4.5.4 ワークフロー画面のカスタム

タスクアプリケーションおよびリクエストアプリケーションのワークフロータブでは、ワークフローの一覧が閲覧できます。ワークフロー一覧ではワークフローの内容を示すためにコンテキストID、担当者などのカラムがあらかじめ表示されています。
ワークフロー一覧画面では、お客様が案件名称や納期などのカラムを追加できます。カラムの値は、ワークフロー詳細画面などで編集できます。
さらに、ワークフロー一覧画面ではラベル名(カラムの表示名)を変更することができるほか、カラムを非表示または表示に切り替えたり、表示順を入れ替えたりすることができます。これにより、ワークフロー管理に必要な情報を整理しやすくなり、管理業務の効率化が期待できます。
カスタムを実施する場合、「apps」リポジトリのファイルを編集します。「apps」リポジトリについては、「初期YAMLファイルのカスタム」を参照してください。また、ワークフロー一覧画面の詳細については「ワークフロー」を参照してください。

(1)ワークフロー一覧にカラムの追加

追加で表示可能なカラムはあらかじめ用意されていますが、初期設定では無効になっています。
ここでは追加できるカラムおよび編集対象のYAMLファイルを説明します。

(表)追加で表示可能なカラム

カラム名 データ形式 カラムの表示名 使用例
日本語 英語
description 文字列
varchar(256)
説明 Description 用途や申請内容の説明
category 文字列
varchar(256)
分類 Category 案件名称(案件A、案件Bなど)
due_date 日時情報
timestamptz
期限 Due Date 2025-10-27 11:21:09 +09:00
note_1 文字列
varchar(4096)
備考 Note 作業ホスト名
note_2 文字列
varchar(4096)
備考2 Note 2 -
note_2 文字列
varchar(4096)
備考3 Note 3 -
※カラムの表示名は用途に合わせて任意の名前に変更できます。

タスクアプリケーションとリクエストアプリケーションのワークフロー一覧に追加するカラムは、それぞれ次のYAMLファイルで設定できます。

(表)編集対象のYAMLファイルと変更箇所

YAMLファイル 変更箇所
リクエストアプリケーションのワークフロー一覧画面
apps/ui/workflow_list_request
  • manifest.yaml
  • values.yaml
workflow_filter_table.columns配下
タスクアプリケーションのワークフロー一覧画面
apps/ui/workflow_list_task
  • manifest.yaml
  • values.yaml
workflow_filter_table.columns配下

【カラムの追加例】

カラムを追加するには、対象のカラムを有効化します。

① 追加で表示可能なカラムはmanifest.yamlにあらかじめコメントアウトされた状態で用意されています。追加するカラムをアンコメントすることで、ワークフロー一覧画面に表示されるようになります。

(図)manifest.yamlの変更例

(図)manifest.yamlの変更例 (図)manifest.yamlの変更例


② 追加するカラムの表示名はvalue.yamlにあらかじめ「(表)追加で表示可能なカラム」のように設定されています。用途に合わせてカラムの表示名を変更します。

(図)values.yamlの変更例

(図)values.yamlの変更例 (図)values.yamlの変更例

メモメモ
ワークフロー一覧画面に追加したカラムは既存のカラムと同じように、ソートやフィルタ機能を利用できます。


(2)ワークフロー詳細画面にフィールドの追加

カラムをワークフロー一覧画面に追加した後に、対応するフォームのフィールドをワークフロー詳細画面に追加します。これにより、ワークフロー詳細画面で値の編集ができるようになります。

  • 編集が必要なファイル:各ワークフローのタスクで指定しているUIのYAMLファイル
  • 編集対象コンポーネント:Form
  • 編集内容:以下の書式に従い、フォームのフィールド(fields)を追加する。

    (表)フォームのフィールドの設定内容

    項目 設定内容
    name 任意
    source "table"を指定する
    field.all "context.カラム名"を指定する
    label 任意

    (図)「Category」フィールドの追加例

    (図)「Category」フィールドの追加例 (図)「Category」フィールドの追加例

詳しくは「(表)Formのプロパティ(UIバージョン1.1)」を参照してください。

(3)カラムの値の編集

カラムの値の編集方法には以下の3種類があります。

  • ワークフロー詳細画面から編集する
    ① ワークフロー一覧画面を開きます。
    ② カラムの値を編集したいワークフローの「コンテキストID」をクリックします。
    ③ 編集したいカラムの値を編集します。
    ④ 「保存」または「申請」ボタンをクリックして値を保存します。

  • actionラベルに定義したカスタムスクリプトから編集する
    ① 「OIForm.setFieldValue()」で(2)で追加したカラムの値を入力します。
    ② 「保存」または「申請」ボタンをクリックして値を保存します。

  • actionラベルに定義したカスタムスクリプトからAPIを実行する
    「OIApi.call()」で「PATCH /api/practice-contexts/{id}のAPI」を実行し、値を反映します。
    APIのリクエストボディは「JP1 Cloud Service 運用統合 APIリファレンス」の「APIリファレンス詳細>標準提供API>Schemasのdtos.PartialUpdatePracticeContextRequestDTO」を参照してください。
メモメモ
  • ワークフローのステップごとにカラムの値を変更したい場合は、カスタムスクリプトから変更してください。
  • フィールドの初期値を設定したい場合は、カスタムスクリプトから変更してください。

【ワークフローの開始時にフィールドの初期値を設定する】

APIを使用すると、ワークフローの開始と初期値の設定を連続して実行できます。手順を以下に示します。

① API「POST /workflows/{id}/execute」を実行してワークフローを開始し、戻り値からコンテキストIDを取得する。
② コンテキストIDを利用して「PATCH /api/practice-contexts/{id}」を実行し、開始されたワークフローにカラムの値を設定して更新する。


(4)ワークフロー一覧のカラムの変更

ワークフロー一覧画面に表示されるカラムはスライドボタンで表示、非表示を変更できます。詳細については「基本的な画面構成」を参照してください。
また、ワークフロー一覧画面では、カラムをドラッグアンドドロップすることで、カラムの表示順を変更できます。これらの設定はブラウザーに保存され、次回表示時も保持されます。詳細は「テーブル表示の保存」を参照してください。
カラムを一覧の選択肢に表示させたくない場合や、カラムのデフォルトの表示順を変更したい場合は、YAMLファイルを編集してください。
編集対象ファイルと変更箇所については「(表)編集対象のYAMLファイルと変更箇所」のmanifest.yamlを参照してください。

【カラムを表示させたくないとき】

カラムを表示させたくないとき、次のようにコメントアウトします。

(図)カラムの非表示

(図)項目の非表示 (図)項目の非表示


注意事項注意事項

「コンテキストID」(properties.columns.nameが"id"のカラム)はコメントアウトしないでください。「コンテキストID」を非表示にすると、ワークフロー詳細画面への遷移ができなくなります。


【カラムのデフォルトの表示順を変えたいとき】

YAMLファイルに、各カラムが「### Column カラムの表示名 start ###」から「### Column カラムの表示名 end ###」までの範囲で1つのブロックとして記載されています。カラムのデフォルトの表示順を変えたい場合、表示順を変えたいカラムをブロックごとに切り取り、挿入したい位置に貼り付けます。

(図)カラムのデフォルトの表示順の入れ替え

(図)カラムのデフォルトの表示順の入れ替え (図)カラムのデフォルトの表示順の入れ替え


メモメモ
YAMLファイルの編集により、以下のカスタムもできます。
  • ワークフロー一覧画面に表示されるカラムを選択肢のみ残し、初期状態では非表示にする場合は、YAMLファイルのhideの値を"true"に変更します。
  • ワークフロー一覧画面の既存のカラムの表示名を変更する場合も、追加するカラムの表示名と同様に、values.yamlの表示名(label)を変更します。