JP1/Advanced Shell
UNIXの実行環境の場合,デバッガはコマンドを利用して実行できます。CUIのデバッガのコマンドについて説明します。
コマンドの記述形式を次に示します。
△0コマンド名[△1-オプション名[△1値]]…[△1-オプション名[△1値]] [△1任意名]
- 最初にオプションを指定し,次に任意名を指定します。オプションの前に任意名を指定した場合は,指定内容をすべて任意名として処理します。
- オプションを複数指定する場合,指定順序は任意です。
- 値のないオプションは連続して指定できます(例:「-a-b-c」と「-abc」は同じです)。
- オプションを連続して指定する場合,最後のオプションには値を指定できます(例:「-abc xyz」の「xyz」は,オプション-cの値となります)。
- 不当なオプション,または指定できる範囲外の値を指定した場合,エラーとなります。
- デバッガを起動する
- デバッガは,バッチジョブを実行するコマンド(adshexecコマンド)に-dオプションとジョブ定義スクリプトファイルのパス名を指定することで起動できます。
- 起動したデバッガはプロンプト文字列”(adshdb)”を出力し,ユーザーからの入力待ち状態となります。ユーザーからのコマンド入力を受け付けたデバッガは,コマンドに対応する処理を実行します。処理が終了したら,プロンプト文字列を出力し,入力待ち状態となります。この動作をデバッガが終了するまで続けます。
- デバッガを起動する形式を次に示します。バッチジョブを実行するコマンドについては,「8.3 シェル運用コマンド」の「adshexecコマンド(バッチジョブを実行する)」を参照してください。
adshexec -d ジョブ定義スクリプトファイルのパス名
- <この節の構成>
- 6.2.1 デバッガを終了する(quitコマンド)
- 6.2.2 ジョブ定義スクリプトを実行する(runコマンド)
- 6.2.3 ジョブ定義スクリプトを終了する(killコマンド)
- 6.2.4 ブレークポイントを設定する(breakコマンド)
- 6.2.5 ウォッチポイントを設定する(watchコマンド)
- 6.2.6 ブレークポイント・ウォッチポイントを削除する(deleteコマンド)
- 6.2.7 ジョブ定義スクリプトの実行を再開するコマンド
- 6.2.8 逐次実行をする(stepコマンド,nextコマンド)
- 6.2.9 継続実行をする(continueコマンド)
- 6.2.10 関数を実行する(finishコマンド)
- 6.2.11 関数を終了する(returnコマンド)
- 6.2.12 シグナルを送信する(signalコマンド)
- 6.2.13 ジョブ定義スクリプトの情報を表示する(infoコマンド)
- 6.2.14 ブレークポイント・ウォッチポイントの情報を表示する(info breakpointsコマンド)
- 6.2.15 カバレージ情報を表示する(info coverageコマンド)
- 6.2.16 関数情報を表示する(info functionsコマンド)
- 6.2.17 ジョブステップ情報を表示する(info jobstepsコマンド)
- 6.2.18 シグナル情報を表示する(info signalsコマンド)
- 6.2.19 シェル変数情報を表示する(info variablesコマンド)
- 6.2.20 変数の値を設定する(setコマンド)
- 6.2.21 変数の値を表示する(printコマンド)
- 6.2.22 バックトレースを表示する(whereコマンド)
- 6.2.23 ソースファイルを表示する(listコマンド)
- 6.2.24 ディレクトリを移動する(cdコマンド)
- 6.2.25 ログインシェルを起動する(execコマンド)
- 6.2.26 ヘルプを表示する(helpコマンド)
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