Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド
SFShiftコマンド(移行コマンド)は,Scheduler Serverマシンの保存データをHiRDBへ登録します。なお,発信履歴が削除されている予約スケジュールは,移行後の編集,回答,削除はできないので注意してください。
HiRDBへの登録は,次に示す手順で実行してください。
SFShiftコマンドはScheduler Serverが管理するデータをCSV形式で出力しますが,インストールフォルダのドライブの容量が残り少ないなどの場合,SFShiftコマンドを別のフォルダから実行することもできます。そのためには,<Scheduler Serverインストールフォルダ>\tool\sfshift以下のデータを別のフォルダへコピーしてください。
コピー先のフォルダからSFShiftコマンドを実行する場合,次の点に注意してください。
SFShiftコマンド(移行コマンド)のバッチファイル(SFShift.bat)は,次の場所に格納されています。
<Scheduler Serverインストールフォルダ>\tool\sfshift\SFShift.bat
環境に合わせて,次の表に示す箇所を修正してください。
表7-4 SFShift.batの修正箇所
| 修正箇所 | 設定内容 |
|---|---|
| set JDK=c:\jdk\bin\java | Javaコマンドの絶対パス |
| "%JDK%" -Xms512m -Xmx1024m -classpath "%CLASSPATH%" %CMDNAME% %* | -Xms512m -Xmx1024m※ |
SFShiftコマンドを実行する前に,次の準備が必要です。
タイムゾーン切り替え機能に対応したクライアントと未対応のクライアントを混在させて使用する場合,タイムゾーン切り替え機能に未対応のクライアントが前提とするタイムゾーンを決定してください。日本国内だけで使用する場合は,GMT+09:00としてください。
決定したタイムゾーンは,SFShiftコマンドの-gmtオプションで指定します。設定したタイムゾーンはあとから変更できません。
また,ここで設定した値を運用開始前にAppoSV.iniに設定します。設定パラメタは次のとおりです。
「7.5(2) SFShiftコマンドのバッチファイル(SFShift.bat)の編集」で編集したSFShiftコマンドを実行し,HiRDBへデータを登録するためのバッチファイルなどを生成します。SFShiftコマンドの指定方法については,「11.3.8 SFShift(HiRDB用ファイルへの変換)」を参照してください。
生成されたデータをHiRDBマシンへコピーします。Scheduler ServerとHiRDBを同じマシンで動作させる場合は,この作業は不要です。
サーバごとのHiRDBマシンへコピーするフォルダの範囲を次の図に示します。
図7-1 サーバごとのHiRDBマシンへコピーするフォルダの範囲
HiRDBコマンド実行用のバッチファイルを編集します。
環境に合わせて,次の表に示す箇所を修正してください。
表7-5 HiRDBコマンド実行用のバッチファイルの修正箇所
| 項番 | 対象ファイル(ファイル名) | 格納先フォルダパス | 修正箇所(太字部分を修正する) |
|---|---|---|---|
| 1 | 環境設定バッチファイル(sfshift_config.bat) | <SFShiftコマンドのオプション「-path」で指定したフォルダ>\shift | PDUSER=[「4.7 DBユーザの作成」で指定した認可識別子]/[「4.7 DBユーザの作成」で指定したパスワード] |
| SHIFT=[SFShiftコマンドのオプション「-path」で指定したフォルダ]\shift | |||
| 2 | pdrorg用制御情報ファイル(sfshift_pdrorg_control.txt) | idxwork [インデクス情報ファイル格納フォルダパス] | |
| sort [ソート用フォルダパス],16384 | |||
| 3 | pdload実行バッチファイル(sfshift_pdload.bat) | <SFShiftコマンドのオプション「-path」で指定したフォルダ>\shift\extbl※ | set EXTBL=%SHIFT%\[SFShiftコマンドのオプション「-out」で指定したフォルダ] |
HiRDBマシンで環境設定バッチファイル(sfshift_config.bat)を実行します。環境設定バッチファイルは次の場所に格納されています。
<SFShiftコマンドのオプション「-path」で指定したフォルダ>\shift
HiRDBマシンでpdload実行バッチファイル(sfshift_pdload.bat)を実行します。環境設定バッチファイルを実行したコマンドプロンプトと同一のコマンドプロンプトで実行してください。
pdload実行バッチファイルは次の場所に格納されています。
<SFShiftコマンドのオプション「-path」で指定したフォルダ>\shift\<SFShiftコマンドのオプション「-out」で指定したフォルダ>
バッチファイル内に記載されているpdloadコマンドのオプションの意味については,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。
HiRDBマシンでpdrorg実行バッチファイル(sfshift_pdrorg.bat)を実行します。環境設定バッチファイルを実行したコマンドプロンプトと同一のコマンドプロンプトで実行してください。
pdrorg実行バッチファイルは次の場所に格納されています。
<SFShiftコマンドのオプション「-path」で指定したフォルダ>\shift
データが正しく移行されたかどうかを移行後に検証する必要があります。
なお,次に示すデータはスキップデータファイルに登録され移行されません。
データの移行結果は,次の手順で確認してください。
テーブル名 |
データ件数(移行前に登録されていた既存データの件数) |
移行件数(HiRDBに移行されるデータの件数) |
ユーザ(施設)ID |
データ件数(移行前に登録されていた既存データの件数) |
移行件数(HiRDBに移行されるデータの件数) |
「7.5(6) HiRDBコマンド実行用のバッチファイルの編集」で,pdrorg用制御情報ファイルのidxwork及びsortに指定したフォルダには,移行前の環境の規模に応じたサイズの一時ファイルが作成されます。正常に運用が開始したあと,不要であれば削除してください。
07-32以前のScheduler Serverでは,次に示すデータの年月日情報は保存されていますが,時刻情報は保存されていません。これらの情報をDBモードに移行した場合,時刻はSFShiftコマンドの-gmtオプションで指定したタイムゾーンでの12:00となります。
移行コマンドで移行したシステムの休日情報及び組織テンプレートの休日情報は,日本(エリアコード「JP」)の休日となります。その他の地域の休日は,移行後に管理ツールコマンド「sfsetdfthdy.bat」及び「sfsetorghdy.bat」を実行して登録してください。
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