ソートマージ


5.5.3 EBCDIKコード比較オプション(EBCJ,EBCEオプション)

EBCDIKコードの体系に従って,キーおよび比較項目を比較します。

EBCJおよびEBCEオプションは,SORTでは-vパラメタに相当します。-vパラメタについての詳細は,「9.2.2(1)(a) -vパラメタについて」を参照してください。

このオプションを指定しない場合は,JIS8単位コード体系に従って比較します。コード変換の詳細は,「付録A JIS8単位コード体系とEBCDIKコード体系の変換表」を参照してください。

入力データと指定値の対応を次の表に示します。

入力データと指定値の対応

入力データ

指定値

キーまたは比較項目をJIS8単位コードからEBCDIKコードに変換して比較する。

EBCJ

比較項目の値はそのままEBCDIKコードとして比較する。

EBCE

なお,EBCEは比較項目にだけ有効なオプションです。キーに対して指定しても無効になります。

指定値が有効になる範囲を次の表に示します。

指定値

ソートキー

マージキー

集約キー

比較項目

EBCJ

EBCE

EBCJ:EBCE

○(EBCJ)

○(EBCJ)

○(EBCJ)

○(EBCE)

(凡例)

○:有効

−:無効

注※

丸括弧内に示した値が有効になります。

注意事項
  • キー属性,または比較項目属性に「j(英数字)」を指定していない場合,このオプションは無効となります。

  • 文字コードの順序をEBCDIKコードの並びに合わせて比較を実行するだけで,入力レコードのデータそのものが変更されることはありません。

  • 文字が存在しないJISコード(X'80'〜X'9F'およびX'E0'〜X'FF')については,X'80'を「X'00'」と見なします。また,X'81'〜X'9F'およびX'E0'〜X'FF'を「X'FF'」と見なします。このため,X'81'〜X'9F'およびX'E0'〜X'FFは同じ文字として処理されます。例えば,選択条件式に「include=j+0-1 > X'B3'」,コマンドオプションに「-cmdopt EBCJ」と指定した場合,X'81'〜X'9F'およびX'E0'〜X'FF'はすべてX'FF'と見なされるため,選択対象となります。