Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド

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3.2.6 AppoSV.iniファイルの設定値一覧

AppoSV.iniファイルの格納場所は次のとおりです。存在しない場合は,新規に作成してください。

<インストールディレクトリ>\bin\AppoSV.ini

設定例を次に示します。

[Security]
ATB_AVAILABLE=ON
[Password]
LONG_PASSWD=ON
<この項の構成>
(1) AppoSV.iniファイルの設定値
(2) AppoSV.iniファイルの設定値の変更手順

(1) AppoSV.iniファイルの設定値

AppoSV.iniファイルの設定値を次の表に示します。

表3-10 AppoSV.iniファイルの設定値一覧

項番 セクション名 パラメタ名 説明 使用可否
ファイルモード DBモード
1 Security OrgGroupOmitMark ORGGROUP.tblの組織IDに指定するワイルドカードの文字を指定します。
指定できる文字は次のとおりです。
数字,英小文字,: ,|,=,<,>,$,!,~(チルダ),.(ピリオド),@,(,),+,_,^(ハット),`(バッククォート),{,},*,\,?,%,-(マイナス)
デフォルト値は「*(アスタリスク)」です。
×※1
2 OrgGroupSecurity 組織グループセキュリティを有効にします。
指定できる値は次のとおりです。
  • ON
    組織グループによるセキュリティ機能を使用します。
  • OFF
    組織グループによるセキュリティ機能を使用しません。
デフォルト値は「OFF」です。
×※1
3 OutOrgGroupSecurity 組織グループ外からアクセスされた場合のデフォルトアクセス権を設定します。
指定できる値は次のとおりです。
  • 0
    参照不可が設定されます。
  • 2
    参照不可,予約不可が設定されます。
  • 3
    予約不可が設定されます。
  • 4
    参照拒否が設定されます。
デフォルト値は「4」です。
×※1
4 ATB_AVAILABLE 「施設のツリー展開」,「施設検索」以外の施設参照処理で,施設アクセス権を適用するかを設定します。
指定できる値は次のとおりです。
  • ON
    施設アクセス権を有効にします。
  • OFF
    施設アクセス権を無効にします。
デフォルト値は「OFF」です。
×※2
5 Data HAHostName クラスタ環境のパッケージホスト名を指定します。
指定できる値に制限はありません。
デフォルト値は「#(ローカルホスト)」です。
6 WriteThroughSV クラスタ環境でのWriteThroughフラグ(同期書き込みの有無)を指定します。
指定できる値は次のとおりです。
  • ON
    ハードディスクへの同期書き込みを実行します。
  • OFF
    ハードディスクへの同期書き込みを実行しません。
デフォルト値は「OFF」です。
○(ログファイルだけ対象)
7 SFimport OldCheck SFimportの入力ファイルチェックで,07-30以前のチェック方式を適用するかどうかを指定します。
指定できる値は次のとおりです。
  • ON
    07-30以前のチェック方式を適用します。
    07-32以降のチェック機能の強化に伴って,既存の項目値がエラーになるのを抑止したい場合に指定します。
  • OFF
    最新バージョンのチェック方式を適用します。
デフォルト値は「OFF」です。
×
8 Sockets TimeOutMan Scheduler Server(管理ツールサーバ)のソケットのタイムアウト値を指定します。単位は秒です。
指定できる値は整数,デフォルト値は「30」です。
×※3
9 TimeOutRMMan Facilities Manager(管理ツールサーバ)のソケットのタイムアウト値を指定します。単位は秒です。
指定できる値は整数,デフォルト値は「30」です。
×※3
10 ReplTimeOut2 親サーバとの通信時のタイムアウト値を指定します。単位は秒です。
指定できる値は整数,デフォルト値は「30」です。
×※3
11 indxget PARTIAL_SORT indxgetコマンドで,変更があった部分だけをソートするかどうかを指定します。
指定できる値は次のとおりです。
  • ON
    変更された組織だけをソートします。
  • OFF
    全組織をソートします。
デフォルト値は「OFF」です。
×
12 Rename List 予約受信一覧の発信者名を最新の情報で表示するかどうかを指定します。
指定できる値は次のとおりです。
  • ON
    最新の情報で表示します。
    ただし,次に示すクライアントでは,この設定は有効になりません。
    ・Groupmax Scheduler Client Version 2.0
    ・Groupmax Scheduler Client Version 3
    ・Groupmax Scheduler Client - Development KitのAAIReadRecvScheduleView関数
  • OFF
    スケジュールが予約された時点の発信者名で表示します。
    ただし,「予約受信詳細」画面では,最新の情報で表示します。
ONを指定すると,予約受信一覧表示処理の負荷が増加します。
デフォルト値は「OFF」です。
×※1
13 Environment OrgEnv 組織テンプレートを有効にするかどうかを指定します。
指定できる値は次のとおりです。
  • ON
    有効にします。
  • OFF
    無効にします。
デフォルト値は「OFF」です。
×※4
14 KBN_ENHANCE 11個以上の行先区分を使用できるようにするかどうかを指定します。
指定できる値は次のとおりです。
  • ON
    11個以上の行先区分を使用できるようにします。
  • OFF
    Scheduler Server Version 6以前のサーバ(11個以上の行先区分に対応していないサーバ)と他システム接続する場合に「OFF」を指定してください。
    この指定をした場合,次のように動作します。
    ・他システムのScheduler Serverのバージョンに関係なく,他システムのユーザに11番目以降の行先区分を設定したスケジュールを予約すると,1番目の行先区分に変換されてスケジュールが予約されます。
    ・他システムのユーザを対象にキーワード検索を行った場合でも正しく実行されます。
デフォルト値は「ON」です。
×※2
15 Password LONG_PASSWD 9文字以上のパスワードを有効にするかどうかを指定します。
指定できる値は次のとおりです。
  • ON
    9文字以上のパスワードに対応します。
  • OFF
    9文字以上のパスワードに対応しません。
デフォルト値は「OFF」です。
16 Memory SharedMemory メモリキャッシュ機能を有効にするかどうかを指定します。
指定できる値は次のとおりです。
  • ON
    メモリキャッシュ機能を使用します。
  • OFF
    メモリキャッシュ機能を使用しません。
デフォルト値は「ON」です。
×※5
17 RetryInterval メモリキャッシュの更新に失敗した場合のリトライ間隔を指定します。単位は秒です。
指定できる値は1〜3600です。デフォルト値は「300」です。
×※5
18 Trace Trace トレース出力を有効とするかどうかを指定します。
指定できる値は次のとおりです。
  • ON
    使用します。
  • OFF
    使用しません。
デフォルト値は「ON」です。
×※2
19 Size トレースファイルのサイズを指定します。単位はKBです。
指定できる値は1〜1048576です。デフォルト値は「16384」です。
20 FileCnt トレースファイルの面数を指定します。
指定できる値は1〜16です。デフォルト値は「4」です。
21 TraceAfterError 一度トレース出力でエラーが発生した後に,復旧後トレース出力を再開するかどうかを指定します。
指定できる値は次のとおりです。
  • ON
    トレース出力を再開します。
  • OFF
    トレース出力を再開しません。
デフォルト値は「ON」です。
22 DB HomeServer 設定対象のサーバ自体のホスト名を255バイト以内で指定します。ここで設定したホスト名がクライアントに返すデータに設定され,クライアントからScheduler Serverへ通信する際のホスト名として使用されます。
設定するホスト名は,Address Serverで各ユーザのSchedulerホームサーバ名として使用されているホスト名を指定してください。
DBモードの場合,この項目を必ず指定してください。
×
23 TimeZone タイムゾーン切り替え機能未対応のクライアントが前提とするタイムゾーンを「GMT[+|-]HH:MM」形式で指定します。
「[+|-]HH:MM」部分には,GMT(グリニッジ標準時間)との時差を「-12:00」から「+13:00」までの範囲で指定します。
日本国内だけで使用する場合は「GMT+09:00」と設定してください。
運用を開始してからは,この設定値を変更しないでください。
デフォルト値は「GMT+09:00」です。
×
24 SVMaxConnect Scheduler ServerとHiRDBの間の最大コネクション数を指定します。
指定できる値は1〜64です。デフォルト値は「5」です。
× ※6
25 RMSVMaxConnect Facilities ManagerとHiRDBの間の最大コネクション数を指定します。
指定できる値は1〜64です。デフォルト値は「5」です。
× ※6
26 EnvironmentGroup Scheduler Server,Facilities Managerが使用するHiRDBクライアント環境変数グループ名を指定します。
指定できる値は30バイト以内の文字列です。省略した場合はHiRDB.iniの設定に従います。HiRDB.iniの設定方法については「11.3.5(7) プロパティファイルの設定」を参照してください。
×
27 RECORD_TO_TRN_SFIMPORT SFimportコマンド実行時に,何レコードごとにデータベースをコミットするかを指定します。
指定できる値は1〜255です。デフォルト値は「100」です。
×
28 LogFileSize コマンド用トレースファイル一つあたりのサイズを指定します。単位はバイトです。
指定できる値は4096〜2147483647です。範囲外の値や数値以外の値を指定した場合や,値を省略した場合は,デフォルト値「10485760」が適用されます。
×
29 LogFileNum コマンド用トレースファイルの面数を1〜16の範囲で指定します。
範囲外の値や数値以外の値を指定した場合,及び値を省略した場合は,デフォルト値「16」が適用されます。
×
30 LogLevel コマンド用トレースファイルの出力レベルを指定します。
指定できる値は次のとおりです。
  • -1
    ログを出力しません。
  • 10
    エラーメッセージ及びスタックトレースを出力します。
  • 20
    インフォメーション,警告メッセージ,コマンドの開始/終了を出力します。
  • 30
    データベースアクセスの開始/終了,他プログラムの開始/終了,各種パラメタの設定内容を出力します。
  • 40
    内部メソッドの入口/出口,デバッグ情報を出力します。
指定できない値を指定した場合や,値を省略した場合は,デフォルト値「20」が適用されます。
×
31 ConnectionWaitTime DBコネクションがすべて使用中の場合に,コネクションが利用可能になるまでにスレッドが待機する時間を秒で指定します。
指定できる値は整数です。
指定を省略した場合や不正な値を指定した場合は,デフォルト値「55」が適用されます。
×
32 Indxget_UserAddOption Assist連携時,又はScheduler Serverコンフィギュレーションの手動実行で変更通知情報を取得時に,indxgetコマンドにオプション「/u」を指定するかどうかを指定します。
  • ON
    indxgetコマンドにオプション「/u」を指定して実行します。
  • OFF
    indxgetコマンドにオプション「/u」を指定しないで実行します。
デフォルト値は「OFF」です。
×
33 CMDEnvironmentGroup コマンドが使用するHiRDBクライアント環境変数グループ名を30バイト以内の文字列で指定します。
次の場合は,EnvironmentGroupパラメタの設定値が適用されます。
  • パラメタの指定がない
  • パラメタ値がない
  • 指定したクライアント環境変数グループ名が存在しない
×

(凡例)
○:設定できます。
×:設定できません。

注※1
「Scheduler Serverコンフィギュレーション」で指定します。

注※2
DBモードでは「ON」で動作します。

注※3
DBモードでは管理ツールサービスは使用しないため,設定は無効になります。

注※4
管理ツールコマンドで指定します。

注※5
DBモードではメモリキャッシュ機能は不要のため,設定は無効になります。

注※6
次の式を満たす値を設定してください。
全サーバのSVMaxConnectの設定値+RMSVMaxConnectの設定値+1
 ≦ HiRDBのシステム共通定義pdsysのpd_max_usersの値

(2) AppoSV.iniファイルの設定値の変更手順

AppoSV.iniの設定値を変更するための手順は次のとおりです。自システムのすべてのScheduler Server及びFacilities Managerがインストールされているマシンに対して実施してください。

  1. 「Groupmax Scheduler Server」及び「Groupmax Facilities Manager」のサービスを停止します。
  2. マシンのAppoSV.iniファイルをエディタで開きます。AppoSV.iniファイルが存在しない場合は,新規に作成してください。
    • AppoSV.iniファイルの格納先
      <インストールディレクトリ>\bin\AppoSV.ini
  3. AppoSV.iniファイルの設定値を変更し,上書き保存します。
  4. 「Groupmax Scheduler Server」及び「Groupmax Facilities Manager」のサービスを再起動します。

サービスの起動・停止については,「5. サーバ及び管理ツールサーバの起動と停止」を参照してください。