定する手順を次に示します。
表5-3 バッチサーバの動作設定で必ず設定する項目
項目 | 設定内容 |
---|---|
バッチサーバとしてサーバを構築するための設定 | 論理J2EEサーバの[J2EEサーバの追加]画面または[J2EEサーバクラスタ構成要素の追加]画面で,[バッチサーバとして作成する]を選択します。バッチサーバを作成する場合には,必ず選択してください。 バッチサーバとして作成すると,[J2EEコンテナの設定]画面の「拡張パラメタ」に,有効欄がチェックされた状態で「batch.service.enabled=true」が自動的に表示されます。この設定は変更しないでください。 |
SecurityManagerを使用しない設定 | バッチサーバの場合,SecurityManagerは使用しません。 論理J2EEサーバの[J2EEサーバの基本設定]画面で,セキュリティマネージャを使用しないように指定します。 なお,バッチサーバとして作成すると,デフォルトの設定では,セキュリティマネージャを使用しないようになっています。この設定は変更しないでください。 |
ライトトランザクション機能を有効にするための設定 | バッチサーバの場合,ローカルトランザクションを使用します※1。このため,ローカルトランザクションに最適化された環境を提供する,ライトトランザクション機能を使用します。 論理J2EEサーバの[J2EEサーバの基本設定]画面または[トランザクションの設定]画面で,ライトトランザクション機能を有効にするように指定します。デフォルトの設定では,ライトトランザクションが有効になっています。この設定は変更しないでください。 |
接続するCTMの設定※2 | 論理J2EEサーバの[J2EEサーバの基本設定]画面で,[接続するCTM]を設定します。 |
ORBゲートウェイの設定※2 | 論理CTMの[レギュレータの設定]画面で,[ORBゲートウェイ]を使用するように設定します。 |
スマートエージェント使用の設定※2 | 論理J2EEサーバの[J2EEサーバの基本設定]画面で,[利用するスマートエージェント]を設定します。 |
注※1 バッチサーバの場合,グローバルトランザクションは使用できません。
注※2 バッチジョブのスケジューリング機能を使用する場合だけ必要です。
運用管理ポータルの「論理サーバの環境設定」で設定できる内容と操作する画面を次の表に示します。使用する論理サーバごとに必要な操作を実施してください。
表5-4 論理サーバの環境設定で設定できる内容と操作する画面
論理サーバ名 | 設定内容 | 操作 | 画面の参照先 |
---|---|---|---|
論理パフォーマンストレーサ | 論理サーバの基本情報の設定 | ◎ | 10.2.1 |
パフォーマンストレーサの設定 | ◎ | 10.3.1 | |
パフォーマンストレーサのオプションの設定 | ○※1 | 10.3.2 | |
パフォーマンストレーサの環境変数の設定 | ○※1 | 10.3.3 | |
別の論理パフォーマンストレーサの設定読み込み | ○※1 | 10.3.4 | |
論理スマートエージェント | 論理サーバの基本情報の設定 | ◎ | 10.2.1 |
スマートエージェントの設定 | ◎ | 10.4.1 | |
スマートエージェントのオプションの設定 | ○※1 | 10.4.2 | |
スマートエージェントの環境変数の設定 | ○※1 | 10.4.3 | |
別の論理スマートエージェントの設定読み込み | ○※1 | 10.4.4 | |
論理CTMドメインマネジャ | 論理サーバの基本情報の設定 | ◎ | 10.2.1 |
CTMドメインマネジャの基本設定 | ◎ | 10.6.1 | |
CTMドメインマネジャのネットワークの設定 | ◎ | 10.6.2 | |
CTMドメインマネジャのオプションの設定 | ○※1 | 10.6.3 | |
CTMドメインマネジャの環境変数の設定 | ○※1 | 10.6.4 | |
別の論理CTMドメインマネジャの設定読み込み | ○※1 | 10.6.5 | |
論理CTM | 論理サーバの基本情報の設定 | ◎ | 10.2.1 |
CTMの基本設定 | ◎ | 10.7.1 | |
CTMのスケジューリングの設定 | ◎ | 10.7.2 | |
CTMのレギュレータの設定 | ◎ | 10.7.3 | |
CTM間通信の設定 | ○ | 10.7.4 | |
CTMの稼働統計情報の設定 | ○ | 10.7.5 | |
CTMのオプションの設定 | ○※1 | 10.7.6 | |
CTMの環境変数の設定 | ○※1 | 10.7.7 | |
別の論理CTMの設定読み込み | ○※1 | 10.7.8 | |
論理J2EEサーバ※2 | 論理サーバの基本情報の設定 | ◎ | 10.2.1 |
J2EEサーバの基本設定 | ◎ | 10.9.1 | |
J2EEサーバのJ2EEコンテナの設定 | ○ | 10.9.2 | |
J2EEサーバのEJBコンテナの設定 | ○ | 10.9.3 | |
J2EEサーバのWebコンテナの設定 | ○ | 10.9.4 | |
J2EEサーバのネーミングの設定 | ○ | 10.9.5 | |
J2EEサーバのJDBCの設定 | − | 10.9.6 | |
J2EEサーバのトランザクションの設定 | ○ | 10.9.7 | |
J2EEサーバのリソース枯渇監視の設定 | ○ | 10.9.8 | |
J2EEサーバのログの設定 | ○ | 10.9.9 | |
J2EEサーバのユーザログの設定 | ○ | 10.9.10 | |
インプロセスHTTPサーバの通信・スレッド制御の設定 | − | 10.9.11 | |
インプロセスHTTPサーバのログの設定 | − | 10.9.12 | |
インプロセスHTTPサーバのセキュリティの設定 | − | 10.9.13 | |
インプロセスHTTPサーバのエラーページの設定 | − | 10.9.14 | |
インプロセスHTTPサーバのリダイレクトの設定 | − | 10.9.15 | |
インプロセスHTTPサーバのレスポンスヘッダ・ゲートウェイ指定機能の設定 | − | 10.9.16 | |
J2EEサーバでの稼働情報監視の設定 | ○ | 10.9.17 | |
J2EEサーバでの稼働情報監視で発行するイベントの設定 | ○ | 10.9.18 | |
J2EEサーバでの稼働情報監視で使用する通信の設定 | ○ | 10.9.19 | |
J2EEサーバで使用するJavaVMの起動パラメタの設定 | ◎ | 10.9.20 | |
J2EEサーバで使用するJavaVMのシステムプロパティの設定 | ○ | 10.9.21 | |
J2EEサーバのJP1連携の設定 | ○※3 | 10.9.22 | |
J2EEサーバのオプションの設定 | ○※1 | 10.9.23 | |
J2EEサーバの環境変数の設定 | ○※1 | 10.9.24 | |
論理J2EEサーバの設定読み込み | ○※1 | 10.9.25 | |
設定情報の配布 | ◎ | 10.11.1 |
バッチアプリケーションを実行するシステムの構築の場合に,運用管理ポータルの論理J2EEサーバの環境設定で操作できる画面および項目を,次の表に示します。
表5-5 バッチアプリケーションを実行するシステムの構築で操作できる画面および項目
操作できる画面 | 操作できる項目 | |
---|---|---|
J2EEサーバの基本設定 | コンテナの設定 | 管理用サーバのポート番号 |
http/ajp13のポート番号※1 | ||
RMIレジストリの設定 | ||
利用するネーミングサービスの設定 | インプロセス用のポート番号 | |
利用する論理サーバの設定 | 利用するパフォーマンストレーサ | |
利用するスマートエージェント | ||
接続するCTM | ||
運用監視エージェントの設定 | ||
Managementイベントの発行機能の設定 | ||
起動オプションの設定 | ||
J2EEコンテナの設定 | J2EEコンテナの設定 | 作業ディレクトリの定義 |
オプション | パスワード情報のスクランブル化 | |
J2EEアプリケーション実行時間監視間隔 | ||
運用監視エージェントの設定 | ||
Managementイベントの発行機能の設定 | ||
コンテナ拡張ライブラリの設定 | ||
拡張パラメタ | ||
EJBコンテナの設定 | CTMの設定 | 接続するCTM |
デプロイ時のキュー活性化要求 | ||
アンデプロイ時のキュー非活性化要求 | ||
リクエストの優先順位 | ||
サーバとの接続 | ||
オプション | ホストの固定 | |
通信ポート番号 | ||
Webコンテナの設定 | 管理用サーバの設定 | |
Webサーバとの接続 | インプロセスHTTPサーバ機能の使用※2 | |
ネーミングの設定 | 利用するネーミングサービスの設定 | インプロセス選択時の設定 |
タイムアウト時間 | ||
キャッシュの設定 | ||
InitialContextファクトリの設定 | ||
ラウンドロビン検索のグループ設定 | ||
トランザクションの設定 | トランザクションに関する設定 | 利用するスマートエージェント |
タイムアウト時間 | ||
コネクションアソシエーション機能 | ||
リソース枯渇監視の設定 | リソース枯渇監視 | メモリ |
ファイルディスクリプタ数 | ||
スレッド数 | ||
スレッドダンプファイル数 | ||
監視対象リソースの設定 | ||
リソース枯渇監視ログファイルの設定※3 | ||
ログの設定※4 | ログの出力レベルの設定 | |
ログ別の設定 | ファイルサイズ | |
ファイル面数 | ||
ユーザログの設定 | すべて使用できます。 | |
稼働情報の設定 | すべて使用できます。 | |
イベントの設定 | すべて使用できます。 | |
通信の設定 | すべて使用できます。 | |
起動パラメタの設定 | すべて使用できます。 | |
システムプロパティの設定 | すべて使用できます。 | |
JP1連携の設定 | すべて使用できます。 | |
オプションの設定 | すべて使用できます。 | |
環境変数の設定 | すべて使用できます。 |
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