Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド

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11.3.5 SFdelschスケジュール削除

SFdelschコマンドは,ユーザ及び施設のスケジュールを手動で削除するためのコマンドです。ファイルモードのスケジュールの削除は,「コンフィギュレーション」の項番9「不要スケジュール削除時刻」で実行します。

このコマンドは,Java Runtime Environmentをインストールしているマスターサーバで実行してください。また,Scheduler Serverの負荷が低い時間帯に実行してください。

ファイルモードのスケジュール削除機能との違いを次に示します。

表11-18 ファイルモードのスケジュール削除機能との違い

機能 ファイルモード DBモード
コンフィギュレーションからの手動実行 ×
不要スケジュールの定期的な削除 ×※1
ユーザと施設のスケジュールを期間指定で削除
(XXか月より前のスケジュールを削除)
※2
ユーザと施設のスケジュールを期間指定で削除
(XXXX年XX月より前のスケジュールを削除)
※2
ユーザID指定で該当ユーザのスケジュールを削除 ×
施設ID指定で該当施設のスケジュールを削除 ×
削除されたユーザのスケジュールを削除
管理データから削除待ちユーザ※3を削除
削除された施設のスケジュールを削除
管理データから削除待ち施設※4を削除

(凡例)
○:実行できる
×:実行できない
−:該当しない

注※1
定期的に削除するには,Windowsのタスク機能を利用してください。

注※2
1回の要求で,ユーザ用のスケジュールと施設用のスケジュールを削除します。

注※3
Address Serverでユーザを削除して,変更通知取得機能でScheduler Serverに反映すると,削除済みのステータスになりますが,該当ユーザのユーザ情報とスケジュールはデータベースから削除されません。これらのデータは,SFdelschコマンドの実行によってデータベースから削除されます。
削除済みのステータスでデータベースに残っているユーザを削除待ちユーザと呼びます。

注※4
SFimportコマンドで削除された施設は,削除済みのステータスになりますが,該当施設の施設情報とスケジュールはデータベースから削除されません。これらのデータは,SFdelschコマンドの実行によってデータベースから削除されます。
削除済みのステータスでデータベースに残っている施設を削除待ち施設と呼びます。

SFdelschコマンドを実行すると,「コンフィギュレーション」の項番6「不要スケジュール削除期間」の設定が月指定か年月指定かによって,不要スケジュールは次のように削除されます。

<この項の構成>
(1) コマンドを実行する前の準備
(2) コマンドの書式
(3) 引数
(4) コマンドパス
(5) ユーザ一覧ファイル
(6) 施設一覧ファイル
(7) プロパティファイルの設定
(8) リターンコード
(9) 注意

(1) コマンドを実行する前の準備

コマンドを実行する前に,次の作業が必要です。

(2) コマンドの書式

SFdelsch.bat [-uid ユーザ一覧ファイル | -fid 施設一覧ファイル | -ldw | -lsc ]

「SFdelsch.bat」は,「11.3.5(1) コマンドを実行する前の準備」で編集したバッチファイル「SFdelsch.bat」です。

(3) 引数

(4) コマンドパス

<インストールディレクトリ>\tool\delsch\SFdelsch.bat

デフォルトは,C:\Groupmax\apposv\tool\delsch\SFdelsch.bat

(5) ユーザ一覧ファイル

ユーザ一覧ファイルにはユーザIDを指定してください。

ユーザ一覧ファイルのフォーマットは次のとおりです。削除対象のユーザIDの数だけ指定してください。

ユーザID[改行]
   :

ユーザIDは次の規則に従って指定してください。指定値が不正な場合はエラーメッセージが出力されます。

(6) 施設一覧ファイル

施設一覧ファイルには,削除対象の施設IDを指定してください。

施設一覧ファイルのフォーマットは次のとおりです。削除対象の施設IDの数だけ指定してください。

施設ID[改行]
  :

施設IDは次の規則に従って指定してください。指定値が不正な場合はエラーメッセージが出力されます。

(7) プロパティファイルの設定

SFdelschコマンドを実行する前に,プロパティファイルを作成する必要があります。プロパティファイルのファイル名と指定内容を次に示します。

(a) プロパティファイルの格納ファイル名

<インストールディレクトリ>\conf\gmax_ssv_cmd.properties

(b) プロパティファイルに指定するプロパティ

プロパティファイルに指定するプロパティは次のとおりです。

また,db_common_hirdbiniで指定したディレクトリに,HiRDB.iniを新規作成する必要があります。

HiRDB.iniには最低限,次の表に示すプロパティを指定してください。プロパティには,「7.3 クライアント環境変数グループの登録」で設定した環境変数と同じ内容を指定してください。

プロパティ 指定する内容
PDHOST 環境変数PDHOSTの設定値と同じ内容
PDUSER 環境変数PDUSERの設定値と同じ内容
PDNAMEPORT 環境変数PDNAMEPORTの設定値と同じ内容

それ以外の環境変数については,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照し,必要な環境変数を追記してください。

注意
ファイルの中に日本語が含まれる場合は,JDKコマンド(native2asciiコマンド)を使ってエンコードする必要があります。

(8) リターンコード

0:正常終了(全部成功)

1:異常終了(一部成功)

2:異常終了(途中終了。一部成功も全部失敗の場合も含む)

130:異常終了([Ctrl]+[C]で終了した場合に発生)

(9) 注意