Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド

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7.1 Scheduler ServerマシンからHiRDBマシンへのデータ登録の流れ

新規インストールしたScheduler ServerをDBモードで運用するには,HiRDBへデータを登録する必要があります。なお,HiRDBへのデータ登録の前に,次の作業を実施してください。

既にファイルモードで運用していたScheduler ServerをDBモードへ移行する方法については,「12.1.10 ファイルモードからDBモードへの移行」を参照してください。

HiRDBへデータを登録する手順は次のとおりです。

  1. ユーザ情報・施設情報を作成します。
    ファイルモードでユーザ情報・施設情報を作成します。詳細は「7.2 ユーザ情報・施設情報の作成」を参照してください。
  2. Scheduler Serverマシンで管理データを作成し,HiRDBマシンへ登録します。
    HiRDBマシンへのデータ登録順序を次の表に示します。マスターサーバとスレーブサーバでは,設定する項目が異なります。

    表7-1 HiRDBマシンへのデータ登録手順

    順序 作業項目 作業内容 マスターサーバ スレーブサーバ
    1 クライアント環境変数グループの登録 HiRDBクライアント環境変数登録ツールで,クライアント環境変数グループを登録します。
    詳細については「7.3 クライアント環境変数グループの登録」を参照してください。
    2 AppoSV.iniへのDBモードの設定 AppoSV.iniに,DBモードに必要な設定を実施します。
    詳細については「7.4 AppoSV.iniへのDBモードの設定」を参照してください。
    3 管理ツールの実行 管理データは管理ツールコマンドだけでも作成できますが,管理ツールを併用すると,実行する管理ツールコマンドの数が少なくてすみます。管理ツールを使った管理データの作成については,「6.2 DBモードの場合」を参照してください。
    次の手順で管理ツールを実行します。
    1. SF32SYS.iniファイルの[DB]セクションのMODEパラメタに,「INITIAL」を指定します。
      SF32SYS.iniファイルの設定内容については,「6.2.3(1) 初期構築時と運用時の切り替え方法」を参照してください。
    2. 次の場所に格納されている管理ツールをダブルクリックして起動します。
      <Scheduler Serverインストールフォルダ>\sftool\SFTool32.exe
    3. 管理ツールで情報を設定します。
      設定する情報については,「6.2.2 管理ツールの機能一覧」の「初期構築時」欄に示す情報を参照してください。
    4. 管理ツールを終了します。
      管理ツールの設定完了後は,必ず管理ツールを終了させてください。
    4 SFShiftコマンドの実行 SFShiftコマンドを実行し,ファイルモードで構築したサーバ環境をDBモードへ移行します。
    詳細については「7.5 SFShiftコマンドの実行」を参照してください。
    5 DBモードへの切り替え DBMode.batを実行し,ファイルモードからDBモードへ切り替えます。
    詳細については「7.6 DBモードへの切り替え」を参照してください。
    6 コンフィギュレーション画面での設定 DBモード用の「Scheduler Server コンフィギュレーション」画面で,項目を設定します。
    コンフィギュレーション画面の設定については,「3.2.3 Scheduler Serverの環境設定(DBモードの場合)」を参照してください。
    7 ユーザ情報再作成 Address Serverのユーザ情報をHiRDBに登録するために,GetAdAllコマンド(DBモード用)を実行します。
    実行後,生成されたファイルを環境設定バッチファイル,pdload実行バッチファイルと一緒にHiRDBマシンへコピーします。コピーしたファイルは編集後,実行します。
    詳細については「7.7 ユーザ情報再作成」を参照してください。
    8 管理ツールコマンドの実行 次の手順で管理ツールコマンドを実行します。
    1. SFExeBchコマンドを実行し,管理ツールコマンドの排他を開始します。
    2. 管理ツールコマンドを実行します。
    3. sfstpexebchコマンドを実行し,排他を解除します。
    詳細については「7.8 管理ツールコマンドの実行」を参照してください。
    管理ツールコマンドの指定方法については,「11.4 管理ツールコマンド(DBモードの場合)」を参照してください。
    9 ポート番号の設定 servicesファイルに,次のサービスのポート番号を設定します。
    • ikisaki(20013/tcp)
    • appoarea(20102/tcp)
    ポート番号の設定については,「1.3(2) サービスのポート番号の設定」及び「1.3(3) ファイアウォールのルール追加」を参照してください。
    10 サービスの起動 次のサービスを起動します。
    • Groupmax Scheduler Server
    • Groupmax Facilities Manager
    次のサービスが起動している場合は停止させてください。
    • Groupmax Scheduler Server Tool
    • Groupmax Facilities Manager Tool
    詳細については「5. サーバ及び管理ツールサーバの起動と停止」を参照してください。

    (凡例)
    ○:設定必須
    −:設定不要