5.5.10 10進集約項目のチェックオプション(SUMNOCHKオプション)
集約項目の属性が外部10進数(CSVファイルの場合は固定小数点数)または内部10進数の場合,入力データの形式が不正であってもエラーにしません。
このオプションを指定しない場合,環境変数「EXSORTMGTOPT(64ビット版は「EXSORT64MGTOPT」)」にSUM_INVALID_NOCHKオプションが指定されていればSUMNOCHK指定ありと同じ扱いとなります。
支店コードを集約キーに,売上数量を集約項目にして集約機能を実行する場合の例を次に示します。
(a) SUMNOCHKの指定がなく,集約項目に不正データがある場合
(b) SUMNOCHKの指定があり,キーに該当するレコードが1件で集約項目に不正データがある場合
(c) SUMNOCHKの指定があり,キーに該当するレコードが2件以上で集約項目に不正データがある場合
- 注意事項
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集約項目の属性に,内部10進数「p」,外部10進数「z」,またはCSVファイルの固定小数点数「z」を指定している場合だけ,このオプションは有効です。
また,無条件レコード抽出機能では,このオプションは無効です。
SUMNOCHK
不正データの扱い※1
指定なし
KBLS1411-Eメッセージを表示し,exsortコマンドが異常終了する。
指定あり
集約キーに該当するレコードが1件の場合
該当するレコードを出力ファイルに書き,exsortコマンド処理を続行する。
集約キーに該当するレコードが2件以上の場合
KBLS1411-Eメッセージを表示し※2,exsortコマンドが異常終了する。
- 注※1
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不正データと見なされる条件を次の表に示します。
ファイル編成
不正データの条件
固定長順編成ファイル
可変長順編成ファイル
テキストファイル
集約項目のデータ形式が,次のどれかの場合は不正データと見なされます。
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数値部が0〜9以外の値
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符号部が不正な場合
内部10進数の場合は,(C)16(正),(D)16(負),(F)16(絶対値)以外の値
外部10進数の場合は,3(正),7(負)以外の値
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外部10進数の場合,ゾーン部が3以外の値
CSVファイル
集約項目のデータ形式が,次のどちらかの場合は不正データと見なされます。
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引用符,数字,符号,通貨記号,空白,小数点,コンマ以外の文字を含む場合
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データ中に含まれる引用符,符号,通貨記号,空白,小数点,コンマの位置が不正な場合。除外文字の位置規則については「付録B CSVファイルのデータの扱い(SORT EEの機能)」を参照してください。
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- 注※2
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KBLS1411-Eメッセージにエラー要因となったレコード番号を表示します。例を次に示します。
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キーに該当するレコードが2件以上あり,キーの先頭レコードの集約項目が不正データの場合
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キーに該当するレコードが2件以上あり,キーの中間または,最終レコードの集約項目が不正データの場合
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