Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド

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11.3.7 SFimportCSVファイルからの一括登録

CSV形式ファイルに指定されたユーザや施設の情報をHiRDBへ一括登録します。このコマンドはマスターサーバで実行してください。

コマンド実行時にエラーが発生した場合は,入力ファイルを修正してコマンドを再実行すれば,差分実行ができます。

<この項の構成>
(1) SFimportの機能
(2) SFimportの登録ファイル
(3) コマンドの書式
(4) 引数
(5) コマンドパス
(6) リターンコード
(7) 注意

(1) SFimportの機能

SFimportコマンドでサポートしている機能を次の表に示します。

表11-20 SFimportでサポートしている機能

項番 サポートする機能
1 最上位の種別テーブルの登録
2 最上位の種別テーブルの「種別名」変更
3 最上位の種別テーブルの「国際化種別名」変更
4 最上位の種別テーブルの「組織略称」変更
5 最上位の種別テーブルの削除
6 ユーザの「エリアID」変更
7 種別テーブルの登録
8 種別テーブルの「種別名」変更
9 種別テーブルの「国際化種別名」変更
10 種別テーブルの「組織略称」変更
11 種別テーブルの移動
12 種別テーブルの削除
13 施設の登録
14 施設の「施設名」変更
15 施設の「国際化名」変更
16 施設の「セキュリティランク」変更
17 施設の「エリアID」変更
18 施設の移動
19 施設の削除

SFimportコマンドでサポートしていない機能とその対処方法を次の表に示します。

表11-21 SFimportでサポートしていない機能

項番 サポートしていない機能 対処
1 最上位の組織テーブル,組織テーブルの新規登録/変更/削除 Address Serverで更新した後に,「コンフィギュレーション」の[変更通知情報取得],indxgetコマンド又はAssist連携で反映してください。
2 ユーザの新規登録/削除
3 ユーザの変更
4 部署テーブル,ユーザの移動
5 種別テーブルのテーブルIDの変更 変更対象テーブルをいったん削除してから再登録してください。種別テーブルを削除する場合,下位に種別テーブルや施設が登録されているとエラーとなり,削除できません。
6 ユーザID,施設IDの変更 codechgコマンドを使用してください。詳細は,「11.3.3 codechg(ユーザ(施設)IDの変換)」を参照してください。
7 上司・秘書,施設管理者の新規登録/変更/削除 管理ツールで実行してください。管理ツールコマンドについては,「11.4 管理ツールコマンド(DBモードの場合)」を参照してください。

(2) SFimportの登録ファイル

SFimportの実行に必要な登録ファイルについて説明します。

(a) 登録ファイルとは

登録ファイルとは,SFimportで追加・変更・削除するユーザ,種別テーブル,施設の情報を設定したCSVファイルです。1レコード(行)に一つずつ,情報をコンマで区切って設定します。

SFimportは登録ファイルを読み込んで,設定されている情報をHiRDBへ登録します。

登録ファイルの記述規則は次のとおりです。

(b) 登録ファイルの設定内容

DBモード用の登録ファイルの1レコード(行)には18項目分の領域を確保する必要があります。18項目のうち登録ファイル作成時に設定が必要な項目は,組織種別(ユーザ,種別テーブル,施設)や処理区分(追加・変更・削除)によって異なります。

登録ファイルの項目名と,項目に設定する内容を次に示します。

  1. 処理種別
    処理種別を次のように指定します。
    • "S":ユーザ
    • "F":種別テーブル又は施設
      ただし,Facilities Managerをインストールしていない場合は指定できません。
    • "#":そのレコード(行)はコメントレコードになります。
  2. 組織種別
    登録するデータの組織種別を次のように指定します。
    • "C":最上位の種別テーブル
    • "G":上記以外の種別テーブル
    • "U":ユーザ又は施設
  3. 処理区分
    次の文字を指定します。これ以外の文字は指定しないでください。
    • "A"(追加):情報を新規に追加します。
    • "C"(変更):登録済みの情報を変更します。
    • "D"(削除):登録済みの情報を削除します。
    • "I"(コメント):そのレコード(行)はコメントレコード(処理種別の先頭に#を挿入)として扱います。
  4. 上位組織ID
    • 処理対象が種別テーブルの場合
      上位種別のテーブルIDを指定します。ただし,処理対象の種別テーブルが最上位の種別テーブルの場合は,処理対象の種別テーブルIDを上位組織IDにも指定します(上位組織IDと所属組織IDに同じ種別テーブルIDを指定します)。
      種別テーブルのIDには,半角英数字の小文字6文字以内で設定し,末尾には".rid"を付けたものを指定してください。
    • 処理対象がユーザ又は施設の場合
      上位組織IDは設定しないでください。
  5. 所属組織ID
    • 処理対象が種別テーブルの場合
      その種別テーブルのテーブルIDを指定します。
    • 処理対象が施設の場合
      所属する種別テーブルのテーブルIDを指定します。
      種別テーブルのIDには,半角英数字の小文字6文字以内で設定し,末尾には".rid"を付けたものを指定してください。
  6. 国際化組織名
    処理対象の種別テーブルの国際化種別名を指定します。
  7. ホームサーバ名
    SFimportがホームサーバ名を出力します。値は設定できませんが,項目欄は必ず確保してください。
  8. 国際化ユーザ名
    処理対象の施設の国際化施設名を指定します。
  9. ユーザID
    処理対象のユーザのユーザID,又は施設の施設IDを指定します。
    処理対象が種別テーブルの場合は,設定しないでください。
    半角英数文字か「-(マイナス)」を使用して8文字以内で指定してください。ただし,「-(マイナス)」は先頭には使用できません。また,大文字か小文字かだけが異なるユーザID,又は施設ID(例:abc12345とAbc12345)を指定しないでください。
  10. セキュリティ
    処理対象がユーザ,又は施設の場合,セキュリティランクを英大文字(A〜Z)の1文字で指定します。
    処理対象が種別テーブルの場合は,設定しないでください。
  11. 未使用
    何も指定しないでください。
  12. E-mail ID
    SFimportがE-mail IDを出力します。値は設定できませんが,項目欄は必ず確保してください。
  13. 組織名
    処理対象の種別テーブルの種別名を指定します。
  14. ユーザ名
    処理対象の施設の施設名を指定します。
  15. 組織略称
    処理対象の種別テーブルの組織略称を指定します。
  16. エリアID
    ユーザ(施設)にエリアIDを指定します。
    この機能でユーザのエリアIDを変更すると,国際化対応クライアントでそのユーザのスケジュールが指定したエリアのタイムゾーンに従うようになります。ただし,Collaborationの環境設定で「システムの設定に従う」と設定している場合,そのユーザが自分のスケジュールを参照した時はシステムのデフォルトタイムゾーンに従います。
  17. 入力ファイルのチェック
    SFimportがチェックした結果,設定項目に誤りがある場合にエラー番号を出力します。設定は不要ですが,項目欄は必ず確保してください。
    エラー番号については,「13.8.1 入力ファイルのチェックのエラー番号」を参照してください。
  18. 登録結果
    SFimportが実行結果を出力します。登録処理でエラーが発生した場合は,エラー番号を出力します。値は設定できませんが,項目欄は必ず確保してください。
    エラー番号については,「13.8.2 登録結果のエラー番号」を参照してください。
(c) 登録ファイルの設定項目

登録ファイルに設定する場合に必要な項目を次の表に示します。

表11-22 登録ファイルに設定する場合に必要な項目(種別テーブル)

登録ファイルで設定する順番 処理内容 最上位の種別テーブルの新規登録 最上位の種別テーブルの「種別名」変更 最上位の種別テーブルの削除 種別テーブルの新規登録 種別テーブルの変更 種別テーブルの削除
1 処理種別 F F F F F F
2 組織種別 C C C G G G
3 処理区分 A C D A C D
4 上位組織ID
5 所属組織ID
6 国際化組織名
7 ホームサーバ
8 国際化ユーザ名
9 ユーザID
10 セキュリティ
11 未使用
12 E-mail ID
13 組織名
14 ユーザ名
15 組織略称
16 エリアID
17 入力ファイルのチェック
18 登録結果

(凡例)
○:必ず設定することを示します。
●:必ず登録済みのデータを設定することを示します。
△:任意で設定することを示します。
−:設定する必要がないことを示します。
A,C,D,F,G:表中の値を設定することを示します。

注※
組織名を省略した場合は,国際化組織名と同じ値が登録されます。

表11-23 登録ファイルに設定する場合に必要な項目(ユーザ及び施設)

登録ファイルで設定する順番 処理内容 ユーザの変更 施設の新規登録 施設の変更 施設の削除
1 処理種別 S F F F
2 組織種別 U U U U
3 処理区分 C A C D
4 上位組織ID
5 所属組織ID
6 国際化組織名
7 ホームサーバ
8 国際化ユーザ名
9 ユーザID
10 セキュリティ
11 未使用
12 E-mail ID
13 組織名
14 ユーザ名 ※1
15 組織略称
16 エリアID ※2 ※2
17 入力ファイルのチェック
18 登録結果

(凡例)
○:必ず設定することを示します。
●:必ず登録済みのデータを設定することを示します。
△:任意で設定することを示します。
  処理区分に"C"を指定している場合は,変更前の値を引き継ぎます。
−:設定する必要がないことを示します。
A,C,D,F,S,U:表中の値を設定することを示します。

注※1
省略時は何も設定しません。

注※2
省略時は何も設定しません。動作はシステムのデフォルト地域コードに従います。

(d) 登録ファイル作成時の注意事項

登録ファイルを作成するときに注意が必要な事項について説明します。

(3) コマンドの書式

SFimport.exe {/i|/c|/u} InputFileName [logname]

(4) 引数

(5) コマンドパス

<インストールディレクトリ>\bin\SFimport.exe

デフォルトは,C:\Groupmax\apposv\bin\SFimport.exe

(6) リターンコード

0:正常終了

1:異常終了

(7) 注意