ソートマージ


5.5 -cmdoptパラメタ

意味

exsortコマンドのオプションを指定します。

形式
-cmdopt command-option [:command-option … ]
注意事項
  • 複数のコマンドオプションを指定する場合は,コロン(:)で区切って指定します。

  • コロンの前後に空白やタブを指定しないでください。DUP:BIGのように,複数のコマンドオプションをつなげて指定します。

  • 同じコマンドオプションを複数指定しないでください。

指定値

command-optionに指定する値を表5-5に示します。また,コマンドオプションと機能の関係を表5-6に示します。

表5‒5 コマンドオプションの指定値

項番

指定値

意味

備考

1

DUP|NODUP

重複レコードの入力順序保存機能

ソート機能にだけ有効なオプションです。

マージとコピー機能の場合は,オプションの指定有無に関わらず,必ず重複レコードの入力順序が保存されます。

2

OVWRT|INPOVWRT

ファイルの上書きオプション

  • ファイル分割機能を使用する場合,環境変数「EXSORTNOCREATEZEROFILE(64ビット版は「EXSORT64NOCREATEZEROFILE」)」と同時に指定できません。

  • 出力ファイル名重複チェック抑止オプション(環境変数「EXSORTOUTFILENODUPCHK(64ビット版は「EXSORT64OUTFILENODUPCHK」)」)を使用する場合,必ずOVWRTオプションを指定してください。

3

EBCJ,EBCE

EBCDIKコード比較オプション

  • EBCJオプション

    ソートキー,マージキー,集約キー,分割キーおよび比較項目が対象です。

  • EBCEオプション

    比較項目だけが対象です。

4

BIG|INPBIG|INPLTL

入力ファイルのエンディアンオプション

  • BIGオプション

    WindowsおよびLinuxだけ有効なオプションです。2進数(ただし,2進数バイトデータ(属性b)は除く),または内部浮動小数点のソートキー,マージキー,集約キー,集約項目,および比較項目が対象です。

  • INPBIG,INPLTLオプション

    SORT EE 08-20以降で有効なオプションです。

    可変長順編成ファイルのレコード長のバイトオーダー,および2進数(ただし,2進数バイトデータ(属性b)は除く),または内部浮動小数点のソートキー,マージキー,集約キー,集約項目,および比較項目が対象です。

5

OUTBIG|OUTLTL

出力ファイルのエンディアン変更オプション

SORT EE 08-20以降で有効なオプションです。

可変長順編成ファイルのレコード長のバイトオーダーだけが対象です。

6

FMRG

強制マージ機能

マージ機能にだけ有効なオプションです。

7

OVFLW

10進数オーバーフロー判定オプション

2進数の集約項目だけが対象です。

8

ABS

内部10進数符号保障オプション

内部10進数の集約項目だけが対象です。

9

KEYNOCHK

10進キーのチェックオプション

内部10進数,外部10進数,および固定小数点数(CSV)のソートキー,マージキー,集約キー,分割キー,および比較項目が対象です。

10

SUMNOCHK

10進集約項目のチェックオプション

内部10進数,外部10進数,および固定小数点数(CSV)の集約項目だけが対象です。

11

POSNOCHK

キー位置のチェックオプション

可変長順編成ファイルおよびテキストファイルのソートキー,マージキー,分割キー,および集約キーが対象です。

12

DATENOCHK

日付データのチェックオプション

日付のソートキー,マージキー,集約キー,分割キー,および比較項目が対象です。

13

DATETIMENOCHK

日付時刻データのチェックオプション

日付時刻のソートキー,マージキー,集約キー,分割キーおよび比較項目が対象です。

14

NOLOCK|EXC

入出力ファイル共用・排他機能

UNIXにだけ有効なオプションです。

15

SYNC

ファイルの同期出力オプション

16

FSPLIT

強制ファイル分割機能

分割キーにだけ有効なオプションです。

17

SEQOPNCLS

ファイル逐次OPEN/CLOSE機能

ファイル分割機能およびファイル連結機能を使用する場合だけ有効なオプションです。

18

INPCONSEPA,

OUTCONSEPA

連続区切り文字オプション

CSVファイルの連続した区切り文字(デリミタ)を1つのデリミタとして扱うオプションです。

CSVファイルにだけ有効なオプションです。

19

SUMNULKEY,

SUMNONULL

NULLセルの集約オプション

NULLセルのキー,および集約項目のオプションです。

CSVファイルにだけ有効なオプションです。

20

OVFERR

集約結果オーバーフロー検知オプション

集約機能にだけ有効なオプションです。

21

SJIS

シフトJISコード比較オプション

文字「c」にだけ有効なオプションです。

22

DIFFZERO

ゼロデータ比較オプション

左分離符号付き数字「d」にだけ有効なオプションです。

23

DELBLANKLINE

空行削除オプション

テキストファイルとCSVファイルに有効なオプションです。

24

CSVFRMCHK

CSV数値データ(固定小数点数)の形式チェックオプション

  • SORT EE 08-50以降で有効なオプションです。

  • CSV数値データ(固定小数点数)のソートキー,マージキー,集約キー,分割キー,非分割データおよび比較項目が対象です。

  • KEYNOCHKオプションおよび環境変数「EXSORTMGTOPT(64ビット版は「EXSORT64MGTOPT」)」のKEY_INVALID_NOCHKオプションと同時に指定できません。

25

SELBRK

選択条件式のブレイクオプション

  • SORT EE 08-50以降で有効なオプションです。

  • 出力ファイルパラメタ(-outfile,-catout,-splitoutパラメタ)に指定された選択条件式(include,omit,csvinclude,csvomitオペランド)にだけ有効なオプションです。

(凡例)

−:該当なし

表5‒6 コマンドオプションと機能の関係

項番

指定値

基本機能

レコード処理機能

ソート

マージ

コピー

簡易コピー

選択

集約

編集

分割

連結

1

DUP

NODUP

2

OVWRT

INPOVWRT

3

EBCJ

※1

※2

EBCE

4

BIG

※2

INPBIG

※2

INPLTL

※2

5

OUTBIG

OUTLTL

6

FMRG

7

OVFLW

8

ABS

9

KEYNOCHK

※1

※2

10

SUMNOCHK

11

POSNOCHK

※1

※2

12

DATENOCHK

※1

※2

13

DATETIMENOCHK

※1

※2

14

NOLOCK

EXC

15

SYNC

16

FSPLIT

※3

17

SEQOPNCLS

18

INPCONSEPA

OUTCONSEPA

19

SUMNULKEY

※1

SUMNONULL

20

OVFERR

21

SJIS

※1

22

DIFFZERO

※1

23

DELBLANKLINE

24

CSVFRMCHK

※1

※2

25

SELBRK

(凡例)

○:有効

−:無効

注※1

集約キーが有効となります。

注※2

分割キー,および非分割データが有効となります。

注※3

分割キーが有効となります。

それぞれの指定値の詳細を次に示します。

〈この節の構成〉