Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド
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(1) SFimportの機能
SFimportコマンドでサポートしている機能を次の表に示します。
表11-20 SFimportでサポートしている機能
| 項番 |
サポートする機能 |
| 1 |
最上位の種別テーブルの登録 |
| 2 |
最上位の種別テーブルの「種別名」変更 |
| 3 |
最上位の種別テーブルの「国際化種別名」変更 |
| 4 |
最上位の種別テーブルの「組織略称」変更 |
| 5 |
最上位の種別テーブルの削除 |
| 6 |
ユーザの「エリアID」変更 |
| 7 |
種別テーブルの登録 |
| 8 |
種別テーブルの「種別名」変更 |
| 9 |
種別テーブルの「国際化種別名」変更 |
| 10 |
種別テーブルの「組織略称」変更 |
| 11 |
種別テーブルの移動 |
| 12 |
種別テーブルの削除 |
| 13 |
施設の登録 |
| 14 |
施設の「施設名」変更 |
| 15 |
施設の「国際化名」変更 |
| 16 |
施設の「セキュリティランク」変更 |
| 17 |
施設の「エリアID」変更 |
| 18 |
施設の移動 |
| 19 |
施設の削除 |
SFimportコマンドでサポートしていない機能とその対処方法を次の表に示します。
表11-21 SFimportでサポートしていない機能
| 項番 |
サポートしていない機能 |
対処 |
| 1 |
最上位の組織テーブル,組織テーブルの新規登録/変更/削除 |
Address Serverで更新した後に,「コンフィギュレーション」の[変更通知情報取得],indxgetコマンド又はAssist連携で反映してください。 |
| 2 |
ユーザの新規登録/削除 |
| 3 |
ユーザの変更 |
| 4 |
部署テーブル,ユーザの移動 |
| 5 |
種別テーブルのテーブルIDの変更 |
変更対象テーブルをいったん削除してから再登録してください。種別テーブルを削除する場合,下位に種別テーブルや施設が登録されているとエラーとなり,削除できません。 |
| 6 |
ユーザID,施設IDの変更 |
codechgコマンドを使用してください。詳細は,「11.3.3 codechg(ユーザ(施設)IDの変換)」を参照してください。 |
| 7 |
上司・秘書,施設管理者の新規登録/変更/削除 |
管理ツールで実行してください。管理ツールコマンドについては,「11.4 管理ツールコマンド(DBモードの場合)」を参照してください。 |
(2) SFimportの登録ファイル
SFimportの実行に必要な登録ファイルについて説明します。
(a) 登録ファイルとは
登録ファイルとは,SFimportで追加・変更・削除するユーザ,種別テーブル,施設の情報を設定したCSVファイルです。1レコード(行)に一つずつ,情報をコンマで区切って設定します。
SFimportは登録ファイルを読み込んで,設定されている情報をHiRDBへ登録します。
登録ファイルの記述規則は次のとおりです。
- 先頭に「#」のついたレコードや,処理区分が「I」のレコードは,コメント行として扱われます。
- 「"(ダブルクォーテーション)」で囲まれた項目も登録できます。そのため,SFexportで出力した登録ファイルをExcelで編集してから読み込むこともできます。
- 項目内に「,(コンマ)」又は「"(ダブルクォーテーション)」を使用する場合は,項目を「"(ダブルクォーテーション)」で囲んでください。
また,項目内に「"(ダブルクォーテーション)」を指定する場合は,「"(ダブルクォーテーション)」を二つ重ねて「""」と指定してください。
例:項目「pass"wrd」を指定する場合,「"pass""wrd"」と指定する
(b) 登録ファイルの設定内容
DBモード用の登録ファイルの1レコード(行)には18項目分の領域を確保する必要があります。18項目のうち登録ファイル作成時に設定が必要な項目は,組織種別(ユーザ,種別テーブル,施設)や処理区分(追加・変更・削除)によって異なります。
登録ファイルの項目名と,項目に設定する内容を次に示します。
- 処理種別
処理種別を次のように指定します。
- "S":ユーザ
- "F":種別テーブル又は施設
ただし,Facilities Managerをインストールしていない場合は指定できません。
- "#":そのレコード(行)はコメントレコードになります。
- 組織種別
登録するデータの組織種別を次のように指定します。
- "C":最上位の種別テーブル
- "G":上記以外の種別テーブル
- "U":ユーザ又は施設
- 処理区分
次の文字を指定します。これ以外の文字は指定しないでください。
- "A"(追加):情報を新規に追加します。
- "C"(変更):登録済みの情報を変更します。
- "D"(削除):登録済みの情報を削除します。
- "I"(コメント):そのレコード(行)はコメントレコード(処理種別の先頭に#を挿入)として扱います。
- 上位組織ID
- 処理対象が種別テーブルの場合
上位種別のテーブルIDを指定します。ただし,処理対象の種別テーブルが最上位の種別テーブルの場合は,処理対象の種別テーブルIDを上位組織IDにも指定します(上位組織IDと所属組織IDに同じ種別テーブルIDを指定します)。
種別テーブルのIDには,半角英数字の小文字6文字以内で設定し,末尾には".rid"を付けたものを指定してください。
- 処理対象がユーザ又は施設の場合
上位組織IDは設定しないでください。
- 所属組織ID
- 処理対象が種別テーブルの場合
その種別テーブルのテーブルIDを指定します。
- 処理対象が施設の場合
所属する種別テーブルのテーブルIDを指定します。
種別テーブルのIDには,半角英数字の小文字6文字以内で設定し,末尾には".rid"を付けたものを指定してください。
- 国際化組織名
処理対象の種別テーブルの国際化種別名を指定します。
- ホームサーバ名
SFimportがホームサーバ名を出力します。値は設定できませんが,項目欄は必ず確保してください。
- 国際化ユーザ名
処理対象の施設の国際化施設名を指定します。
- ユーザID
処理対象のユーザのユーザID,又は施設の施設IDを指定します。
処理対象が種別テーブルの場合は,設定しないでください。
半角英数文字か「-(マイナス)」を使用して8文字以内で指定してください。ただし,「-(マイナス)」は先頭には使用できません。また,大文字か小文字かだけが異なるユーザID,又は施設ID(例:abc12345とAbc12345)を指定しないでください。
- セキュリティ
処理対象がユーザ,又は施設の場合,セキュリティランクを英大文字(A〜Z)の1文字で指定します。
処理対象が種別テーブルの場合は,設定しないでください。
- 未使用
何も指定しないでください。
- E-mail ID
SFimportがE-mail IDを出力します。値は設定できませんが,項目欄は必ず確保してください。
- 組織名
処理対象の種別テーブルの種別名を指定します。
- ユーザ名
処理対象の施設の施設名を指定します。
- 組織略称
処理対象の種別テーブルの組織略称を指定します。
- エリアID
ユーザ(施設)にエリアIDを指定します。
この機能でユーザのエリアIDを変更すると,国際化対応クライアントでそのユーザのスケジュールが指定したエリアのタイムゾーンに従うようになります。ただし,Collaborationの環境設定で「システムの設定に従う」と設定している場合,そのユーザが自分のスケジュールを参照した時はシステムのデフォルトタイムゾーンに従います。
- 入力ファイルのチェック
SFimportがチェックした結果,設定項目に誤りがある場合にエラー番号を出力します。設定は不要ですが,項目欄は必ず確保してください。
エラー番号については,「13.8.1 入力ファイルのチェックのエラー番号」を参照してください。
- 登録結果
SFimportが実行結果を出力します。登録処理でエラーが発生した場合は,エラー番号を出力します。値は設定できませんが,項目欄は必ず確保してください。
エラー番号については,「13.8.2 登録結果のエラー番号」を参照してください。
(c) 登録ファイルの設定項目
登録ファイルに設定する場合に必要な項目を次の表に示します。
表11-22 登録ファイルに設定する場合に必要な項目(種別テーブル)
| 登録ファイルで設定する順番 |
処理内容 |
最上位の種別テーブルの新規登録 |
最上位の種別テーブルの「種別名」変更 |
最上位の種別テーブルの削除 |
種別テーブルの新規登録 |
種別テーブルの変更 |
種別テーブルの削除 |
| 1 |
処理種別 |
F |
F |
F |
F |
F |
F |
| 2 |
組織種別 |
C |
C |
C |
G |
G |
G |
| 3 |
処理区分 |
A |
C |
D |
A |
C |
D |
| 4 |
上位組織ID |
− |
− |
− |
○ |
△ |
− |
| 5 |
所属組織ID |
○ |
● |
● |
○ |
● |
● |
| 6 |
国際化組織名 |
○ |
△ |
− |
○ |
△ |
− |
| 7 |
ホームサーバ |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
| 8 |
国際化ユーザ名 |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
| 9 |
ユーザID |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
| 10 |
セキュリティ |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
| 11 |
未使用 |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
| 12 |
E-mail ID |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
| 13 |
組織名 |
△※ |
△ |
− |
△※ |
△ |
− |
| 14 |
ユーザ名 |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
| 15 |
組織略称 |
○ |
△ |
− |
○ |
△ |
− |
| 16 |
エリアID |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
| 17 |
入力ファイルのチェック |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
| 18 |
登録結果 |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
- (凡例)
- ○:必ず設定することを示します。
- ●:必ず登録済みのデータを設定することを示します。
- △:任意で設定することを示します。
- −:設定する必要がないことを示します。
- A,C,D,F,G:表中の値を設定することを示します。
- 注※
- 組織名を省略した場合は,国際化組織名と同じ値が登録されます。
表11-23 登録ファイルに設定する場合に必要な項目(ユーザ及び施設)
| 登録ファイルで設定する順番 |
処理内容 |
ユーザの変更 |
施設の新規登録 |
施設の変更 |
施設の削除 |
| 1 |
処理種別 |
S |
F |
F |
F |
| 2 |
組織種別 |
U |
U |
U |
U |
| 3 |
処理区分 |
C |
A |
C |
D |
| 4 |
上位組織ID |
− |
− |
− |
− |
| 5 |
所属組織ID |
− |
● |
△ |
− |
| 6 |
国際化組織名 |
− |
− |
− |
− |
| 7 |
ホームサーバ |
− |
− |
− |
− |
| 8 |
国際化ユーザ名 |
− |
○ |
△ |
− |
| 9 |
ユーザID |
● |
○ |
● |
● |
| 10 |
セキュリティ |
− |
○ |
△ |
− |
| 11 |
未使用 |
− |
− |
− |
− |
| 12 |
E-mail ID |
− |
− |
− |
− |
| 13 |
組織名 |
− |
− |
− |
− |
| 14 |
ユーザ名 |
− |
△※1 |
△ |
− |
| 15 |
組織略称 |
− |
− |
− |
− |
| 16 |
エリアID |
△ |
△※2 |
△※2 |
− |
| 17 |
入力ファイルのチェック |
− |
− |
− |
− |
| 18 |
登録結果 |
− |
− |
− |
− |
- (凡例)
- ○:必ず設定することを示します。
- ●:必ず登録済みのデータを設定することを示します。
- △:任意で設定することを示します。
- 処理区分に"C"を指定している場合は,変更前の値を引き継ぎます。
- −:設定する必要がないことを示します。
- A,C,D,F,S,U:表中の値を設定することを示します。
- 注※1
- 省略時は何も設定しません。
- 注※2
- 省略時は何も設定しません。動作はシステムのデフォルト地域コードに従います。
(d) 登録ファイル作成時の注意事項
登録ファイルを作成するときに注意が必要な事項について説明します。
- コメントについて
登録ファイルでは次の三つのレコード(行)をコメントとして扱います。コメントのデータはSFimportでは無視されます。
- 処理種別(1番目の項目)が#で始まっているレコード(行)
- 処理区分(3番目の項目)に"I"を指定しているレコード(行)
SFexportで出力したファイルは,処理区分(3番目の項目)がすべて"I"に設定されています。
- 管理データの登録成功によって,登録結果(18番目の項目)に"○"と出力されたレコード(行)
- 最上位に属する施設を追加・変更・削除するときの所属組織IDについて
所属組織IDには,"MAIN.rmx"を指定してください。
- 登録ファイルの名称について
SFimportでは,登録ファイル名の末尾(拡張子)が.bk1〜.bk9のファイルを指定できません。
- 登録ファイルの項目の値にコンマ,ダブルクォーテーションが含まれる場合について
登録ファイルの項目の値にコンマが含まれる場合は,項目の値全体を"(ダブルクォーテーション)で囲んで設定してください。
- (例) 値にコンマが含まれる場合
- 項目の値:12,345
- 設定する値:"12,345"
- 登録ファイルの項目の値にダブルクォーテーションが含まれる場合は,ダブルクォーテーション1文字につきダブルクォーテーション2文字を設定した上で,項目の値全体をダブルクォーテーションで囲んで設定してください。
- (例) 値にダブルクォーテーションが含まれる場合
- 項目の値:AB"c"D
- 設定する値:"AB""c""D"
- 登録ファイルのファイル保存時のエンコード種別について
登録ファイルのエンコード種別はUTF-8で保存してください。
- 登録ファイルは,1レコード(行)に18項目分の領域を確保する必要があります。表計算ソフトで作成した登録ファイルを保存する場合,保存形式にCSV形式(コンマ区切り形式)を選択して保存します。なお,入力されている項目以降は「,(コンマ)」が出力されない場合があります。
(3) コマンドの書式
SFimport.exe {/i|/c|/u} InputFileName [logname]
- 第1引数
次のオプションのうちどれか一つを指定します。
- /i:登録ファイルのエラーチェックの後,管理データを登録します。削除待ち施設と同じIDの施設は登録しません。
- /c:登録ファイルのエラーチェックだけを実行します。
- /u:登録ファイルのエラーチェックの後,管理データを登録します。削除待ち施設と同じIDの施設も登録できます。
- 第2引数
InputFileName:登録ファイル名を指定します。
登録ファイル名には,半角文字,及び全角文字を使用して,128バイト以内の文字列で指定してください。ファイル名には絶対パス,又はコマンド実行ディレクトリからの相対パスが指定できます。
- 第3引数
logname:ログファイル名を指定します。
進ちょく状況及びエラーメッセージを出力するログファイル名を128バイト以内の文字列で指定します。ファイル名「SFimport.log」は指定しないでください。ファイル名には絶対パス,又はコマンド実行ディレクトリからの相対パスが指定できます。既に同じファイル名が存在する場合は上書きされます。
指定を省略した場合は,標準出力に出力します。
(5) コマンドパス
<インストールディレクトリ>\bin\SFimport.exe
デフォルトは,C:\Groupmax\apposv\bin\SFimport.exe
(6) リターンコード
- 項目内の「"(ダブルクォーテーション)」又は「,(コンマ)」の設定に誤りがある場合,SFimportコマンドが登録したHiRDB上のレコードの内容が不正になる場合があります。
- SFimportコマンドに指定した登録ファイルのレコード内に「"(ダブルクォーテーション)」で囲まれた項目が存在する場合,該当のレコードはコマンドの実行後にすべての項目が「"(ダブルクォーテーション)」で囲まれます。
- SFimportコマンドでのテーブル更新中に続行できないエラーが発生した場合は,メッセージを標準出力及びSFimport.logに出力し,最後に管理データを登録した後か,SFimportコマンドを実行する前の状態までリストアされます。
- このコマンドは実行時にトレース情報を出力します。トレース情報については「付録E.3 コマンド実行時に出力されるトレース情報」を参照してください。
- 引数で指定するログファイルとは別に,次に示すログが出力されます。このログは3回分まで保存されます。
<インストールディレクトリ>\log\SFimport.log
- コマンドの第1引数に/uオプションを指定して,削除待ち施設と同じIDの施設を登録した場合は,削除前の予約ルールが引き継がれます。
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