Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド

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10.9.20 起動パラメタの設定(J2EEサーバ)

[起動パラメタの設定]画面を次の図に示します。

図10-45 [起動パラメタの設定]画面(J2EEサーバ)

[図データ]

<この項の構成>
(1) 機能概要
(2) 表示手順
(3) 操作手順
(4) 画面詳細
(5) 注意事項

(1) 機能概要

JavaVMに渡す起動パラメタを設定します。

(2) 表示手順

  1. 運用管理ポータルで[論理サーバの環境設定]アンカーをクリックします。
  2. 次のどちらか一方の操作をします。
    J2EEサーバの場合
    [サーバビュー]タブ−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[<J2EEサーバ名>]をクリックします。
    J2EEサーバクラスタの場合
    [サーバビュー]タブ−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバクラスタ]−[<J2EEサーバクラスタ名>]−[<J2EEサーバ名>]をクリックします。
  3. [JVM]タブをクリックします。
  4. [起動パラメタ]タブをクリックします。

(3) 操作手順

画面での操作手順を次に示します。

  1. 基本起動パラメタのメモリ使用量および明示管理ヒープ機能,拡張起動パラメタなどを指定します。
  2. 拡張起動パラメタを追加または削除する場合,次の操作をします。
    • 追加する場合は,「拡張起動パラメタ」の欄に,JavaVMを起動するときのオプションを入力し,[追加]ボタンをクリックします。そのあと,[有効]欄をチェックします。
    • 削除する場合は,削除したい拡張起動パラメタの[削除]ボタンをクリックします。
    表示されるメッセージを確認したあと,[戻る]アンカーをクリックして,設定画面に戻ります。
  3. [適用]ボタンをクリックします。
    指定した情報が反映されます。
    エラーが表示された場合は,エラーの内容を確認して[戻る]アンカーをクリックします。指定した内容を見直し,再度[適用]ボタンをクリックします。

(4) 画面詳細

画面に表示される項目およびボタンについて説明します。

Javaヒープの設定
メモリ使用量
メモリ使用量(usrconf.cfgファイルのadd.jvm.argキー)を入力します。デフォルトは,初期サイズが「256mバイト」,最大サイズが「512mバイト」です。
初期サイズおよび最大サイズには単位を指定できます。キロバイトのときは「k」,メガバイトのときは「m」,ギガバイトのときは「g」を指定値のあとに付けてください。単位を省略すると,バイトになります。単位を表す文字は必須ではありませんが,指定することをお勧めします。
「最大サイズ」の値が「初期サイズ」の値よりも小さい場合は,「最大サイズ」は「初期サイズ」と同じになります。

明示管理ヒープの設定
明示管理ヒープ機能
  • 明示管理ヒープ機能の使用
    明示管理ヒープ機能を使用するかどうか(usrconf.cfgファイルのadd.jvm.argキー)を指定します。デフォルトは,J2EEサーバの場合は「する」,バッチサーバの場合は「しない」です。
  • Explicitヒープ領域の最大サイズ
    Explicitヒープ領域の最大サイズ(usrconf.cfgファイルのadd.jvm.argキー)を指定します。デフォルトは,「64mバイト」です。
    サイズには単位を指定できます。キロバイトのときは「k」,メガバイトのときは「m」,ギガバイトのときは「g」を指定値のあとに付けてください。単位を省略すると,バイトになります。単位を表す文字は必須ではありませんが,指定することをお勧めします。
  • 明示管理ヒープ機能の自動配置機能の使用
    明示管理ヒープ機能の自動配置機能を使用するかどうか(usrconf.cfgファイルのadd.jvm.argキー)を指定します。デフォルトは,「しない」です。
    [明示管理ヒープ機能の使用]に「する」を指定した場合,この指定は有効になります。この項目に「する」を指定する場合は,必ず[明示管理ヒープ機能の使用]にも「する」を指定してください。
  • 自動配置用設定ファイルの内容
    明示管理ヒープ機能の自動配置機能で使用する自動配置設定ファイルに記述する内容を指定します。デフォルトは,空文字です。マルチバイト文字は使用できません。
    設定情報の配布を実行すると,入力フィールド全体の前後の半角スペースおよび改行が無視されて,<Application Serverのインストールディレクトリ>/CC/server/usrconf/ejb/<実サーバ名>/auto_explicit_memory.cfgに反映されます。usrconf.cfgファイルの-XX:HitachiAutoExplicitMemoryFileオプションに,ほかのファイルパスを指定しても無効になります。なお,入力フィールドに何も指定がない場合,auto_explicit_memory.cfgファイルには何も出力されません。

ユーザ拡張性能解析トレースの設定
ユーザ拡張性能解析トレース
  • ユーザ拡張性能解析トレースの使用
    ユーザ拡張性能解析トレースを使用するかどうか(usrconf.cfgファイルのadd.jvm.argキー)を指定します。デフォルトは,「しない」です。
  • トレース出力レベル
    ユーザ拡張性能解析トレースで出力する情報の出力レベル(usrconf.cfgファイルのadd.jvm.argキー)を指定します。
    出力レベルは,「class」,「package」,「method」,「signature」です。デフォルトは,「class」です。
  • ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルの内容
    ユーザ拡張性能解析トレースで使用するユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルに記述する内容を指定します。デフォルトは,空文字です。マルチバイト文字は使用できません。
    設定情報の配布を実行すると,入力フィールド全体の前後の半角スペースおよび改行が無視されて,<Application Serverのインストールディレクトリ>/CC/server/usrconf/ejb/<実サーバ名>/userprf.cfgに反映されます。userprf.cfgファイルのjvm.userprf.Fileプロパティに,ほかのファイルパスを指定しても無効になります。なお,入力フィールドに何も指定がない場合,userprf.cfgファイルには何も出力されません。

拡張起動パラメタ
有効
該当行のパラメタを設定ファイルに反映するかどうかを指定します。チェックした場合,パラメタの定義が反映されます。チェックしない場合,パラメタの定義は反映されません。
拡張起動パラメタ
JavaVMを起動するときに指定できるJavaVMのオプション(usrconf.cfgファイルのadd.jvm.argキー)を指定します。ここで指定した値は,usconf.cfgに反映されます。反映するときに「add.jvm.arg=」を先頭に付けます。この欄は,最低5行表示(追加行を含む)されます。
  • [追加]ボタン
    拡張起動パラメタを追加します。
  • [削除]ボタン
    拡張起動パラメタを削除します。

[適用]ボタン
指定した情報を反映します。

[リセット]ボタン
指定した情報をリセットします。

(5) 注意事項

usrconf.cfgで次に示すパラメタの指定に誤りがあると,[Javaヒープの設定],[明示管理ヒープの設定],[ユーザ拡張性能解析トレースの設定]の設定項目であっても[拡張起動パラメタ]に設定されます。

この場合,[拡張起動パラメタ]に設定されているパラメタの値を見直し,次の設定項目に正しい値を設定したあと,[拡張起動パラメタ]の該当するパラメタを削除してください。

また,[起動パラメタの設定]画面で自動配置用設定ファイルおよびユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルの内容を指定すると,設定情報の配布時に次のファイルパスに指定した内容が設定されます。このため,usrconf.cfgで-XX:HitachiAutoExplicitMemoryFileオプションおよびjvm.userprf.Fileプロパティに次のファイルパスが設定されていても,Managment Serverが設定するファイルパスと同じであるため,[拡張起動パラメタ]には設定されません。-XX:HitachiAutoExplicitMemoryFileオプションおよびjvm.userprf.Fileプロパティは,Managment Serverが設定するファイルパスと異なる場合にだけ,[拡張起動パラメタ]に設定されます。