JP1/Advanced Shell

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6.2.23 ソースファイルを表示する(listコマンド)

ソースファイルを表示するコマンドは,listコマンドです。listコマンドの短縮形は"l"です。listコマンドの形式を次に示します。

ファイル名を指定しない場合
 
list[ 行番号
引数を省略すると,現在の行に停止して最初にlistコマンドを実行した場合は,現在停止中の行の5行前から行番号付きで11行表示します。停止してから二回目以降の入力の場合は,前回表示した最終行の次の行から11行表示します。

ファイル名を指定する場合
 
list ジョブ定義スクリプトファイル名:行番号
 
引数に":"を使用すると,ジョブ定義スクリプトファイル名を指定して表示できます。
行番号を指定すると,その行の5行前から行番号付きで11行表示します。表示形式を次に示します。
 
行番号: ソースファイル行
  • 行番号:ソースファイルの行番号です。
  • ソースファイル行:ソースファイルの行の内容です。

listコマンドを実行した場合の動作を次に示します。

listコマンドの後ろに引数を指定しない場合
現在の行に停止して最初にlistコマンドを実行した場合は,現在停止中の行の5行前からソースファイルを行番号付きで11行表示します。
二回目以降にlistコマンドを実行した場合は,前回表示したファイルの最終行の次の行から11行表示します。

listコマンドの後ろに引数を指定した場合
存在する行番号を指定したときは,指定した行の5行前からソースファイルを行番号付きで11行表示します。
存在しない行番号を指定したときおよび上記以外のときは,エラーメッセージが出力されます。

注意事項
  • ファイル名を指定する場合には,バッチジョブを実行するコマンドに指定したファイルまたはスクリプト拡張コマンドの#-adsh_scriptに指定したファイルを指定してください。
  • ファイル名の指定は,最後に入力された「:」の前までの文字列をファイル名と見なします。
  • 引数の有無に関係なく,ソースファイルの表示範囲に1より小さい行が含まれる場合,1行目から11行表示します。
  • 引数の有無に関係なく,ソースファイルの表示範囲に最終行より大きい行が含まれる場合,最終行の10行前から最終行までの11行を表示します。
  • 行番号は0以上の整数を入力してください。先頭に「+」は付けません。
  • 行番号の指定時にint型の範囲を超えた数値を入力した場合,int型の上限値に丸めて扱います。
  • デバッグ実行中のジョブ定義スクリプトが次に示すどちらかの状態の場合は,listコマンドを引数を指定しないで実行するとエラーとなります。ただし,引数を指定して実行したあとは,続きを表示できます。
    ・ジョブ定義スクリプト終端(EOF)で停止している
    ・trapコマンドのactionを実行中に停止している

出力例
20行目で停止しているときに引数を省略してlistコマンドを実行します。
 
15: echo "start"
16:
17: a=1
18: while [[ $a -ne 10 ]]
19: do
20:   echo $a
21:   let a+=1
22: done
23:
24: pwd
25: echo "end"
 

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