Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド
サーバ起動時の環境変数の情報を設定します。
画面での操作手順を次に示します。
画面に表示される項目およびボタンについて説明します。
PATH=%{PATH};C:\userlib
AAA=aaa BBB=%{AAA}/bbb
なお,次の表に示す環境変数は,各論理サーバの設定画面で指定した内容に従って,Management Serverが設定します。これらの環境変数を[環境変数の設定]画面で指定しても,各論理サーバの設定画面で指定した値が有効になります。Management Serverが自動で設定する論理サーバの環境変数は,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「4.1.13 論理サーバの環境変数を設定するときの確認事項」を参照してください。
表10-11 Management Serverが自動的に設定する環境変数
項番 | 論理サーバの種類 | 環境変数名 | 内容 |
---|---|---|---|
1 | パフォーマンストレーサ | PRFSPOOL | パフォーマンストレーサのトレース出力ディレクトリ |
2 | スマートエージェント | OSAGENT_PORT | スマートエージェントが監視するポート番号 |
3 | CTMドメインマネジャ | CTMSPOOL | CTM実行環境ディレクトリ |
OSAGENT_PORT | 利用するスマートエージェントのポート番号 | ||
PRFSPOOL | 利用するパフォーマンストレーサのトレース出力ディレクトリ | ||
4 | CTM | CTMSPOOL | CTM実行環境ディレクトリ |
OSAGENT_PORT | 利用するスマートエージェントのポート番号 | ||
PRFSPOOL | 利用するパフォーマンストレーサのトレース出力ディレクトリ | ||
5 | SFO | PRFSPOOL | 利用するパフォーマンストレーサのトレースの出力ディレクトリ |
6 | J2EE | CTMDIR | CTMインストールディレクトリ(CTMを使用する場合) |
CTMSPOOL | CTM実行環境ディレクトリ(CTMを使用する場合) | ||
OSAGENT_PORT | 利用するスマートエージェントのポート番号(スマートエージェントを使用する場合) | ||
PRFSPOOL | 利用するパフォーマンストレーサのトレースの出力ディレクトリ | ||
7 | Webサーバ | CCLOGFILEDIR | HTTP Serverのログ出力ディレクトリ |
CONFIG_PATH | HTTP Serverのhttpsd.confパス | ||
PRFSPOOL | 利用するパフォーマンストレーサのトレースの出力ディレクトリ | ||
SERVICE_NAME | HTTP Serverのサービス名 |
この画面から指定した環境変数は,運用管理エージェント設定ファイル(adminagent.xml)に指定した環境変数が設定されたあとに適用されます。このため,運用管理エージェント設定ファイルに指定した環境変数と同じ環境変数を指定する場合は,運用管理エージェント設定ファイルに指定した内容に上書きしないように注意してください。
運用管理エージェント設定ファイル(adminagent.xml)の詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「10.5 adminagent.xml(運用管理エージェント設定ファイル)」を参照してください。
例えば,環境変数PATHにユーザ任意のディレクトリパスを追加する場合は,運用管理エージェント設定ファイルで定義したディレクトリパスに,ユーザ任意のディレクトリパスを追加してください。環境変数PATHには論理サーバの起動に必要なディレクトリパスを指定するため,運用管理エージェント設定ファイルで定義したディレクトリパスにユーザ任意のディレクトリパスを上書きすると,正常に動作しなくなるおそれがあります。
OSごとに,実際に設定される環境変数の値の例を次の表に示します。
表10-12 実際に設定される環境変数の値の例
指定値または設定値 | Windowsの場合 | UNIXの場合 |
---|---|---|
OSで指定した値 | PATH=D:\a | PATH=/usr/bin |
運用管理エージェント設定ファイルで指定した値 | PATH=%{cosminexus.home}\a;C:\b | PATH=%{cosminexus.home}/a:/tmp/b |
[環境変数の設定]画面で指定した値 | PATH=D:\c;%{PATH} | PATH=/tmp/c:%{PATH} |
実際に設定される値 | PATH=D:\c;D:\Cosminexus\a;C:\b | PATH=/tmp/c:/opt/Cosminexus/a:/tmp/b |
定義済みの環境変数(%{PATH})は運用管理エージェント設定ファイルで定義した値に置き換えられます。定義済みの環境変数が置き換えられる際の規則の詳細は,「10.9.24(4) 画面詳細」の「変数名と値」を参照してください。
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