Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド

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1.3 TCP/IPの設定

<この節の構成>
(1) TCP/IPの接続確認
(2) サービスのポート番号の設定
(3) ファイアウォールのルール追加

(1) TCP/IPの接続確認

サーバとなるマシンとクライアントとなるマシンに,IPアドレスホスト名を登録し,TCP/IPによる接続確認(telnet,pingなど)をしてください。

複数サーバで運用する場合は,サーバ間の接続確認もしてください。

マルチサーバ構成の場合,Scheduler Server及びFacilities ManagerをインストールしたすべてのマシンについてIPアドレスとホスト名を登録し,接続確認をしてください。

ただし,システム内でDNSの設定をしている場合は,ネームサーバ上でホスト名を登録してください。

(2) サービスのポート番号の設定

Scheduler ServerとFacilities Managerで使用するサービスのポート番号をサーバ及びクライアントのservicesファイルに設定する必要があります。設定するポート番号を製品ごとに次の表に示します。

表1-4 ポート番号及び設定先(Scheduler Serverの場合)

設定するサービス ポート番号/
プロトコル名
設定するサーバ/クライアント
ikisaki
(「Groupmax Scheduler Server」サービス用)
20013/tcp

設定するサーバ
全サーバ

設定するクライアント
全クライアント
appoman
(「Groupmax Scheduler Server Tool」サービス用)
20014/tcp

設定するサーバ
全サーバ

設定するクライアント
管理ツールを使用するクライアントだけ

注※
DBモードの場合は設定不要です。DBモードの場合は,servicesファイルから「appoman」の記載を削除してください。

表1-5 ポート番号及び設定先(Facilities Managerの場合)

設定するサービス ポート番号/
プロトコル名
設定するサーバ/クライアント
appoarea
(「Groupmax Facilities Manager」サービス用)
20102/tcp

設定するサーバ
全サーバ

設定するクライアント
全クライアント
roomman
(「Groupmax Facilities Manager Tool」サービス用)
20103/tcp

設定するサーバ
全サーバ

設定するクライアント
管理ツールを使用するクライアントだけ

注※
DBモードの場合は設定不要です。DBモードの場合は,servicesファイルから「roomman」の記載を削除してください。

注意
  • ここに記載されているポート番号が他サービスのポート番号と重複する場合は,ポート番号を変更してください。また,クライアントと同じ番号で設定してください。
  • DBモードで自動実行バッチファイルなどに管理ツールサーバを自動起動する記述がある場合は,バッチファイルを見直し,管理ツールサーバの記述を削除してください。

(3) ファイアウォールのルール追加

Windows Server 2008およびWindows Server 2012ではOS標準のファイアウォール機能がデフォルトで有効になります。OS標準のファイアウォールを使用する場合は,ポートの使用を許可するルールを追加してください。

Windows Server 2008およびWindows Server 2012のOS標準以外のファイアウォールを使用する場合は,下記ルール設定を参考に,ファイアウォールのマニュアルなどに従って,ポートの使用を許可するよう設定を変更してください。

表1-6 許可ルールの設定内容(Scheduler Serverの場合)

ルール名/ルール説明文 ポート番号/
プロトコル名
プロファイル
Groupmax Scheduler Server/scheduler daemon to connect 20013/tcp パブリック,プライベート,ドメイン
Groupmax Scheduler Server Tool/scheduler daemon tool to connect 20014/tcp パブリック,プライベート,ドメイン

注※
DBモードの場合は設定不要です。DBモードの場合は,servicesファイルから「appoman」の記載を削除してください。

表1-7 許可ルールの設定内容(Facilities Managerの場合)

ルール名/ルール説明文 ポート番号/
プロトコル名
プロファイル
Groupmax Facilities Manager/facilites manager daemon to connect 20102/tcp パブリック,プライベート,ドメイン
Groupmax Facilities Manager Tool/facilities manager daemon to connect 20103/tcp パブリック,プライベート,ドメイン

注※
DBモードの場合は設定不要です。DBモードの場合は,servicesファイルから「roomman」の記載を削除してください。

ルールを追加するバッチのサンプルファイルを次のディレクトリに格納しています。

<インストールフォルダ>\sample\fwportsv.bat

必要に応じ,バッチファイルを修正して使用してください。このバッチファイルを修正せずに使用することはできません。テキストエディタなどで開き,ポート番号の指定などを修正してください。また,このバッチはWindows Server 2008より前のOSでは使用できません。