Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド
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サーバの環境は,「Scheduler Serverコンフィギュレーション」で設定します。DBモードの場合は「Facilities Managerコンフィギュレーション」は使用できません。
DBモードで「Scheduler Serverコンフィギュレーション」を起動するには,次の条件を満たしていることを確認してください。
- HiRDBが起動していること。
- AppoSV.iniの[DB]セクションのEnvironmentGroupパラメタに,HiRDBクライアント環境変数グループ名が設定されていること。
EnvironmentGroupパラメタが指定されていない場合は,HiRDB.iniの設定値が適用されます。HiRDB.iniの設定方法については「11.3.5(7) プロパティファイルの設定」を参照してください。
- DBMode.batを実行し,DBモードへの切り替えが完了していること。
DBMode.batについては「3.2.1 運用モードの決定」を参照してください。
コンフィギュレーションの設定は次の手順で実行してください。
- Administrator又はAdministratorと同等の権限を持ったユーザでログインします。
- [スタート]ボタンをクリックして[プログラム]−[Groupmaxサーバ]−[Scheduler Serverコンフィギュレーション]を選択します。
- マスターサーバが登録されていない状態でコンフィギュレーションを起動した場合,「マスターサーバ登録問い合わせ」ダイアログに次のメッセージが表示されます。
このサーバをマスターサーバとして登録します。
登録する場合はOKボタンを押してください。
登録せず終了する場合はキャンセルボタンを押してください。
ダイアログに対しては,次のように操作してください。
- 操作中のマシンをマスターサーバとして登録する場合は,[OK]ボタンをクリックしてください。
これによって,実行環境のサーバマシンがマスターサーバとして登録され,「(1) コンフィギュレーションの設定」に示す「Scheduler Serverコンフィギュレーション」メニュー画面が表示されます。
- マスターサーバを登録しないで終了する場合は,ダイアログで[キャンセル]ボタンをクリックしてください。
マスターサーバは一度登録すれば,次回以降にマスターサーバ又はスレーブサーバでコンフィギュレーションを起動しても,「マスターサーバ登録問い合わせ」ダイアログは表示されないで,「Scheduler Serverコンフィギュレーション」メニュー画面が表示されます。
設定したマスターサーバを変更したい場合は,「Scheduler Serverコンフィギュレーション」メニュー画面の項番1「マスターサーバIPアドレス」の設定内容をクリアしてください。マスターサーバの変更方法については,「12.2.9 マスターサーバの変更」を参照してください。
- 画面の表示に従って,コンフィギュレーションの設定作業を実施します。
- <この項の構成>
- (1) コンフィギュレーションの設定
- (2) 手動実行
「Scheduler Serverコンフィギュレーション」メニュー画面を次の図に示します。
図3-8 「Scheduler Serverコンフィギュレーション」メニュー画面(DBモードの場合)
![[図データ]](FIGURE/ZU030301.GIF)
各項目を設定する場合は,設定したい項目を選択してダブルクリックするか,[変更]ボタンをクリックしてください。設定用のウィンドウが表示されます。
項目を設定し保存する場合は,[OK]ボタンをクリックしてください。保存しない場合は,[キャンセル]ボタンをクリックしてください。
- 注
- 「Scheduler Serverコンフィギュレーション」メニュー画面で,設定が必要な項目は次のとおりです。
- シングルサーバ構成時
項番1〜3が設定必須項目です。
- マルチサーバ構成時
マスターサーバは項番1〜3が設定必須項目です。
スレーブサーバは項番2〜3が設定必須項目です。
「Scheduler Serverコンフィギュレーション」メニュー画面に表示される番号と,項目の説明を次に示します。
- マスターサーバIPアドレスの設定
データベース構築後,最初に「Scheduler Serverコンフィギュレーション」を起動したサーバがマスターサーバとして登録されます。
マスターサーバとして登録されているサーバをスレーブサーバへ変更したい場合は,「Scheduler Serverコンフィギュレーション」メニュー画面に表示されているマスターサーバのIPアドレスをクリアしてください。その後,Address Serverを再起動してください。
マスターサーバにネットワークカードが複数あり,マスターサーバIPアドレスに設定されているIPアドレスのネットワークカードを削除する場合も,事前にマスターサーバのIPアドレスをクリアしてください。
IPアドレスのクリアは,マスターサーバでしか実行できません。スレーブサーバで実行するとエラーになります。
- Addressホスト名/IPアドレスの設定
ユーザ認証時にアクセスするAddress Serverのサーバホスト名又はIPアドレスを記述してください。
- ユーザ認証用ポート番号の設定
Address Serverで設定するユーザ認証用のポート番号を記述してください。デフォルト値はありません。
- Address Server情報表示設定
Address Server情報の表示設定をマスターサーバで設定します。スレーブサーバで実行するとエラーになります。
「Address Server情報表示設定」ウィンドウで,次の項目を設定してください。
- 最上位組織Groupmax_system以下の情報
最上位組織Groupmax_system以下の情報を表示するかどうかを「表示する」又は「表示しない」で設定します。デフォルト値は「表示しない」です。なお,運用中に設定を変更した場合,ローカルグループやタブに保存されていたユーザは,Groupmax_system以下のユーザであっても引き続き参照できます。
- 最上位組織Groupmax_systemのID
Address Server上のGroupmax_systemを変更した場合に,変更後のGroupmax_systemの組織IDを8バイト以内で指定してください。使用できる文字は次のとおりです。デフォルト値は「GMAXSYS」です。
数字,英大文字,英小文字
: ,|,=,<,>,$,! ,~(チルダ),.(ピリオド),@,(,),+,_,^(ハット),`(バッククォート),{,},[,],*,\,?,%,-(マイナス)
- ログファイルの最大容量の設定
ログデータの最大容量をMB単位で設定できます。ここで指定する値は,ログの出力ディレクトリ(<Scheduler Serverインストールディレクトリ>\log\)のログファイルの総容量です。
ただし,TraceSV[n].log,TraceRMSV[n].log(n:1〜16の整数値)のサイズは,この総容量に含まれません。各ログファイルのサイズについては,「付録E.1 ログファイル一覧」を参照してください。各ログファイルが最大サイズよりも大きくなると,日付の古いログから削除されます。ログファイルのサイズが設定サイズよりも若干オーバする場合があります。
コンフィギュレーションで指定できるログの容量は1MB〜2,147MBです。インストール時のデフォルト値は11MBです。ログの出力ディレクトリ(<インストールディレクトリ>\log\)は削除しないでください。削除すると,Scheduler Serverは動作しなくなります。誤って削除した場合は,同名のディレクトリを作成してください。
- 不要スケジュール削除期間の設定
スケジュールの削除期間を変更できます。削除期間は,年月指定(YYYY年MM月より前)と月指定(現在からMMか月より前)のどちらかを設定できます。年月指定の場合,現在より後の年月は指定できません。
例えば,現在から12か月より前のスケジュールデータが不要である場合,「現在から12ヶ月より前を削除」と設定してください。また,1998年1月より前のスケジュールデータが不要である場合,「1998年1月より前を削除」と設定してください。それより前のスケジュールデータは自動削除されます。
また,不要スケジュール削除期間の個別設定ができます。詳細は「11.4.15(1) 不要スケジュール削除期間管理機能」を参照してください。なお,不要スケジュール削除期間の個別設定を行っている場合,不要スケジュール削除期間の個別設定が優先されます。
- ユーザ表示設定
ユーザの表示をマスターサーバで設定します。スレーブサーバで実行するとエラーになります。
設定する内容は次のとおりです。
表3-7 ユーザ表示設定
| 項番 |
項目 |
指定値 |
デフォルト値 |
| 1 |
ソート順序 |
ユーザの並び順を次の中から指定します(施設は,この設定に関係なく施設ID順でソートされます)。
- 役職順
Address Serverで設定した役職及び役職順位に従ってソートする(役職順位が同一の場合は,役職名のUTF-8辞書順でソートされます)。
- ユーザID順
Address Serverで設定したユーザID順に従ってソートする。
- 日本語名順
Address Serverで設定した日本語名順に従ってソートする(日本語名のUTF-8辞書順でソートされます)。
|
役職順 |
| 2 |
組織名 |
組織名を組織名で表示するか組織略称で表示するかを指定します。
ただし,組織略称を選択した場合でも,次の項目には組織名が表示されます。
- 組織ツリーに表示される組織名
- 最上位組織に所属するユーザの所属組織名
|
組織名 |
- セキュリティ設定
セキュリティ設定をマスターサーバで設定します。スレーブサーバで実行するとエラーになります。
設定する内容は次のとおりです。
表3-8 セキュリティ設定
| 項番 |
項目 |
指定値 |
デフォルト値 |
| 1 |
他人の拡張メモ |
他人の拡張メモを表示するかどうかを次の中から指定します。
|
表示しない |
| 2 |
ユーザ単位アクセス権 |
ユーザ単位のアクセス権を使用するかどうかを次の中から指定します。
|
使用しない |
| 3 |
組織グループアクセス権 |
組織グループアクセス権を使用するかどうかを次の中から指定します。組織グループアクセス権については,「8.6 組織グループによるセキュリティ設定」を参照してください。
「使用する」を選択すると,[詳細設定]ボタンから表示される「組織グループアクセス権詳細設定」ダイアログで,組織グループアクセス権の詳細を次のように設定できます。
- 属さないメンバへのアクセス権
同じ組織グループに属さないメンバに対するアクセス権を次の中から選択します。デフォルト値は「参照拒否」です。
参照不可
参照拒否
予約不可
制限なし
参照不可/予約不可
- 前方一致検索用記号
組織グループファイルの前方一致検索に使用する文字を1文字指定します。指定できる文字は次のとおりです。デフォルト値は「*」です。
数字,英小文字,: ,|,=,<,>,$,! ,~(チルダ) ,.(ピリオド),@,(,) ,+, _,^(ハット),`(バッククォート),{,},*,\,? ,%,-(マイナス)
|
使用しない |
| 4 |
組織階層アクセス権 |
組織階層アクセス権を使用するかどうかを次の中から指定します。組織階層アクセス権については,「8.5 組織階層によるセキュリティ設定」を参照してください。
|
使用しない |
- Assist連携の設定
Groupmax Address - AssistのGroupmax連携機能の使用,未使用をマスターサーバで設定してください。デフォルトは「使用しない」です。
スレーブサーバで実行した場合や,項番1「マスターサーバIPアドレスのクリア」に値が設定されていない状態で実行した場合は,エラーになります。
この設定を変更した場合,同一マシン上のAddress Serverを再起動してください。詳細は「9. Groupmax Address - Assistとの連携方法」を参照してください。
- その他の設定
予約受信一覧画面で,予約の発信者名を最新のユーザ名で表示するかどうかをマスターサーバで設定します。スレーブサーバで実行するとエラーになります。
「その他」ウィンドウで設定できる内容は次のとおりです。
- 受信一覧の発信者名
予約受信一覧の発信者名を最新情報で表示するかどうかを「最新表示する」又は「最新表示しない」から選択します。
「最新表示しない」に設定されている場合は,スケジュールが予約された時点の発信者名で表示されます。「最新表示する」と設定している場合は,最新の発信者名で表示されますが,予約受信一覧画面表示処理でのHiRDBマシンの負荷が増加します。デフォルトは「最新表示しない」です。
Address Serverで変更したユーザ情報や組織情報の内容をScheduler Serverに反映したい場合,「手動実行」ウィンドウから実行できます。
「コンフィギュレーション」のウィンドウから[手動実行]ボタンをクリックしてください。「手動実行」ウィンドウが表示されます。
図3-9 「手動実行」ウィンドウ(DBモードの場合)
![[図データ]](FIGURE/ZU030501.GIF)
- 変更通知情報取得
Address Serverで変更したユーザ情報や組織情報の内容をScheduler Serverに反映します。
この作業はマスターサーバで実施してください。スレーブサーバで実行するとエラーになります。
変更通知情報を取得するには,[変更通知情報取得]ボタンをクリックしてください。また,実行する際には次の点に注意してください。
- Address Serverを起動しておく必要があります。
- 取得前後で継続してクライアントを使用していた場合,クライアントを再起動しないと設定内容は反映されません。
- Scheduler Serverの運用中に実行する場合は,クライアントからのアクセス(スケジュール参照,ログインなど)が少ない時間帯に実行してください。運用中に実行する場合,クライアントからのアクセスに失敗することがあります。
その他の注意事項,及びエラー発生時の対処方法については,「11.3.2(5) 注意」及び「11.3.2(6) エラー発生時の対処」を参照してください。
実行結果は,インストールディレクトリの下のlog\indxget.logに格納されます。エラーが発生していた場合は,「13.4 「GetAdAll」と「indxget」のメッセージ」を参照してください。
図3-10 「変更通知情報取得」実行結果の例
![[図データ]](FIGURE/ZU030600.GIF)
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