Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド

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付録E.3 コマンド実行時に出力されるトレース情報

DBモードの場合,一部のコマンドを実行するとトレース情報が出力されます。トレース情報を出力するコマンドについては,「11.1 コマンド一覧」を参照してください。

<この項の構成>
(1) 概要
(2) 設定情報
(3) プロパティファイルの設定
(4) トレースの出力形式

(1) 概要

コマンドの実行及び実行終了の情報や,データベースアクセスの情報をトレースファイルへ出力します。

(2) 設定情報

トレース出力情報は,次の2ファイルに同じ値を設定してください。

(3) プロパティファイルの設定

プロパティファイルの設定情報を次に示します。項目はどれも省略できます。

表E-2 プロパティファイルの設定情報

項番 キー名 内容 デフォルト値
1 sch_sv_logFileSize ログファイル一つあたりのサイズを4,096〜2,147,483,647バイトの範囲で指定します。
これ以外の値を指定した場合や,値を省略した場合は,デフォルト値が適用されます。
10485760
2 sch_sv_logFileNum ログ面数を1〜16面の範囲で指定します。
これ以外の値を指定した場合や,値を省略した場合は,デフォルト値が適用されます。
16
3 sch_sv_logLevel ログ出力レベルを次のどれかで指定します。
  • -1
    ログを出力しない
  • 10
    エラーメッセージ及びスタックトレースを出力する
  • 20
    インフォメーション,警告メッセージ,コマンドの開始/終了を出力する
  • 30
    データベースアクセスの開始/終了,他プログラムの開始/終了,各種パラメタの設定内容を出力する
  • 40
    内部メソッドの入口/出口,デバッグ情報を出力する
これ以外の値を指定した場合や,値を省略した場合は,デフォルト値が適用されます。
20

プロパティファイルの指定規則は次のとおりです。

プロパティファイルの指定例を次に示します。

#All Rights Reserved. Copyright (C) 2009, Hitachi, Ltd.
#Licensed Material of Hitachi, Ltd.
#Reproduction, use, modification or disclosure otherwise than
#permitted in the License Agreement is strictly prohibited.
 
###### Common Setting ######
sch_sv_logFileSize = 10485760
sch_sv_logFileNum = 16
sch_sv_logLevel = 20

(4) トレースの出力形式

トレースファイルに出力される項目と出力順は次のとおりです。出力されるメッセージについては,「13. トラブルシューティング」を参照してください。

表E-3 トレースファイルに出力される項目と出力順

出力順 出力項目 出力形式
1 トレースレコードの通番 4桁
2 トレースの取得日付 YYYY/MM/DD
3 トレースの取得時刻 hh:mm:ss.sss
4 アプリケーション識別子 "SCH-"+"コマンド名"
5 プロセスID 8桁の英数字(16進数)
6 スレッドID 8桁の英数字(16進数)
7 メッセージID メッセージID
8 イベント種別 トレース出力の契機となるイベント種別を次の英字で出力します。
  • FB
    関数の開始
  • FE
    関数の終了
  • DB
    データベースアクセスの開始
  • DE
    データベースアクセスの終了
  • OB
    他プログラムの開始
  • OE
    他プログラムの終了
  • EC
    例外の発生
  • CP
    任意のチェックポイントイベント
  • CB
    コマンド開始イベント
  • CE
    コマンド終了イベント
9 メッセージ トレース情報(0〜4,096バイト)。例外発生時はエラーメッセージテキストを出力します。
1レコードの最大は2000文字です。2000文字を超える場合は,複数行に分割して出力します。