SFShift.bat [-clean] [-path ShiftPath] [-out OutputFolderName] [-gmt {+｜-}Hour:Min]

• 第1引数
  -clean：移行用ファイルの再作成を指定
  移行用ファイルの再作成を指定します。この引数を指定すると，既存の移行用ファイルを削除して移行用ファイルを再作成します。エラー発生時に既存の移行用ファイルを削除して再実行する場合，この引数を指定してください。移行用ファイルについては，「11.3.8(5)　作成されるファイル」を参照してください。
  指定を省略した場合は，既存の移行用ファイルを削除しないで移行します。
  
• 第2引数
  -path ShiftPath：「shift」フォルダの転送先パス
  HiRDBサーバでpdloadを実行する際に，「shift」フォルダを格納しておくHiRDBサーバ上のパスを256バイト以内の絶対パスで設定します。「shift」フォルダをここで指定したHiRDBサーバ上のパスの下に手動で転送する必要があります。「shift」フォルダのHiRDBサーバへの転送については，「7.5(5)　生成されたデータのHiRDBマシンへのコピー」を参照してください。
  指定を省略した場合は，次のパスが仮定されます。
  

  C:\win32app\hitachi\hirdb_s

  コマンドの再実行時に引数「-clean」が指定されていない場合は，このオプションが指定されていても無視されます。
  
• 第3引数
  -out OutputFolderName：pdload用入力データファイルの出力先フォルダ名
  pdload用入力データファイルの出力先フォルダ名を32バイト以内で設定します。ここで指定したフォルダ名は，「sfshift\shift」フォルダの下に作成されます。
  指定を省略した場合は，出力先フォルダ名を「extbl」と仮定します。
  複数のサーバからこのコマンドを実行する場合は，転送先のHiRDBマシンで重複しないフォルダ名を設定してください。詳細については，「12.1.10　ファイルモードからDBモードへの移行」に示す手順を参照してください。重複するフォルダ名を設定した場合は，コマンド実行後にpdload用制御情報ファイルを編集し，source文のフォルダ名を変更する必要があります。
  コマンドの再実行時に引数「-clean」が指定されていない場合は，このオプションが指定されていても無視されます。
  
• 第4引数
  -gmt {+｜-}Hour:Min：グリニッジ標準時（GMT）に対する時差
  移行するデータのグリニッジ標準時（GMT）に対する時差を指定します。移行するデータの時間情報は，協定世界時（UTC）の時間情報に変換され，pdload用入力データファイルへ出力されます。
  「+」又は「-」に続けて，「Hour」に時情報，「Min」に分情報を指定します。次の値を半角数字2バイトまでで指定してください。「-12:00」から「+13:00」までの範囲で指定します。
  
  • 時情報：0〜13
  • 分情報：0，00，15，30，45
  移行するデータが日本の標準時刻の場合は「+9:00」と指定します。
  指定を省略した場合は，日本の標準時刻である「+9:00」が仮定されます。時情報と分情報のどちらか一方でも不正な場合はエラーになります。
  再実行時に引数「-clean」が指定されていない場合は，このオプションが指定されていても無視されます。
  

＜インストールディレクトリ＞\tool\sfshift\SFShift.bat

デフォルトは，C:\Groupmax\apposv\tool\sfshift\SFShift.bat

「sfshift」フォルダ配下を別のディレクトリにコピーして使用することもできます。

0：正常終了

1：異常終了（pdload用入力データファイルの作成前にエラーが発生した場合）

2：異常終了（pdload用入力データファイルの作成中にエラーが発生した場合）

コマンドの実行によって作成されるファイルについて説明します。ここで示すファイルは，デフォルトでは次に示すフォルダへ出力されます。

＜Scheduler Serverインストールフォルダ＞\tool\sfshift\shift\＜引数「-out」で指定したフォルダ＞

「sfshift」フォルダ配下を別のフォルダにコピーして実行した場合は，次に示すフォルダへ出力されます。

＜任意のフォルダ＞\sfshift\shift\＜引数「-out」で指定したフォルダ＞

SFShiftコマンドの実行時に「-clean」を指定した場合，既存のpdload用入力データファイルとpdload用制御情報ファイルは削除されます。

作成されたファイルの使用方法については，「7.5　SFShiftコマンドの実行」を参照してください。

(a)　pdload実行バッチファイル

作成したpdload用入力データファイル及びpdload用制御情報ファイルをHiRDBへ移行するためのバッチファイルです。

ファイル名は次のとおりです。

sfshift_pdload.bat

(b)　pdload用入力データファイル

Scheduler Serverサーバに保存されているデータをHiRDBのデータベース作成ユティリティ（pdload）に入力できる形式へ変換したファイルです。ファイル形式はCSV形式です。

表識別子に応じたpdload用入力データファイル名は次のとおりです。[番号]には連番が出力されます。

表11-24　pdload用入力データファイル名

(c)　pdload用制御情報ファイル

「11.3.8(5)(b)　pdload用入力データファイル」で作成したpdload用入力データファイルを基に，HiRDBにロードするための制御文が記載されたファイルです。

pdload用制御情報ファイルのファイル名は，「sfshift_control_[表識別子].txt」という形式のテキストファイルです。表識別子に応じたpdload用制御情報ファイル名は次のとおりです。

表11-25　pdload用制御情報ファイル名

pdload用制御情報ファイルのフォーマットは次のとおりです。

source RDエリア名 [extblパス]\pdload用入力データファイル名[,[extblパス]\pdload用入力データファイル名,…] error=[extblパス]\pdload_error.txt [maxreclen=6144]
 errdata=[extblパス]\sfshift_pdload_err_[表識別子名],10000
option job=JOB null_string=default lengover=err
extdat

[extblパス]には次の情報が出力されます。

＜オプション「-path」で指定したパス＞\shift\＜オプション「-out」で指定したフォルダ名称＞

(d)　検証ファイル

データが正しくHiRDBへ移行されたかどうかは，次に示す検証ファイルで確認できます。

• テーブル検証ファイル
  テーブルごとに，何件の移行用データを出力したかを出力します。
  ＜Scheduler Serverインストールフォルダ＞\tool\sfshift\check\TableCheck.lst
  
• ユーザ検証ファイル
  各ユーザが，各テーブルに何件のデータを出力したかを出力します。
  ＜Scheduler Serverインストールフォルダ＞\tool\sfshift\check\＜テーブル名＞.lst
  
• スキップデータファイル
  不正データと判断されたレコードを出力します。
  ＜Scheduler Serverインストールフォルダ＞\tool\sfshift\check\skip＜移行に失敗したファイル名＞_YYYYMMDDhhmmss.csv
  

確認方法については，「7.5(10)　移行結果の検証」を参照してください。