Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド
J2EEコンテナが起動するときのオプションを設定します。
- 運用管理ポータルで[論理サーバの環境設定]アンカーをクリックします。
- 次のどちらか一方の操作をします。
- J2EEサーバの場合
- [サーバビュー]タブ−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[<J2EEサーバ名>]をクリックします。
- J2EEサーバクラスタの場合
- [サーバビュー]タブ−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバクラスタ]−[<J2EEサーバクラスタ名>]−[<J2EEサーバ名>]をクリックします。
- [コンテナ]タブをクリックします。
- [J2EE]タブをクリックします。
画面での操作手順を次に示します。
- J2EEコンテナの動作モードや作業ディレクトリなどを指定します。
- サーバ起動・停止フック機能のクラスを追加または削除する場合,次の操作をします。
- 追加する場合は,「サーバ起動・停止フックのクラス名」の欄に,サーバ起動・停止フックのクラス名を入力し,[追加]ボタンをクリックします。
- 削除する場合は,削除したいサーバ起動・停止フックのクラス名の[削除]ボタンをクリックします。
表示されるメッセージを確認したあと,[戻る]アンカーをクリックして,設定画面に戻ります。
- 拡張パラメタを追加または削除する場合,次の操作をします。
- 追加する場合は,「拡張パラメタ」の欄に,J2EEコンテナで使用するオプションを入力し,[追加]ボタンをクリックします。そのあと,有効欄をチェックします。
- 削除する場合は,削除したい拡張パラメタの[削除]ボタンをクリックします。
表示されるメッセージを確認したあと,[戻る]アンカーをクリックして,設定画面に戻ります。
- [適用]ボタンをクリックします。
指定した情報が反映されます。
エラーが表示された場合は,エラーの内容を確認して[戻る]アンカーをクリックします。指定した内容を見直し,再度[適用]ボタンをクリックします。
画面に表示される項目およびボタンについて説明します。
- J2EEコンテナの設定
- 動作モード
- J2EEサーバの動作モード(usrconf.propertiesファイルのejbserver.server.j2ee.featureキー)を指定します。デフォルトは,「1.4」です。
- 1.3basic
1.3basicモード(ベーシックモード)です。このモードは互換用の動作モードです。
- 1.4
1.4モードです。
- 作業ディレクトリの定義
- J2EEサーバの作業ディレクトリ(usrconf.cfgファイルのejb.public.directoryキー)を指定します。J2EEサーバのカレントディレクトリは,<このフィールドで指定された値>/ejb/<論理サーバ名>となります。デフォルトは,「<Application Serverのインストールディレクトリ>/CC/server/public」です。
- J2EEアプリケーション開始時に起動されるjavacコマンドのヒープサイズ
- メモリ使用量(usrconf.propertiesファイルのejbserver.compiler.jvm.minHeapSizeキー,ejbserver.compiler.jvm.maxHeapSizeキー)を1〜4095の整数で指定します。デフォルトは,初期サイズが「32メガバイト」,最大サイズが「256メガバイト」です。「最大サイズ」の値が「初期サイズ」の値よりも小さい場合は,「最大サイズ」は「初期サイズ」と同じになります。
- この項目はComponent Container 09-00-01以前で有効です。09-00-02以降は指定しても無視されます。09-00-02以降,J2EEアプリケーション開始時のJavaのコンパイルはjavacコマンドではなく,J2EEサーバプロセス内で実行されます。このため,J2EEアプリケーション開始の際にJ2EEサーバが一時的に使用するヒープサイズは,09-00-01以前と比較して,最大で256メガバイト(「最大サイズ」を指定していた場合はその指定値分)増加します。
- J2EEアプリケーション開始時に起動されるjava2iiopコマンドのヒープサイズ
- メモリ使用量(usrconf.propertiesファイルのvbj.java2iiop.jvm.minHeapSizeキー,vbj.java2iiop.jvm.maxHeapSizeキー)を1〜4095の整数で指定します。デフォルトは,初期サイズが「16メガバイト」,最大サイズが「128メガバイト」です。「最大サイズ」の値が「初期サイズ」の値よりも小さい場合は,「最大サイズ」は「初期サイズ」と同じになります。
- リロード動作の設定
- リロード機能の適用範囲
- J2EEアプリケーションのリロード機能を使用するかどうか(usrconf.propertiesファイルのejbserver.deploy.context.reload_scopeキー)を指定します。J2EEアプリケーションのリロード機能を使用する場合は,リロード機能を適用するJ2EEアプリケーションの対象範囲を指定します。デフォルトは,「EJB-JAR,サーブレット,JSPをリロード」です。
- EJB-JAR,サーブレット,JSPをリロード
EJB-JARのクラスファイルなど,およびWebアプリケーションのクラスファイル,JSPファイルなどのJ2EEアプリケーションをリロードします。
- サーブレット,JSPをリロード
Webアプリケーションのクラスファイル,JSPファイルなどのJ2EEアプリケーションをリロードします。
- JSPのみをリロード
WebアプリケーションのJSPファイル(JSP)だけをリロードします。
- リロード機能を使用しない
J2EEアプリケーションをリロードしません。
- リロードの適用範囲の詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「13.8.2 リロードの適用範囲」を参照してください。
- 更新検知のインターバル
- J2EEアプリケーションの更新検知によるリロード機能を使用するかどうか(usrconf.propertiesファイルのejbserver.deploy.context.check_intervalキー)を指定します。J2EEアプリケーションの更新検知によるリロード機能を使用する場合は,J2EEアプリケーションの更新を検知する間隔を1〜2147483647の整数で指定します。単位は「秒」です。デフォルトは,「使用しない」です。
- 「使用しない」を指定した場合,J2EEアプリケーションの構成ファイルの更新を検知しても,J2EEアプリケーションをリロードしません。「使用しない」を指定した場合,リロード機能の適用範囲で「リロード機能を使用しない」以外を指定しているときは,コマンド(cjreloadappコマンド)によるリロード機能が使用できます。
- なお,J2EEサーバの動作モードが1.3basicの場合,J2EEアプリケーションの更新検知によるリロード機能は使用できません。また,[EJBコンテナの設定]画面のJ2EEアプリケーションの呼び出し方式(usrconf.propertiesファイルのejbserver.rmi.localinvocation.scopeキー)で,「全てローカル呼び出し(all)」を指定している場合,J2EEアプリケーションの適用範囲にEJB-JAR,サーブレット,JSPを設定した更新検知によるリロード機能は使用できません。
- 更新検知からリロードまでの待ち時間
- J2EEアプリケーションの更新を検知してから,更新検知対象ファイルのリロードを開始するまでの待ち時間(usrconf.propertiesファイルのejbserver.deploy.context.update.intervalキー)を,J2EEアプリケーションの構成ファイル更新用インターバルとして,1〜2147483647の整数で指定します。J2EEアプリケーションの構成ファイル更新用インターバルには,更新する更新検知対象ファイルのコピーに必要な時間を指定します。なお,実際にファイルをコピーするのに必要な時間よりもゆとりを持った値を指定してください。単位は「秒」です。デフォルトは,「待機しない」です。
- 「待機しない」を指定した場合は,更新検知後,すぐにリロードを開始します。なお,ファイルのコピー中にリロードを開始すると,ファイルのロードに失敗することがあります。
- セッション情報ファイル格納先ディレクトリ
- セッション情報ファイルを格納先するディレクトリ(usrconf.propertiesファイルのejbserver.deploy.session.work.directoryキー)を指定します。セッション情報ファイルの格納先は,「<このフィールドで指定された値>/web/<コンテキストルート名>/cjwebsession.dat」となります。ただし,コンテキストルートがルートコンテキストの場合,コンテキストルート名は「$2f」で作成します。デフォルトは,「<Application Serverのインストールディレクトリ>/CC/server/repository/<論理サーバの実サーバ名>」です。
- オプション
- パスワード情報のスクランブル化
- DDファイルのパスワード情報のスクランブル化(usrconf.propertiesファイルのejbserver.deploy.resourcefile.scramble.enabledキー)をするかどうかを設定します。デフォルトは,「しない」です。
- J2EEアプリケーション実行時間監視間隔
- J2EEアプリケーション実行時間監視機能のタイムアウト監視間隔(usrconf.propertiesファイルのejbserver.ext.method_observation.intervalキー)を0〜86400の整数で指定します。単位は「秒」です。デフォルトは「監視しない」です。
- 「監視しない」または「0」秒を指定した場合,J2EEアプリケーション実行時間監視機能を使用したタイムアウト監視をしません。
- アノテーション参照抑止機能
- J2EEアプリケーション中のアノテーションを,参照する処理を抑止するかどうか(usrconf.propertiesファイルのejbserver.deploy.applications.metadata_completeキー)を設定します。アノテーション参照抑止機能は,J2EEサーバ単位に設定します。デフォルトは,「無効」です。この機能は旧バージョンとの互換用の機能です。
- 有効
J2EEアプリケーション中のアノテーションを参照しないようにします。
- 無効
J2EEアプリケーション中のアノテーションを参照するようにします。
- 運用監視エージェントの設定
- 運用監視
- J2EEサーバの状態を監視(メトリックの参照)するかどうか(usrconf.propertiesファイルのejbserver.instrumentation.enabledキー)を指定します。デフォルトは,「する」です。
- する
「論理サーバの運用監視」機能でJ2EEサーバのメトリックを参照できます。
- しない
「論理サーバの運用監視」機能でJ2EEサーバのメトリックを参照できません。また「論理サーバのアプリケーション管理」機能,mngsvrutilコマンドのサブコマンドlistで,J2EEアプリケーションやJ2EEリソースのステータスを確認できません。
- ログファイルサイズ
- ログファイルのサイズ(mngagent.<実サーバ名>.propertiesファイルのmngagent.log.filesizeキー)を選択します。4キロバイト,64キロバイト,256キロバイト,512キロバイト,1メガバイト,2メガバイト,4メガバイト,16メガバイト,64メガバイトから選択できます。デフォルトは,「64キロバイト」です。
- ホストの固定
- 一つのマシンに複数のアドレスが割り当てられている場合に,運用監視エージェントを特定のIPアドレスに割り当てるかどうか(mngagent.<実サーバ名>.propertiesファイルのmngagent.connector.hostキー)を指定します。デフォルトは,「しない」です。
- する
「運用管理ドメインの構成定義」で定義した運用管理エージェントのホスト名に対してだけ接続を受け付けるようにします。
- しない
すべてのローカルアドレスに対する接続を受け付けます。
- ポート番号
- J2EEサーバの状態を監視するときに利用するポート番号(mngagent.<実サーバ名>.propertiesファイルのmngagent.connector.portキー)を指定します。1〜65535の整数で指定します。デフォルトは「自動」です。
- パーソナルファイアウォールを使用して同一ホスト内の通信をフィルタリングする場合は,ポート番号を指定してください。
- 「自動」を選択した場合は,空いているポート番号から自動的に割り当てられます。
- Managementイベント発行機能の設定
- Managementイベントの発行
- Managementイベントを発行するかどうか(usrconf.propertiesファイルのejbserver.manager.agent.MEventAgent.enabledキー)を指定します。デフォルトは「する」です。
- する
J2EEサーバからManagement ServerにManagementイベントを発行します。
「する」を指定した場合,ejbserver.manager.agent.MEventAgent.confキーには「<Application Serverのインストールディレクトリ>/manager/config/mevent.<実サーバ名>.properties」が設定されます。
- しない
J2EEサーバからManagementイベントを発行しません。
- 送信タイムアウト
- Managementイベントの発行時に,Management Serverからの応答を待つ時間(mevent.<実サーバ名>.propertiesファイルのmanager.mevent.send.timeoutキー)を10〜600の整数で指定します。単位は「秒」です。デフォルトは「90秒」です。
- 再送期限
- Managementイベントの発行に失敗した場合の再送を繰り返す期限(mevent.<実サーバ名>.propertiesファイルのmanager.mevent.retry.limitキー)を0〜86400の整数で指定します。単位は「秒」です。デフォルトは「再送しない」です。
- 「再送しない」または「0」を指定した場合,Managementイベントを再送しません。
- 再送間隔
- Managementイベントを再送する場合の,再送を繰り返す間隔(mevent.<実サーバ名>.propertiesファイルのmanager.mevent.retry.intervalキー)を1〜86400の整数で指定します。単位は「秒」です。デフォルトは「10秒」です。
- 同時発行最大数
- 同時に発行できるManagementイベントの最大数(mevent.<実サーバ名>.propertiesファイルのmanager.mevent.send.maxキー)を1〜1000の整数で指定します。デフォルトは「10」です。
- メッセージIDリストファイル
- メッセージIDリストファイル(mevent.<実サーバ名>.propertiesファイルのmanager.mevent.message_id.listキー)を絶対パスで指定します。
- 指定したパスが不正な場合,Managementイベントを発行しません。指定を省略した場合,デフォルトメッセージIDリストに記載されているメッセージIDがManagementイベントとして通知されます。
- ローカルアドレスの固定
- Managementイベントの送信時に使用するローカルアドレスを固定するかどうか(mevent.<実サーバ名>.propertiesファイルのmanager.mevent.sender.bind.hostキー)を指定します。デフォルトは「しない」です。
- する
「運用管理ドメインの構成定義」で定義した運用管理エージェントのホスト名をManagementイベント送信時のローカルアドレスとして使用します。
- しない
任意のローカルIPアドレスをManagementイベント送信時のローカルアドレスとして使用します。
- コンテナ拡張ライブラリの設定
- サーバ起動・停止フックのクラス名
- J2EEサーバの起動時および終了時に呼び出すサーバ起動・停止フック機能のクラス名(usrconf.propertiesファイルのejbserver.application.InitTermProcessClassesキー)を指定します。
- J2EEサーバの起動時は,ここで指定した順序でサーバ起動・停止フック機能のサーバ起動フックメソッドが呼び出されます。
- J2EEサーバの終了時は,ここで指定した順序と逆の順序でサーバ起動・停止フック機能のサーバ停止フックメソッドが呼び出されます。
- 指定したクラスを利用するには,「拡張パラメタ」の欄に,該当するクラスが含まれるJARファイルを「add.class.path=<JARファイル>」の形式で指定してください。このとき,JARファイルはフルパスで指定します。また,J2EEコンテナ拡張ライブラリがJNIを利用する場合は,「拡張パラメタ」の欄に,JNI用共有ライブラリのディレクトリを「add.library.path=<JNI用共有ライブラリのディレクトリ>」の形式で指定してください。このとき,JNI用共有ライブラリのディレクトリはフルパスで指定します。
- また,Management Serverからコンテナ拡張ライブラリを使用するアプリケーションを操作できるようにするため,事前に接続先ホストで次の設定をしてください。
- サーバ管理コマンド用オプション定義ファイルのUSRCONF_JVM_CLASSPATHキーにコンテナ拡張ライブラリ用のJARファイルを指定します。
- コンテナ拡張ライブラリからJNI機能を使用する場合は,サーバ管理コマンド用オプション定義ファイルのUSRCONF_JVM_LIBPATHキーで,JNI用ライブラリの検索パスを指定します。
- サーバ管理コマンド用オプション定義ファイル(usrconf.bat)の詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「5.3 usrconf.bat(サーバ管理コマンド用オプション定義ファイル)」を参照してください。
- [追加]ボタン
サーバ起動・停止フック機能のクラスを追加します。
- [削除]ボタン
サーバ起動・停止フック機能のクラスを削除します。
- 拡張パラメタ
- 有効
- 該当行のパラメタを設定ファイルに反映するかどうかを指定します。チェックされた場合に,パラメタの定義を反映します。チェックされていない場合は,反映しません。
- 拡張パラメタ
- J2EEコンテナで使用する任意のオプションを指定できます。指定内容は,usrconf.cfgファイルに反映されます。この欄は,最低5行表示(追加行を含む)されます。
- バッチサーバを作成した場合は,batch.service.enabled=trueが,[有効]チェックボックスがチェックされた状態で表示されます。batch.service.enabled=trueの変更・削除,チェックボックスの操作,batch.service.enabledキーの追加はしないでください。
- [追加]ボタン
拡張パラメタを追加します。
- [削除]ボタン
拡張パラメタを削除します。
- [適用]ボタン
- 指定した情報を反映します。
- [リセット]ボタン
- 指定した情報をリセットします。
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