Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド

[目次][索引][前へ][次へ]

10.7.1 CTMの基本設定

[CTMの基本設定]画面を次の図に示します。

図10-7 [CTMの基本設定]画面

[図データ]

<この項の構成>
(1) 機能概要
(2) 表示手順
(3) 操作手順
(4) 画面詳細
(5) 注意事項

(1) 機能概要

CTMを稼働させるために必要な情報を設定します。

(2) 表示手順

  1. 運用管理ポータルで[論理サーバの環境設定]アンカーをクリックします。
  2. [サーバビュー]タブ−[論理CTM]−[CTM]−[<CTM名>]をクリックします。
  3. [基本設定]タブをクリックします。

(3) 操作手順

画面での操作手順を次に示します。

  1. 利用するCTMドメインマネジャや利用するネーミングサービスなどを指定します。
  2. [適用]ボタンをクリックします。
    指定した情報が反映されます。
    エラーが表示された場合は,エラーの内容を確認して[戻る]アンカーをクリックします。指定した内容を見直し,再度[適用]ボタンをクリックします。

環境変数,起動コマンドオプション,または停止コマンドオプションは,CTMの起動時または停止時に使用されます。

(4) 画面詳細

画面に表示される項目およびボタンについて説明します。

基本設定
利用するCTMドメインマネジャ(必須)
CTMと同じホストに定義されているCTMドメインマネジャから,利用するCTMドメインマネジャ(ctmstartコマンドの-CTMDomainオプションおよび-PRFIDオプション)を選択します。
CTM識別子
運用管理ドメイン内で一意となるCTMの識別子(ctmstartコマンドの-CTMIDオプション)を指定します。
識別子に指定できる文字は,1〜31文字の英数字,アンダースコア(_),およびピリオド(.)です。ただし,「CTM」または「ctm」で始まる文字列を指定した場合,エラーとなります。
CTM識別子を省略した場合は,<「運用管理ドメインの構成定義」の「運用管理エージェントのホスト名」に指定したホストのIPアドレス>_<CTMのポート番号>がCTM識別子の値として仮定されます。この際,IPアドレスのピリオド(.)はアンダースコア(_)に置き換えられます。
(例)
IPアドレスが10.10.10.10,CTMのポート番号が20138の場合,CTM識別子を省略すると,CTM識別子の値は次のようになります。
10_10_10_10_20138
 
また,「運用管理ドメインの構成定義」の「運用管理エージェントのホスト名」にループバックアドレスが指定されている場合は,mserver.propertiesのmngsvr.myhost.nameに指定されたホストのIPアドレスが使用されます。
なお,Management Serverが稼働するホストが複数個のIPアドレスを持っていて,mserver.propertiesのmngsvr.myhost.nameの値が省略されている場合,CTM識別子の仮定値に使用するIPアドレスが保証されません。
ポート番号
CTMが使用するポート番号(ctmstartコマンドの-CTMPortオプション)を指定します。5001〜65535の整数で指定します。デフォルトは,「20138」です。
同一ホスト内で複数のCTMを定義する場合は,各CTMで異なるポート番号を指定する必要があります。
ネーミングサービスのポート番号
CTMと対となるネーミングサービスのポート番号(ctmstartコマンドの-CTMINSRefオプション)を指定します。デフォルトは,「20348」です。
CTMの起動時(または停止時)に,指定したポート番号でネーミングサービスが起動(または停止)します。
ネーミングサービスのホスト固定
ネーミングサービスを配置したマシンに複数のIPアドレスが割り当てられている場合に,ネーミングサービスを特定のIPアドレスに割り当てるかどうか(nameservコマンドの-J-Dvbroker.se.iiop_tp.hostオプション)を指定します。デフォルトは,「しない」です。
  • する
    ネーミングサービスを配置したホストから参照できるネットワーク上のホスト名またはIPアドレスに対してだけ接続を受け付けます。
  • しない
    すべてのローカルアドレスに対する接続を受け付けます。

ログの設定
ファイル面数
CTMログファイルの面数(ctmstartコマンドの-CTMLogFileCountオプション)を指定します。2面,4面,8面,16面,24面,32面のうちからどれか一つを選択できます。デフォルトは,「2面」です。
ファイルサイズ
CTMログファイルの1ファイルの最大容量(ctmstartコマンドの-CTMLogFileSizeオプション)を指定します。1メガバイト,2メガバイト,3メガバイトのうちからどれか一つを選択できます。デフォルトは,「1メガバイト」です。

[適用]ボタン
指定した情報を反映します。

[リセット]ボタン
指定した情報をリセットします。

(5) 注意事項

CTM稼働中にCTM識別子が変更されると,CTMが正常に停止しないで強制停止します。次に示す操作をするときは,事前にCTMを停止する必要があります。

また,これらの操作をしたあとにJ2EEサーバの再配布が必要です。